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キンメリッジアン
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キンメリッジアン(英語: Kimmeridgian)は、1億5730万年前(誤差100万年)から1億5210万年前(誤差90万年)にあたるジュラ紀の地質時代名の一つ[1]。 なお、「キンメリッジ階」「キンメリッジアン階」という名称があるが、これらは時代を示すものではない。「階」は地層に対して当てられる単位(層序名)であり、層序名「キンメリッジ階」「キンメリッジアン階」と時代名「キンメリッジ期」「キンメリッジアン期」は対を成す関係である。詳しくは「累代」を参照のこと。
スーパーサウルスなど大型の恐竜が知られるモリソン累層は1億5630万年前から1億4580万年前にかけて堆積し[2][3]、キンメリッジアンから前期チトニアンに該当する。
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層序学的定義
キンメリッジアン階の名前はイングランドに位置するドーセット海岸のキンメリッジ村に由来し、1842年にフランスの博物学者アルシド・ドルビニが論文で時代名を発表した[4]。
歴史的に、キンメリッジアンという用語は異なる2つの使われ方をしてきた。キンメリッジアンの基底は同じであったが、最上部はイギリスの層序学者によりポートランディアンの基底として定義された一方、フランスではチトニアンの基底として定義された。この違いは完全に解決されておらず、国際層序委員会のタイムスケールではチトニアンがキンメリッジアンの上の階とされている[1]。
キンメリッジアンの基底はアンモナイトの種である Pictonia baylei が地質柱状図に初めて現れる地点で[5]、模式地はイギリス南海岸のキンメリッジ[6]。キンメリッジアンの最上部、すなわちチトニアンの基底はアンモナイトの種 Hybonoticeras hybonotum が初めて出現する地点であり、これは磁気異常 M22An の最上部とも一致する[5]。
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日本において
高知県に分布する七良谷層からは、中部-上部キンメリッジアン階のアスピドセラス属のアンモナイトと最下部チトニアン階のHybonoticeras属のアンモナイト(両属ともテチス海領域を中心にゴンドワナ大陸辺縁から太平洋南部まで広く分布)が産出する。七良谷層はこれまで鳥巣層群の直下に位置するとされていたが、少なくとも一部が重複するキンメリッジアン - チトニアン階の地層である可能性が高い[7]。福島県中村層群中ノ沢層もキンメリッジアン階にあたり、アンモナイト・二枚貝・巻貝・六放サンゴ・腕足動物・甲殻類・ウニ・ウミユリ・海生爬虫類など海洋生物の化石が多産する。特に石灰質砂泥底層と石灰質泥底層の二枚貝化石は先述の鳥巣層群の多様な二枚貝と種レベルで一致し、当時の環境推定において重要視されている[8]。
出典
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