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アラビア表示形A

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アラビア表示形A(アラビアひょうじけいA、英語: Arabic Presentation Forms-A)は、Unicodeの156個目のブロック

概要 範囲, 面 ...

Unicodeのバージョン1.1において初めて追加された。

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解説

アラビア文字のうち、アラビア語以外の諸言語で用いられる拡張文字の独立形(ISOLATED FORM)・語頭形(INTIAL FORM)・語中形(MEDIAL FORM)・語末形(FINAL FORM)などの単語内の位置による字形の変化グリフや、アラビア文字における文字同士の合字やアラビア語でよく用いられる単語、文章の合字などが収録されている。

なお、通常のアラビア語で用いられる基本的な文字の単語内位置における字形の変化グリフはアラビア表示形Bブロックに収録されている。

ブロック中の多くのグリフがワープロ時代のレガシー文字セットとの後方互換性を確保するためのものであり、実装上はアラビア文字ブロック0600-06FFに存在する文字の使用が推奨されている[1]

このブロックには、FDD0-FDEF の範囲の32 個の非文字も含まれている[1]

収録文字

さらに見る コード, 文字 ...
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小分類

要約
視点

このブロックの小分類は以下の10個となっている[1]

  • ペルシャ語、ウルドゥー語、シンド語等用の文字の文脈に応じたグリフ(Glyphs for contextual forms of letters for Persian, Urdu, Sindhi, etc.
  • アラビア文字の教育用記号(Arabic pedagogical symbols
  • 中央アジア諸言語用の文字の文脈に応じたグリフ(Glyphs for contextual forms of letters for Central Asian languages
  • 合字(2要素)(Ligatures (two elements)
  • 約物(Punctuation
  • 敬称語の合字(Honorific word ligatures
  • 合字(3要素)(Ligatures (three elements)
  • 非文字(Noncharacters
  • 単語の合字(Word ligatures
  • 通貨記号(Currency symbol

本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。また、収録文字が1文字しかない小分類については小分類名が単数形で表現されているが、本記事では単数形か複数形かによる小分類名の表記ゆれについては別の小分類として扱わず、同一の小分類として扱うこととする。

ペルシャ語、ウルドゥー語、シンド語等用の文字の文脈に応じたグリフ(Glyphs for contextual forms of letters for Persian, Urdu, Sindhi, etc.

この小分類にはアラビア文字のうち、ペルシャ語ウルドゥー語シンド語などで用いられる拡張アラビア文字の、単語内位置における字形の変化グリフが収録されている。

アラビア文字の教育用記号(Arabic pedagogical symbols

この小分類にはアラビア文字のうち、アラビア文字の教育用に用いられる、基字に付けられる点を単独の文字として扱ったものが収録されている。

これらは、アラビア文字に関する議論など、単独で考慮されるアラビア文字の発音区別符号を表すための、文字幅を持った記号である[1]

中央アジア諸言語用の文字の文脈に応じたグリフ(Glyphs for contextual forms of letters for Central Asian languages

この小分類にはアラビア文字のうち、ウイグル語カザフ語ウズベク語などの中央アジアで話される諸言語に用いられる拡張アラビア文字の、単語内位置における字形の変化グリフが収録されている。

合字(2要素)(Ligatures (two elements)

この小分類にはアラビア文字のうち、2文字のアラビア文字を元とした合字が収録されている。

アラビア文字では伝統的に、特定の文字同士が連続すると文字を縦や斜め下に並べて1文字分の幅を用いるような書き方をすることがあり[3]、一部のレガシー文字セットではこれを表現するために独自の符号位置が割り当てられていた。こうしたレガシー文字セットで作成された文書に対して後方互換性を確保するために収録されている。

なお、ウルドゥー語などで用いられるナスタアリーク体用のフォントでは通常、GSUB機能を用いてデフォルトでこのような合字に自動で変換されるようになっていることが多い。

約物(Punctuation

この小分類にはアラビア文字で用いられる句読点などの約物類が収録されている。

従来の理由により、これらの括弧は双方向表示ではミラーリングされず、Bidi_Paired_Bracket プロパティも存在しない[1]

これらの括弧には互換性のある分解先もないため、表示形式とは見なされない[1]

敬称語の合字(Honorific word ligatures

この小分類にはアラビア文字のうち、宗教的に重要な人物の名前に添える尊敬表現(フレーズ)を1文字に収めた合字が収録されている。同じ目的のものでも、対象の人数・性別による人称代名詞の違いや、強調表現の有無を反映したものが複数収録されている。

合字(3要素)(Ligatures (three elements)

この小分類にはアラビア文字のうち、3文字のアラビア文字を元とした合字が収録されている。収録経緯や現状は合字(2要素)と同じ。

非文字(Noncharacters

この小分類には、これらの符号位置のデータはUnicode文字とはみなさない、文字ではないものが収録されている。

これらの符号はプロセス内部での使用を目的としている[1]

単語の合字(Word ligatures

この小分類にはアラビア文字のうち、アラビア語で宗教的な決まり文句によく用いられる単語をカリグラフィーのように書いた合字が収録されている。

通貨記号(Currency symbol

この小分類にはアラビア文字のうち、サウジアラビアカタールチュニジアモロッコイランオマーンイエメンで用いられている通貨単位リアルを表す通貨記号1文字のみが収録されている。

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文字コード

アラビア表示形A(Arabic Presentation Forms-A)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+FB5x
U+FB6x
U+FB7x ﭿ
U+FB8x
U+FB9x
U+FBAx
U+FBBx ﮿
U+FBCx
U+FBDx
U+FBEx
U+FBFx ﯿ
U+FC0x
U+FC1x
U+FC2x
U+FC3x ﰿ
U+FC4x
U+FC5x
U+FC6x
U+FC7x ﱿ
U+FC8x
U+FC9x
U+FCAx
U+FCBx ﲿ
U+FCCx
U+FCDx
U+FCEx
U+FCFx ﳿ
U+FD0x
U+FD1x
U+FD2x
U+FD3x ﴿
U+FD4x
U+FD5x
U+FD6x
U+FD7x ﵿ
U+FD8x
U+FD9x
U+FDAx
U+FDBx ﶿ
U+FDCx
U+FDDx
U+FDEx
U+FDFx ﷿
注釈
1.^バージョン17.0時点
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履歴

要約
視点

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...
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出典

関連項目

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