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エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY

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エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』(エレメンタリー ホームズ アンド ワトソン イン ニューヨーク、Elementary)は、アメリカ合衆国CBSで2012年9月27日[1]から2019年8月15日まで放送されたテレビドラマである。アーサー・コナン・ドイルが生み出したキャラクターであるシャーロック・ホームズを主人公としており、舞台をイギリスロンドンから現代のアメリカ合衆国のニューヨークに置き換えている。ホームズをジョニー・リー・ミラージョーン・ワトソン医師ルーシー・リューが演じる。本作により、初の女性版ジョン・H・ワトスンが誕生する事となった[2]

概要 エレメンタリー, 別名 ...

なお原題の「ELEMENTARY」は、シャーロック・ホームズを初めて舞台で演じた俳優であるウィリアム・ジレットの名台詞、「Elementary, my dear Watson. (初歩的なことだよ、ワトソン君)」から付けられている[2]

2012年10月23日にCBSはフルシーズンの製作を決定し[3]、同年11月15日に残りのエピソードが発注された[4]。2013年3月27日には第2シーズンの放送が決定[5]、同年9月26日より放送開始。2018年12月、第7シーズンでの完結が発表された[6]

本来、シーズン6をハーフシーズンで終了する予定だったが、動画配信により8千万ドルの臨時収入があったことから、シーズンの更新が決定。シーズン6は急遽フルシーズンとなり、シーズン7がハーフシーズンで終了した。

日本では2013年10月12日からWOWOWで毎週土曜22:00に第1シーズンが放送された(字幕版は翌週土曜11:00。再放送は翌週月曜22:00)。シーズン2は同じくWOWOWで2014年10月9日から毎週木曜22:00(字幕版は翌日の金曜23:00)に放送された。 またCSスーパー!ドラマTVでも2015年1月15日より第1シーズンの放送が開始された[2]テレビ東京でも『ランチチャンネル』枠に於いて2015年7月17日から8月25日まで第1シーズンを、2017年12月15日から2018年1月29日まで第2シーズンをそれぞれ放送。

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ストーリー

かつてスコットランドヤード(ロンドン警視庁)の顧問をしていたが、薬物依存のリハビリのためアメリカ合衆国ニューヨークに移住したホームズ。リハビリ施設を出所後、彼はニューヨーク市警の顧問となり、凶悪犯罪の捜査に協力することとなる。そこにホームズの父親からの命を受けて、薬物依存からの離脱者の付添人として派遣されてきたのが、元外科医のジョーン・ワトソンだった。

彼らは6週間の共同生活をスタートさせ、ホームズはその鋭い観察眼と天才的な推理力、及びワトソンの医学的知識やなにげない助言、2人のぶつかり合う会話から手がかりを得て、数々の難事件を解決していく。

