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イタリア・リラ
2002年までのイタリアの通貨 ウィキペディアから
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イタリア・リラ(Lira italiana)は、1861年から2002年まで使用されていたイタリアの通貨である。通貨記号は₤、またはITL。
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1999年にイタリア・リラはユーロに取って代わられ、2002年1月1日のユーロ貨幣導入に伴い貨幣の流通が終了した。イタリア・リラ貨幣は2011年12月6日のイタリア銀行での交換終了をもって全て価値が消滅した[1]。
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概要
イタリア共和国以外にもサンマリノ共和国、バチカン市国で独自の意匠の硬貨を発行していたが、イタリア本国の通貨と等価であった。リラの語源は天秤(libra、lira)である。リラのイタリア語での発音はリーラに近く、複数形はリーレ(lire)となる。サンマリノでは金貨の単位として20000リラに相当するscudoという単位も使われていた。
通貨の補助単位はチェンテージモ(centesimo、複数形はcentesimi)。1リラ=100チェンテージミ。
歴史
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1807年、ナポレオンのイタリア王国にフランス・フランと同価で導入されたのが最初であり、その後1861年にイタリア王国を形成する様々な州で独自通貨として導入された。
19世紀後半にはラテン通貨同盟に加盟し、フランス・フランなどと等価であったが、2度の大戦を経てその価値は暴落した。
2002年1月からはユーロがリラに代わり流通しはじめ、同年3月にリラの使用は公式に終了した。このとき1ユーロは1,936.27リラとされた為、切り上げによる便乗値上げが予想された。大方の予想通り便乗値上げは多く、1ユーロが2,000リラに換算されてしまった。イタリア・リラのユーロへの交換は、前記のレートで、2012年2月28日まで可能であった。
リラは比較的弱い通貨だったが、ユーロはドルに匹敵する強い通貨であるためユーロ高傾向にあり、輸出や観光に依存しているイタリア経済界からはリラに戻そうと言う声も出た[2]。
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硬貨
要約
視点

硬貨は1リラ、2、5、10、20、50、100、200、500、1000リレが流通していた。
ユーロへの切り替え直前の頃に実際に市中で見受けられたのは50リレ以上であり、20リレ以下の硬貨はインフレによりほとんど流通せず、ミントセット向けに僅かな量が製造されるのみであった[3]。
50、100リレは共にステンレス鋼で鋳造された比較的大型の硬貨であったが、1990年にサイズが大幅に小さく変更され、その後50リレは1996年に、100リレは1993年にデザインと材質が変更されており、1990年代に2度も刷新されている。
500リレは1958年に銀貨として発行されるも蒐集家向けにごく少量が発行されたのみで、1982年にバイメタル貨として発行されて初めて広く流通した[注釈 1]。
1000リレ硬貨は1997年に発行されたが、発行当初の硬貨は地図に描かれた国境線に多くのミスがあり(ドイツの国境が旧西ドイツ時代のまま、オランダとルクセンブルクが描写されていないなど)、同年に国境線が描き直されたものが発行されたが、エラーコインであるにもかかわらず修正前の硬貨も多く流通し[4]、その後ユーロへの切り替えのため鋳造を早期に終了した。
記念硬貨
また、流通用の記念硬貨が100、200、500リレの額面で定期的に発行され、通常の硬貨と混ざって流通した。
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紙幣
要約
視点
ユーロ導入直前の紙幣は1,000、2,000、5,000、10,000、50,000、100,000、500,000リレの7種が発行されていた。かつては政府紙幣の500リレがあったが1982年に硬貨(バイメタル貨)に切り替わった。
過去の流通紙幣
1951年当時の流通紙幣
1973年当時の流通紙幣
1982年当時の流通紙幣
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為替レートの推移
- 対ドル為替レート(1989年~1998年)
- 対円為替レート(1989年~1998年)
脚注
関連項目
外部リンク
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