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わたらせ渓谷鐵道WKT-510形気動車
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わたらせ渓谷鐵道WKT-510形気動車(わたらせけいこくてつどうWKT-510がたきどうしゃ)は、2013年(平成25年)、2016年(平成28年)に各1両が製造されたわたらせ渓谷鐵道の気動車である[1][2]。わたらせ渓谷鐵道開業時から使用されていたわ89-101の代替を目的として製造された[4]。
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概要
1989年(平成元年)3月にJR足尾線を第三セクターに転換して開業したわたらせ渓谷鐵道が開業に際して投入したわ89-101の老朽化に伴う代替用として製造された両運転台、トイレなし、セミクロスシートの新潟トランシス製気動車である[7][4]。2013年(平成25年)に1両が製造された[7]。WKT-500形と同様の車体、走行装置をもつが、車内がロングシートからセミクロスシートとなり、WKT-511は外部塗装がWKT-550形にあわせたものに変更されている[8]。
- WKT-512
- 車内
- 運賃表示器
車体
新潟トランシス製の地方交通線用気動車NDCをベースとしたWKT-500形[9]とほぼ同様の車体をもつ[8]。乗務員室は左隅式で、正面に貫通扉が設けられた[4]。ワンマン運転対応設備が設けられ、客用扉は運転室直後に1か所、反対側の小窓1枚を挟んだ車端にもう1か所、乗務員扉は運転席側にのみ設けられた[4]。扉間には1,280 mm幅の窓6組が設置され、両車端の2箇所は2段式で下段上昇、それ以外は固定式、戸袋部に窓は無い[4]。窓はスモーク入りとなり、フリーストップ式のカーテンが設けられた[4]。外部塗装は連結して運転されるWKT-550形と調和がとれたものとされ[4]、従来車と同じ紅銅(べにあかがね)色をベースとし、窓周りが虹をイメージした赤とオレンジに、窓下には金色の帯がまかれたものとなった[10]。WKT-550形とはオレンジと赤の配置が逆転している[11]。
車内はセミクロスシートとなり、車内中央部に4人掛ボックスシート8組が設けられた[4]。床には滑り止めが施工された[6]。間藤寄運転室右側に車椅子スペースが設けられるなど、バリアフリーに対応した設計となっており、ワンマン運転対応機器も設置されている[4][6]。
運転台は2ハンドル式で、表示設定はタッチパネルで設定する[12]。力行指令は変速機制御装置で変換され、液体変速機およびエンジンに伝達される[12][13]。
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走行装置
エンジンは、新潟原動機製DMF13HZディーゼルエンジン(定格出力243 kW / 2,000 rpm)を1基搭載[5]、動力は変速1速、直結3速のTACN33-1606液体変速機を介して台車に伝達される[4][6]。前位側台車は2軸駆動の動台車NF01KD、後位側は従台車NF01KDで、いずれもボルスタレス空気ばね式である[6]。落ち葉による空転対策のため、砂まき装置を備えている[13]。制動装置は機関排気ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキが採用され、従来車との併結はできない[14]。
空調装置
暖房装置はエンジン排熱を利用した温風式である。冷房装置はデンソー製機関直結式の能力18 kW(15,500 kcal/h)AU26 2基が搭載された[6][5]。
車歴
運用
WKT-511は4月から11月はWKT-550形と連結してトロッコ列車「トロッコわっしー号」に使用される[4][6]が、状況により、WKT-510形単独や、WKT-500形と連結して運用されることもある[6]。2014年(平成26年)5月22日には、WKT-551 - WKT-511- WKT-501の3両編成でお召し列車として運転された[15]。
出典
参考文献
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