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アーンドラ・プラデーシュ州
インドの州 ウィキペディアから
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アーンドラ・プラデーシュ州(アーンドラ・プラデーシュしゅう、テルグ語: ఆంధ్ర ప్రదేశ్、ウルドゥー語: آندھرا پردیش)は、南インドに位置するインドの州の一つ。
2014年6月に、従来の州都であったハイデラバードを含むテランガーナ地域が分割され、テランガーナ州が新設された[1]。移行措置として、テランガーナ州の州都となったハイデラバードに2024年までは引き続きアーンドラ・プラデーシュ州庁舎を据え置き、以降は州内のアマラーヴァティーへ州都を移転することが予定されている。
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歴史
アーンドラ・プラデーシュ州の歴史は古く、紀元前2000年頃のヒンドゥー教神話であるマイトレーヤ・ブラーフマナ(Metteyya Brahmana)やプラーナス、および『ラーマーヤナ』、『マハーバーラタ』などのインド叙事詩の中に、その名を見出すことができる。
1000年、カーカティーヤ朝が成立。1336年にヴィジャヤナガル王国が、1347年にバフマニー朝がそれぞれ独立した。
1518年、デカン・スルターン朝のひとつゴールコンダ王国が独立。1724年、ニザーム王国が独立。
地理
気候
乾期は温度が上昇し、貧困層を中心に多くの熱中症による死者が発生する。2015年5月には、過去20年来最悪の熱波に襲われ、テランガーナ州と合わせて1,800人以上の死者を出している[2]。
隣接州
- タミル・ナードゥ州
- カルナータカ州
- テランガーナ州
- オリッサ州
- ポンディシェリ連邦直轄領 ヤーナム県
地方行政区分
アーンドラ・プラデーシュ州は、13の県(ジッラール జిల్లాలు)に区分されている。
ラーヤラシーマ
→詳細は「w:Rayalaseema」を参照
沿岸アーンドラ
→詳細は「w:Coastal Andhra」を参照
- トゥールプ・ゴーダーヴァリ県 (తూర్పు గోదావరి ; East Godavari)
- グントゥール県 (గుంటూరు ; Guntur)
- クリシュナ県 (కృష్ణ ; Krishna)
- ネッルール県 (శ్రీ పొట్టి శ్రీరాములు నెల్లూరు జిల్లా ; Sri Potti Sri Ramulu Nellore)
- プラカーシャム県 (ప్రకాశం ; Prakasam)
- シュリーカークラム県 (శ్రీకాకుళం ; Srikakulam)
- ヴィシャーカパトナム県 (విశాఖపట్నం ; Visakhapatnam)
- ヴィジャヤナガラム県 (విజయనగరం ; Vizianagaram)
- パシュチマ・ゴーダーヴァリ県 (పశ్చిమ గోదావరి ; West Godavari)
主要都市

- ハイデラバード
- ヴィシャーカパトナム (最大の都市)
- アマラーヴァティー (将来の州都)
- ヴィジャヤワーダ
- グントゥール
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政治
要約
視点
アーンドラ・プラデーシュ州の州議会では、二院制が採用されている。上院は58議席(任期6年)で、下院は175議席(任期5年)である。州内閣は下院に対して連帯責任を負い、下院の信任を得て州政府を形成する。
1956年の州成立以来、一貫してインド国民会議が下院の過半数の議席を占めており、州首相も独占してきていた。しかし、1983年の州議会選挙でテルグ・デサム党(TDP)が過半数の議席を獲得し、党首であるN・T・ラーマ・ラオがはじめて非国民会議派の州首相に就任した。それ以後、国民会議派とTDPが交互で州政権を担うこととなった(1983年から1989年までTDP政権、1989年から1994年まで国民会議派政権、1994年から2004年までTDP政権)。2004年の州議会選挙では10年ぶりに国民会議派が政権を奪還し、Y・S・ラジャセカラ・レッディが州首相に就いた。強力なリーダーシップのもと、2009年の州議会選挙でも勝利し2期目の政権を樹立したが、同年のヘリコプター墜落事故により急死した。国民会議派の州支部内では内紛が起き、息子のY・S・ジャガン・モハン・レッディを中心とするグループは国民会議派から離脱して、YSR会議派を結成した[3]。
2014年の州議会選挙では、TDPが政権を奪還してナラ・チャンドラバブ・ナイドゥが州首相に就いた。2019年の州議会選挙では、YSR会議派がはじめて州議会の過半数を獲得して、Y・S・ジャガン・モハン・レッディが州首相に就いた[4]。2024年の州議会選挙で再度、TDPが政権を奪還し、ナラ・チャンドラバブ・ナイドゥが州首相に返り咲いた[5]。
州議会


州首相
→詳細は「アーンドラ・プラデーシュ州首相」を参照
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経済
農業
アーンドラ・プラデーシュ州は、農業が盛んな地域である。米、煙草、綿花、唐辛子、サトウキビが主に栽培されている。最近では植物油生産用にヒマワリやピーナッツが好まれる。しかしながら、灌漑設備をもたない零細農家、小作農家人口も多いため、州をまたいだ灌漑計画が多数ある。
生物工学・製薬
近年では、生物工学産業の育成に力を入れている。また、製薬の中心地でもあり、インド10大企業の半数がこの州にある。
IT産業
近年では、情報技術産業の育成にも力を入れている。このためソフトウェアの販売総額は、2004年度が37%、2005年度が62%の成長率で、2006年度にはインドのIT輸出総額の14%、年間45億ドルに達した。州都のハイデラバードはインド内第五の規模の都市である。インドにおける情報技術産業の成長、いわゆる「ブルーチップ革命 Blue Chip Revolution」の波に乗り、ハイデラバードでも情報技術産業が育成され、市内に展開する関連企業の数はインド全土で一、二を争うほどになり、「サイデラーバードゥ」(Cyber + Hyderabad) と呼ばれることもある。この他、ヴィシャーカパトナムやヴィジャヤワーダにおいても情報技術産業の育成が図られている。
鉱業
鉱物資源はインド第2を誇り、石灰岩は300億トンを産出する。
石油・エネルギー産業
クリシュナ・ゴーダーヴァリ堆積盆には膨大な天然ガスと石油があり、沖合で開発中である。石炭も豊富にある。水力発電はインド第一位で、全体の11%を賄う。
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脚注
関連項目
外部リンク
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