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カロビアン

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カロビアン英語: Callovian)は、1億6610万年前(誤差120万年)から1億6350万年前(誤差100万年)にあたるジュラ紀地質時代名の一つ[1]。 模式地はイギリス南部のケラウェイズ英語版で、ラテン語ではカロビウム (Callovium) となる[2]

なお、「カローブ」「カロビアン」という名称があるが、これらは時代を示すものではない。「階」は地層に対して当てられる単位(層序名)であり、層序名「カローブ」「カロビアン」と時代名「カローブ」「カロビアン」は対を成す関係である。詳しくは「累代」を参照のこと。

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古地理学

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イングランドノースヨークシャーケイトン湾英語版にて、Osgodby 累層のカロビアンの岩[3]

カロビアン期のヨーロッパは十数の大型の島が浮かぶ多島海であり、それらの島々の間には広範囲に大陸棚が分布した。このため、ロシアベラルーシからドイツポーランド、そしてフランススペイン東部およびイングランドの大部分まで、浅海性のカロビアン期の堆積物が分布する。かつての島の海岸には頻繁に陸から運搬された堆積物が存在しており、例を挙げるとスコットランド西部で発見されている[4]

主にオーストリアとドイツに分布する北部石灰アルプスでは、カロビアンの間にテチス海は縮小し、北西フェルゲンツの衝上運動により遠洋側から大陸棚側へ堆積盆地が分化した。衝上運動で隆起した地域一帯から三畳系の石灰岩がジュラ系の堆積盆地へ再移動し、角礫岩からオリストストロームあるいはメランジュまで様々な規模で混在岩体の形成が起きた[5]

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日本において

三重県の志摩半島に分布する築地層群の泥岩は下部 - 中部カロビアン階に相当する。同半島に分布する今浦層群の泥岩は中部バトニアン階から下部カロビアン階、上部カロビアン階 - 中部オックスフォーディアン階、下部チトニアン階の3つの層序に相当する[6]

福井県九頭竜地域に分布する貝皿層もバトニアン階 - カロビアン階に相当する。前の期であるバトニアンから後の期であるオックスフォーディアンにかけては海進期であった[7]

出典

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