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アフマド・エル・ファテハ級ミサイル艇
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アフマド・エル・ファテハ級ミサイル艇(英語: Ahmad el Fateh Class Missile Boat)は、バーレーン海軍のミサイル艇の艦級[1][2]。ドイツのリュールセン造船所によって4隻が建造された[1][2]。アーマド・エル・ファテ級と表記されることもある[4]。
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設計
本級は、1979年に2隻、1985年に2隻の計4隻が発注され、1984年2月から1989年3月にかけて就役した[1][2]。設計はリュールセン造船所のFPB45型に基づくとする資料[1][3]と、同社のTNC45型に基づくとする資料[2]がある。もっとも、両者はほとんど同じタイプである[3]。
排水量は半載228t・満載259tで、全長は44.9m、最大幅は7.0m、喫水は2.5mである[1][2]。乗員は士官6名を含む36名[1][2]。
機関にはMTU社の16V538 TB92 ディーゼルエンジンを4基搭載し、スクリュープロペラ4軸で推進する[1][2]。機関出力は資料によって若干差異があり、13,625hp[1]または13,640hp[2]とされる。最大速力は40ノット、航続距離は16ノット巡航時で1,600海里である[1][2]。
装備
兵装は、艦首にオート・メラーラ コンパット76mm両用砲(砲弾数250発)を、艦尾にはブレダ40mm連装機関砲塔(砲弾数1,800発。砲自体はボフォースL70)を搭載している[1][2]。主兵装となる艦対艦ミサイルはフランス製のエグゾセ MM40で、前後の上部構造物区画の間に連装発射筒を2基、舷側の斜め前方に向けて設置している[1][2]。このほか、7.62mm機関銃3基(銃弾数6,000発)がある[1][2]。FCSにはパンダ電子光学方位盤を装備している[1][2]。
電子装備については、フィリップス社の9LV 226/231 Jバンド火器管制レーダーおよび同社のシー・ジラフ50HC Gバンド対空/対水上捜索レーダーと、レイカル/デッカ社の1226型 Iバンド航海レーダーを搭載している[1][2]。ソナーは搭載していない[1][2]。電子戦・対抗装備としては、タレス社のシーライオン ESM装置と、レイカル社のシグナス レーダー妨害装置(3・4番艇のみ)、CSEE社のダゲー チャフ/IRデコイ発射機がある[1][2]。3・4番艇のみ、後部の上部構造物上に通信用レドームを装備している[1]。
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運用史
2000年から、4隻すべてがアラブ首長国連邦のアブダビでリュールセン造船所による改装を受けた[1][2]。
2019年8月20日、3番艇「アブデュール・ラーマン・アル・ファデル」に新型の電子光学式火器管制システムが搭載されていることが、バーレーン国防省が公開した写真によって確認された[5]。
2022年4月5日、4番艇「アル・タウィーラ」がレオナルド社による近代化改修を完了したと発表された[6]。メーカーは新型の戦闘管理システムを含む「最先端のシステム」が装備されたとしている[6]。
2023年時点で、全艇が運用中である[7]。
同型艦
脚注
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