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クロスグリ

スグリ科スグリ属の植物 ウィキペディアから

クロスグリ
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クロスグリ(黒酢栗、別名クロフサスグリ、英名ブラックカラント (Blackcurrant)、学名 Ribes nigrum)は、小さな食用の果実をつける温帯性の落葉低木。カシス: Cassis)とも呼ばれる。果実は黒に近い濃紫色で、ビタミンCアントシアニンが豊富。他のスグリの仲間と同じく、スグリ科スグリ属に分類される。

概要 クロスグリ, 分類(APG III) ...
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植物全体の様子
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生産

カシスの世界最大の産地はポーランドで、毎年10万トンから14万5千トンの収穫高があり、これは世界全体の収穫高の約半分を占める。ポーランドは同時に輸出高でも世界最大である[1]。またポーランドは品種改良も盛んで、頻繁に新品種を生み出している[2]

日本では11トンの収穫量があり、青森県が7.7トンとフサスグリ国内最大の産地となっている[3]

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利用法

クロスグリの実はかすかな苦味をもち、ゼリージャムアイスクリームコーディアルリキュールドライフルーツなどに利用される。イギリスヨーロッパイギリス連邦諸国では、クロスグリの風味を加えたり、干した果実を加えたクッキーなどの菓子が多数存在する。しかし、同じブランドの製品でも北アメリカでは、この風味が取り除かれていることが多く、代わりに利用しやすいブドウ味が使用されている。日本国内ではクロスグリの風味を活かしジャム、飴、ケーキ、ジュース、お茶、ワイン、サプリメントに加工されるなど利用[4][5]されている。

また、クロスグリを使った飲み物は様々なものが販売されているが、国によって呼び方が異なる。

  • 酒場では、クロスグリのコーディアルは単に「ブラック」と呼ばれる。例えば、「ウォッカ・アンド・ブラック」「スネークバイト・アンド・ブラック」「ペルノー・アンド・ブラック」「ブラック・アンド・レモネード」など。
  • 北アメリカでは、クロスグリのコーディアルを「クレーム・ド・カシス (: creme de cassis)」と呼ぶ。
  • イギリスやフランスでは、「キール」などで用いるクロスグリのリキュールを「クレーム・ド・カシス」と呼ぶ。
  • オランダでは、赤い色のクロスグリ味のソフトドリンクをカシスと呼ぶ。
  • イギリスのグラクソ・スミスクライン社は「ライビーナ」という商品名のクロスグリのコーディアルを生産している。ライビーナはイギリス、オーストラリアニュージーランド香港などで販売されており、とても甘いが、主に子供向けの「健康飲料」として販売されている。

アガサ・クリスティの創作したベルギー人名探偵エルキュール・ポアロは、しばしばクロスグリのシロップを飲んでいる。

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成分

4-メトキシ-2-メチル-2-ブタンチオールの構造式

関連項目

脚注

外部リンク

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