登場人物

メイン

シャーロック・ホームズ (Sherlock Holmes)
演 - ジョニー・リー・ミラー、日本語吹替 - 三木眞一郎
並外れた観察眼と類い希なる推理力、超人的な記憶力を持つ名探偵。
ロンドンではスコットランドヤードを手伝う顧問(正式な雇用関係にはなく、ホームズが自発的に無償で捜査に関わっていただけだったので、本人はその役割を「顧問」と表現している。)だったが、薬物依存症に陥ったため父親によって米国の施設に送られた。施設を出た後は、スコットランドヤード時代の仲間であるニューヨーク市警グレッグソン警部のもとで捜査に協力することになる。
難解事件の解決に心血を注いでおり、地道なものから突飛なものまで、あらゆる手法を用いて事件を解決へと導く。事件解決を第一とするが故に、そのためなら多少のモラル違反なども意に介さない。時には警察顧問の権限を超えた軽犯罪じみた手段に訴え出ることもあり、その型破りな捜査はワトソンやグレッグソン警部、ベル刑事らを度々悩ませている。また、何でも暴く癖の為か、「自分への嘘」を嫌っており、気遣いから来るものでも容赦なく嫌悪する(他人事には興味がないので、捜査に関しない限りは他人間での嘘はスルーする)。
その独特の推理法は、本人曰く「演繹的推理法」であるとのこと。
性格は大変な自信家で、何かと自らの傑出した能力を誇示したがる。彼にとって凡人であるところの他人への配慮などというものは一切持ち合わせておらず、常に不遜で尊大且つ非常識な態度をとる事から、どこへ行っても変人扱いされる。但し、何度も世話になったグレッグソン警部の事だけは尊敬していると述べており、また話が進んでいくにつれて、ワトソンに対しても多少は尊重するようになっていく。また、そう言った捜査法で逆恨みを買い、自分を庇ったベル刑事はその後遺症で現場から外されてしまう。更に、ホームズも自身の過ちを理解しつつもプライドが受け止められずにベル刑事の神経を逆撫でしてしまい、一時は関係を悪化させ、ホームズもその罪悪感を処理できずに荒れてしまう。
父親(モーランド・ホームズ)は、少なくともニューヨークに5つのアパートを所有している資産家。多忙な仕事に就き、多数の助手を雇っている事などから、それなりに地位のあるビジネスマンであるらしい事が窺える。シャーロック自身には収入がないため、金銭面では全て父親に頼って暮らしている。が、父子関係は良好とは言えず、互いに顔を合わせる事はまずない。父親は金銭面以外で息子に親身になってやった事はないらしく、またシャーロックも父親を全く信用していない(シーズン1第3話において、「親父に6歳で寄宿学校に入れられた」とシャーロックは言及している)。
ピッキング掏摸もお手の物で、捜査依頼がない時は、ありとあらゆる種類の手錠や錠前を使い自宅で専らピッキングの鍛錬に勤しんでいる。趣味は屋上での養蜂。
ジョーン・ワトソン (Dr. Joan Watson)
演 - ルーシー・リュー、日本語吹替 - 田中敦子
知性あふれる元心臓外科医で、ある手術に失敗し患者を死なせたことで自ら医学界を去り、元麻薬依存者の回復をサポートする「付添人」の職に就いた。シャーロックの父親に雇われ、付添人として6週間の共同生活を行う契約で、シャーロックと行動を共にする事になった。付添人の存在を煙たがる彼とは何かと口論が絶えず、そして頻繁に突飛な行動に出る彼に日々手を焼かされるが、次第に信頼関係を築き、友情すら育むように。元一流外科医ならではの医学知識は、時に捜査の武器になる。
当初は殺人現場のおぞましさに戸惑いを見せていたが、シャーロックに同行して仕方なく捜査に参加するうち、犯罪捜査への興味と素質を見せるようになる。真面目で、正義感と責任感が強く、事件解決のためには如何に突飛といえどもシャーロックへの協力を(最終的には)惜しまない。
付添人としての契約が切れた後も彼を心配し、契約が延長されたふりをして付添人を無償で続けていた。が、後にその事実を知ったシャーロックからの提案を受け、正式に助手となる(シーズン1第16話)。その後、探偵として独立するが、パートナーシップは継続している。
中国名は雲静宜(シーズン6第2話)。趣味はジョギング
トーマス・グレッグソン警部 (Captain Thomas Gregson)
演 - エイダン・クイン、日本語吹替 - 堀内賢雄
ニューヨーク市警の警部。何度も表彰された経験のある、優秀な警部である。嘗てスコットランドヤードのテロ対策班で働いていた際、シャーロックと出会う。ワトソン同様シャーロックの言動に始終振り回されつつも、その才能には一目置いている。少々強面ではあるが、とても面倒見が良く思いやりのある人物。愛称はトミー、既婚者。シーズン2第6話にて妻のシェリル(演 - タリア・バルサム)も登場する。後に離婚するがペイジという女性と再婚する。シーズン7最終話では引退している。
マーカス・ベル刑事 (Marcus Bell)
演 - ジョン・マイケル・ヒル英語版、日本語吹替 - あべそういち
グレッグソン警部の部下であるニューヨーク市警刑事(シーズン1第2話より)。最初は個性的なシャーロックの才能に懐疑的な見方を示すが、徐々に彼の能力を認めるようになる。元ギャングで前科者の兄アンドレ(シーズン1第16話に登場)とは違い、真面目で几帳面な性格、熱血漢の刑事である。
逆恨みを買ったシャーロックを庇って負傷、その後遺症で右腕を麻痺(シーズン2第10話より)したことで現場からデスクワークに回され、一時は荒んでしまっていたが、同シーズン13話のラストで復帰する。その後もシャーロック、ワトソンと事件を解決して実績を上げておりFBIなど色々な組織からスカウトも受けている。シーズン6においてUSMSからスカウトされたものの、結局最終話において警部に昇進しておりグレックソンの後釜として11分署を指揮している。
モーランド・ホームズ (Morland Holmes)
演 - ジョン・ノーブル、日本語吹替 - 菅生隆之
シャーロックの父。シャーロック曰く、表向きは資産家だがあらゆる闇ビジネスに手を染めている。会食の約束をしていても現れることはほぼなく、ワトソンも付添人を依頼されていた当時から本人に会えずにいた。シーズン4から登場。
シンウェル・ジョンソン (Shinwell Johnson)
演 - ネルサン・エリス、日本語吹替 - 伊藤健太郎
ギャング「SBK」の元幹部。外科医時代のワトソンの患者で、命を救われたことから、ワトソンには信頼を寄せている。仮出所中の身ながらFBIへの内通者としてSBKへ潜入したことから事件に巻き込まれる。シーズン5に登場。
マイケル・ローワン (Michael Rowan)
演 - デズモンド・ハリントン、日本語吹替 - 加瀬康之
PCS(脳震盪後症候群)に悩むシャーロックに断薬ミーティングで近づいてきた男。かつてシャーロックの発言で救われた、今度は自分がシャーロックを助ける番だと語り、友人になる。実は14人以上の男女を殺害している連続殺人鬼で、自らが断薬するためには証拠を残さない完全殺人が必要だとするサイコパス。シーズン6に登場。
オーディン・ライヘンバッハ (Odin Reichenbach)
演 - ジェームズ・フレイン、日本語吹替 - 小原雅人
インターネットサービス事業を行なっているオドカー社のトップで大富豪。姪の誘拐を予告する脅迫状について調査をシャーロックに依頼。シーズン7に登場。

