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キミとは致命的なズレがある
赤月カケヤによる文学作品 ウィキペディアから
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『キミとは致命的なズレがある』(キミとはちめいてきなズレがある)は、赤月カケヤによる日本のライトノベル。イラストは晩杯あきらが担当している。第5回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門優秀賞受賞作。ガガガ文庫(小学館)より2011年5月に刊行された。
あらすじ
保健室で目を覚ました主人公の海里克也はどうやら階段で転んで気を失っていたらしい。克也は、十歳の時に起こった大きな事故で両親と記憶をともに失っていたため、ここ数年の記憶しかない。しかし、保険医の鏡の「見えないモノが見えてない?」という問いかけから、自販機の陰に倒れている少女の身体や靴箱や鞄に入れられた不幸の手紙などが見えるようになっていたことなどを思い出す[2]。
登場人物
- 海里克也(うみさと かつや)
- 県立登良高校の一年生。
- 過去に大きな事故に遭った理由で子供のころの記憶がない。
- 頭が潰された血まみれ死体の幻覚を度々見てしまう。
- 差出人を探すように書かれた不幸の手紙を受け取るようになるが、それがいつ克也の元に来ているのか感知できないでいる。
- 山美鳥(やま みどり)
- 克也の同級生。克也を「うーみん」と呼ぶ。
- 雨笠良平(あまがさ りょうへい)
- 克也の同級生。美鳥に好意を抱いている。
- 犬飼真澄美(いぬかい ますみ)
- 県立登良高校の教師。克也達のクラスの副担任。
- 鏡司(かがみ つかさ)
- 県立登良高校の保健医。夏彦と知り合い。克也の精神が崩壊しないか気を配っている。
- 海里夏彦(うみさと なつひこ)
- 克也の養父。警察官。
- 宮崎ひなた(みやざき - )
- 克也の幼なじみ。克也を「あーくん」と呼ぶ。
- 赤鬼(あかおに)
- 克也の罪悪感から赤鬼の姿に見えているが、本名は宮崎武(みやざき たけし)。克也を恨み殺そうとしている。
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評価
第5回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門にて優秀賞を受賞している(受賞時のタイトルは「From~とある不幸の手紙」[3])[1]。同賞でゲスト審査員を務めた麻枝准は本作を以下のように評している[3]。
一番筆力を感じました。とことんまで読者をスカしてくれます。もちろんいい意味で。ラストも、主人公的にはハッピーエンドかもしれないけど、ぜんぜん何も終わった気がしないし、結局精神科医の手のひらで踊らされていただけなのでは?と思ってしまう読後感の悪さ!ペンネームの煽りも含め、すべて狙い澄ましてやっているんでしょう。してやられました。 — 麻枝准[3]
既刊一覧
- 赤月カケヤ(著) / 晩杯あきら(イラスト) 『キミとは致命的なズレがある』 小学館〈ガガガ文庫〉、2011年5月18日発売[4]、ISBN 978-4-09-451269-4
オーディオブック
2022年12月20日より配信開始。
- キャスト[5]
関連項目
- 僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ 乙野四方字の小説。作中の重要な理論および装置が本作の用語にちなんで命名されている[6]。
脚注
外部リンク
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