トップQs
タイムライン
チャット
視点

チトニアン

ウィキペディアから

Remove ads

チトニアン英語: Tithonian)は、1億5210万年前から1億4500万年前にあたるジュラ紀地質時代の一つ[1]。 名称は、ポーランドオーストリアの間に分布する一連の露頭に基づき、1865年、古生物学者アルバート・オッペルによって定められた[2]。通常地質時代名はマーストリヒチアンマーストリヒト)やチバニアン千葉県)というようにその時代を定義する地域の名前が付けられるが、これはギリシア神話の神ティートーノスに由来している[3]

なお、「チトン」「チトニアン」という名称があるが、これらは時代を示すものではない。「階」は地層に対して当てられる単位(層序名)であり、層序名「チトン」「チトニアン」と時代名「チトン」「チトニアン」は対を成す関係である。詳しくは「累代」を参照のこと。

Remove ads

歴史

1873年に、ドイツの古生物学者メルヒオール・ノイマイル英語版[4]1842年にフランスの博物学者アルシド・ドルビニが定義したキンメリッジアン/チトニアン境界[5][6] にドイツにおけるキンメリッジアン/チトニアン境界に近いことを確かめた。

国や地域によって階の理解が異なっていたため、1990年に国際層序委員会国際地質科学連合がチトニアンという用語の使用を決定した[7]。Tithonique という用語は廃止された[8]

1881年にロシアの地質学者セルゲイ・N・ニキチンはヴォルギアン (Volgien) という用語を発表しており[9]、これはチトニアンにほぼ対応するとされる[8]

層序学的定義

異なる古生物地理学的地域は、以下の各地域の個別の生層序スケールの確立に繋がり、特定の指標(アンモナイト微化石・磁気層序など)に応じてある地域内における異なるゾーニングも確立している[7]。この時代にあたる産地として有名な例には、アーケオプテリクスなど非常に良好な保存状態の化石が知られるゾルンホーフェンがある[10][11]

基底の公式な定義はテチス海の卓越した外洋性堆積物から地点が選ばれており、以下の地点が研究されている[7]

Remove ads

日本において

日本では手取層群御手洗層がチトニアン階からベリアシアン階にあたる[12] ほか、高知県に分布する鳥巣層群および相当層からはチトニアンからバランギニアン放散虫が産出する。鳥巣層群の直下に位置するとされていた七良谷層からは、中部-上部キンメリッジアン階のアスピドセラス属のアンモナイトと最下部チトニアン階のHybonoticeras属のアンモナイト(両属ともテチス海領域を中心にゴンドワナ大陸辺縁から太平洋南部まで広く分布)が産出するため、七良谷層は鳥巣層群と少なくとも一部が重複するキンメリッジアン - チトニアン階に当たる可能性が高い[13]

出典

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads