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とんぼ (長渕剛の曲)

長渕剛の楽曲 ウィキペディアから

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とんぼ」は、日本シンガーソングライターである長渕剛の楽曲。

概要 「とんぼ」, 長渕剛 の シングル ...

1988年10月26日東芝EMIのエキスプレスレーベルから20枚目のシングルとしてリリースされた。前作「NEVER CHANGE」(1988年)よりおよそ5か月ぶりにリリースされた作品であり、作詞・作曲は長渕、編曲は瀬尾一三および長渕が担当している。「乾杯」(1988年)と共に長渕の代表曲の一つである。

東京に憧れて上京した者の挫折と苦悩を描いた曲であり、アコースティック・ギターをメインとしたミドルテンポのフォークロックナンバーとなっている。長渕主演のTBS系テレビドラマ『とんぼ』(1988年)の主題歌として使用され、オリコンチャートでは5週連続1位を獲得、売り上げ枚数は103.5万枚を記録しミリオンセラーとなった。同ドラマにおいて長渕は初めてヤクザ役を担当し、最終回では視聴率21.8%を記録した。

オリジナル・アルバム昭和』(1989年)からの先行シングル。それ以降では、ベスト・アルバムいつかの少年』(1994年)、『BEST〜空〜』(2002年)、『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。』(2014年)などに収録されている。

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音楽性と歌詞

地方から都会に憧れて上京してきた者達の挫折と苦悩を歌い上げた楽曲。とんぼを幸せの象徴と捉え、手の届かないものとして描いている。

アレンジはアコースティック・ギターをメインとし、わずかにシンセサイザーのストリングスを使用しており、ミドルテンポでフォークロック調の曲となっている。

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「間奏のくだりは誰しもが聴き覚えのあるものだろう。東京に憧れた男の挫折と苦悩のストーリーは、聴く者の胸に熱く響く[1]」、「憧れの大都会・東京へ来たものの思い描いた夢への道を迷い、もどかしさばかりの日々を過ごす青年を描くが、それは長渕自身の投影か[2]」と表記されている。

リリース

1988年10月26日東芝EMIのエキスプレスレーベルより、7インチレコードおよびカセットテープ8センチCDの3形態でリリースされた。

両面とも演奏時間がシングルレコード盤の収録時間を越えるため、センターホールの大きいシングル盤でありながら33回転という特殊な形態での発売となったが、CDシングルは8センチ盤で発売された。B面曲の「STAY DREAM」は明治製菓「BODY」CMテーマソングとしても使われた。1988年6月19日、初の東京ドームでのライブ音源。フルバンドでのこの曲のアレンジはこのバージョンのみである。

アルバム『昭和』(1989年)収録バージョンはミックスが異なっており、全体的にエコーが抑えられ乾いた音質になっている。

批評

さらに見る 専門評論家によるレビュー, レビュー・スコア ...

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「男・長渕、その本人を象徴するような勇ましい一曲。(中略)反骨精神が如実に表われているのもいい[1]」、「プロ野球で活躍した清原選手の応援歌としても広く知られる長渕の代表曲だ[2]」と評されている。

チャート成績

オリコンチャートでは最高位1位、登場回数31回となり、売り上げ枚数は103.5万枚とミリオンセラーになり、細川たかしの「矢切の渡し」(1983年[注釈 1]以来5年ぶりのシングルのミリオンセラーとなった[4]

ラジオでの歌謡曲ランキング番組では年間チャートにて1988年(昭和63年)、1989年(昭和64年、平成元年)ともに上位にランクインした。

2005年NHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で白組70位にランクインされた。

受容

プロ野球選手時代の清原和博が、巨人並びにオリックス在籍時の入場テーマ曲として使用していた[注釈 2]。所属時には流れ切れなかったサビの部分がファンによって歌われた。長渕は2008年10月1日に、京セラドーム大阪にて行われたオリックス・バファローズ福岡ソフトバンクホークス戦後に行われた清原の引退セレモニーに参加し、生演奏・歌唱を行った[5]

ライブ・パフォーマンス

リリース以来、ほぼ全てのライブにて演奏されており、ライブでの演奏率は3位となっている[6]

また、本作に関するテレビ出演は以下の通りとなっている。

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メディアでの使用

長渕自身が出演したTBS系テレビドラマとんぼ』(1988年)の主題歌として使用された。『とんぼ』撮影開始の二、三ヶ月前に長渕は演出家の大岡進の元を訪れ、突然カセットテープを取り出し「この曲を聴いてくれ」と要求した[14]。その時点では主題歌として使用するのか、ドラマのイメージを歌にしただけなのかは決まっていなかったという[14]。また、劇中で使用されている音楽は全て長渕が作曲、演奏を行っており、用意した曲がシーンに合わない場合は「一晩待ってくれ」と要求して次の日に七曲から八曲ほど制作していた[15]。大岡は「テレビドラマでアコースティックギターだけの劇伴はすごくめずらしい」と語っている[15]

1997年1月24日には『とんぼ』(1988年)の続編となるフジテレビ系テレビドラマ『英二ふたたび』(1997年)が放送され、再び主題歌として使用された[16]

1999年5月1日には映画『ウォータームーン』(1989年)以来、およそ10年ぶりとなる長渕の主演映画『英二』が公開され、三度主題歌として使用された。

2007年には、サントリー缶コーヒー飲料「BOSS」の、ジャンパープレゼントのキャンペーンソングとしてオンエアされている。

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カバー

シングル収録曲

レコード、CD版
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カセットテープ版
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参加ミュージシャン

楽曲の収録作品

スタジオ音源
ライブ音源
ライブ映像
  • 『カラス LIVE from '90 - '91 JEEP TOUR』(1991年)
  • 『LIVE'92 "JAPAN" IN TOKYO DOME』(1992年)
  • 『9.7 in 横浜スタジアム LIVE 2002』(2003年)
  • 『SAKURAJIMA』(2004年)
  • 『LIVE at YOYOGI NATIONAL STADIUM ARENA TOUR 2010 - 2011 "TRY AGAIN"』(2011年)
  • 『富士山麓 ALL NIGHT LIVE 2015』(2016年)
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脚注

参考文献

外部リンク

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