リカーリング

キャサリン・“キティ”・ウィンター (Katherine "Kitty" Winter)
演 - オフィリア・ラヴィボンド、日本語吹替 - 坂本真綾
シーズン2の事件の影響から一時的にイギリスに帰国したシャーロックが、かつてワトソンにそうしたように自らの探偵技術を教え込んだ弟子。シャーロックがニューヨークに戻る際に同伴し、継続して師事を受けていた。キャサリンの愛称である「キティ」で呼ばれることを好む。周囲の人間にも本人の希望で「キティ」と呼ばせている。過去に犯罪の被害者となった経験がある。シーズン3第1話から12話、シーズン5第15、16話。シーズン7第1話に登場。
アルフレード・ラモサ (Alfredo Llamosa)
演 - アトー・エッサンドー英語版、日本語吹替 - 大林洋平
シャーロックの依存症回復プログラムにおける支援者。元は彼も麻薬依存者であり、そしてかなりの腕の車泥棒だったが改心した。チンピラ風の見た目に反して、意外と常識人。時々張り込みの代理など捜査の手伝いをしたり、シャーロックの「付添人」から「助手」になったワトソンに車のピッキングを教えたり、自動車窃盗防止装置の開発などをしている。シーズン1第8話より登場。
マイクロフト・ホームズ (Mycroft Holmes)
演 - リス・エヴァンス、日本語吹替 - 井上和彦
シャーロックの兄。シャーロックに婚約者を寝取られたことで仲違いしていたが、白血病から生還したことをきっかけに和解。自宅はロンドン・ベーカー街221B。ロンドンやニューヨークなど、世界各地でレストランを経営している。シーズン2第1話で初登場。ある出来事からシーズン2のキーパーソンになる。
アイリーン・アドラー (Irene Adler) / ジェイミー・モリアーティ (Jamie Moriarty)
演 - ナタリー・ドーマー、日本語吹替 - 小林沙苗
シャーロックのかつての恋人。女流画家。連続殺人鬼「M」に殺されたとされていたが、シーズン1終盤で生きていたことが判明する。
ギャレス・レストレード (Gareth Lestrade)
演 - ショーン・パートウィー、日本語吹替 - 黒田崇矢
ロンドン警視庁スコットランドヤード)の刑事。シャーロックのロンドン時代の仕事仲間。事件解決の失敗からアルコール依存症に陥り、警察を解雇された。シーズン2から登場。
ハドソン (Ms.Hudson)
演 - キャンディス・ケイン、日本語吹替 - 桜井ひとみ
シャーロックの旧友のトランスジェンダーの女性。博識で片付け上手。シーズン1第19話に登場。
フィオナ・ヘルブロン (Fiona Helbron)
演 - ベティ・ギルピン、日本語吹替 - 遠藤綾
自閉症スペクトラムの女性。彼女曰く、発達障害ではなく非定型発達であるとのこと。
ハッカーの世界ではミトン(Mittens)の名で知られる天才的なプログラマー。自動運転車のプログラム制作にも関わった。自作のプログラムに猫のアスキーアートを仕込む癖がある。シーズン4第9話に登場。
ユージン・ホーズ博士 (Dr. Eugene Hawes)
演 - ジョーダン・ゲルバー、日本語吹替 - 武虎
副検死官。勝負好きで、シャーロックがチェスで勝てば(実際にはシャーロックの常勝)検視済みの遺体を調べさせてくれる。シーズン2から登場。

その他

モリアーティ (Moriarty)
「M」と呼ばれ、様々な人間を手玉に取る犯罪コンサルタント。
ダニエル・ゴットリーブ (Daniel Gottlieb)
演 - F・マーリー・エイブラハム、日本語吹替 - 小川真司
アイリーン殺害など様々な殺人事件の黒幕・モリアーティとされる男。実はモリアーティに雇われた殺し屋。シーズン1第21話に登場。
セバスチャン・モラン (Sebastian Moran)
演 - ヴィニー・ジョーンズ、日本語吹替 - 大友龍三郎
イギリス海兵隊員。アイリーンを殺害した犯人としてシャーロックが追っていた連続殺人鬼「M」の正体。実はモリアーティに雇われた殺し屋で、自分を裏切ったモリアーティの存在をシャーロックに教える。モリアーティからの依頼により少なくとも37人を殺害している。彼の手口は、犠牲者を三脚で逆さ吊りして殺した後、太い血管を切り開いて放血し、最後に死体を海に捨てるというもの。アーセナルFCのファンで、テレビで試合を観戦しながら殺人を行い、刑務所内でも応援歌を口ずさんでいる。シーズン1第12話と第21話に登場。妹がいるらしいが、それをモリアーティに利用されて獄中で自殺した。
ハビエル・アブレウ (Javier Abreu)
演 - マニー・ペレス、日本語吹替 - 伊藤健太郎
ニューヨーク市警刑事。グレッグソン警部の部下。パイロット版であるシーズン1第1話のみ登場。
ハーラン・エンプル (Harlan Emple)
演 - リッチ・ソマー、日本語吹替 - 三浦潤也
シャーロックが捜査上で助力を求める“非正規隊”の一人で数学者。数学にまつわる事件発生時に協力を依頼する。数式と自分の間に隔てるものをなくす為として、問題の解答中は(そこが訪問先のホームズ宅であっても)上半身裸で作業する。シーズン2から登場。
イラナ・マーチ (Elana March)
演 - ジーナ・ガーション
亡夫の後を継ぎ麻薬カルテルのボスとなった女性。高慢で賢く、冷酷。ワトソンを強く恨み、ワトソンの恋人を毒殺する。その後、刑務所で死体となって発見された。シーズン3第1話に登場。
デル・グルーナー (Del Gruner)
演 - スチュアート・タウンゼント
探偵の仕事を辞め、リーダ(保険)会社で調査員として働くことにしたワトソンの上司。実は連続殺人犯。シーズン3第11話と第12話に登場。
オスカー・ランキン (Oscar Rankin)
演 - マイケル・ウェストン
シャーロックが薬物依存症だった時期に懇意だったヘロインの売人。彼自身も薬物依存症。普段はインチキブランド品の路上販売をしている。
ジーナ・コルテス (Gina Cortes)
演 - モニーク・ガブリエラ・カーネン、日本語吹替 - 小松由佳
コニーアイランド署の女性刑事。昇進に関する逆恨みからワトソンを強く敵視し、ワトソンを陥れる為には自警団めいた暴力行為も辞さない。
シャンタル・ミルナー (Chantal Milner)
演 - チャステン・ハーモン、日本語吹替 - 実川貴美子
検事補で、ベル刑事と交際を始める。そのことが原因で別れた夫から嫌がらせを受けることに。シーズン5から登場。
クライド (Clyde)
リクガメ。元々は陰謀論サイトの管理人だったレン・ポンテコルヴォのペットだったが、彼の死亡によりシャーロック及びワトソンの共同所有となる。
ワトソンに対する目覚ましや犯行現場模型のモデルとしてしばしば用いられる。好物はレタス。第1シーズン第13話より登場。
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エピソード

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第1シーズン(2012年 - 2013年)

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第2シーズン(2013年 - 2014年)

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第3シーズン(2014年 - 2015年)

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第5シーズン(2016年 - 2017年)

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第7シーズン(2019年)

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放送

カナダではグローバルテレビジョンネットワークで2012年9月27日より放送が始まった[169][170]。イギリスではスカイ・リヴィング英語版で2012年10月23日より放送が始まった[171]。オーストラリアではネットワーク・テンで2013年2月3日より放送が始まった。ニュージーランドではプライム英語版で2013年2月27日より放送が始まった[172]。日本ではWOWOWで2013年10月5日に先行無料放送された後、10月12日よりレギュラー放送が始まった[173]

2013年2月3日には第47回スーパーボウルの後に第14話が放送され、シリーズ最高となる2080万人の視聴者を獲得した[174][175]

出典

外部リンク

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