トップQs
タイムライン
チャット
視点

クッキー・アンド・ザ・カップケイクス

アメリカ合衆国のスワンプ・ポップ・グループ ウィキペディアから

クッキー・アンド・ザ・カップケイクス
Remove ads

クッキー・アンド・ザ・カップケイクスCookie And The Cupcakes、あるいはCookie And His CupcakesCookie With The Cup Cakesとの表記もあり)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州南部を拠点としたスワンプ・ポップ・バンドであった。1959年のヒット曲「Mathilda」(「Matilda」との綴りもあり)で知られており、この曲は非公式ながらスワンプ・ポップのアンセムと言われた[1]

概要 クッキー・アンド・ザ・カップケイクス, 基本情報 ...
Remove ads

来歴

要約
視点

バンドはシェルトン・ダナウェイ(Shelton Dunaway、1934年8月3日 - 2022年11月19日)をリーダーとし[2][3]、ブギ・ランブラーズの名前で活動を開始している。ルイジアナ州ロアノーク出身のハリー・"クッキー"・ティエリー(Huey "Cookie" Thierry、1936年8月13日 - 1997年9月23日)が1952年に加入し[4]、リード・ヴォーカルとテナー・サックスのパートをダナウェイと分け合った[2]

その他のオリジナル・メンバーはシドニー・"ホット・ロッド"・レイノード(Sidney "Hot Rod" Reynaud、テナー・サックス)、マーシャル・ラデイ(Marshall Laday)あるいはルディー(LeDee、ギター)、アーネスト・ジェイコブズ(Ernest Jacobs、ピアノ)、ジョー・"ブルー"・ランドリー(Joe "Blue" Landry、ベース)、アイヴォリー・ジャクソン(Ivory Jackson、ドラムス)という面々であった[5]。バンドはレイクチャールズを拠点に活動した。

彼らの活動は1953年にレイクチャールズのムーランルージュ・クラブのハウス・バンドとして始まった[6]。1955年にブギ・ランブラーズはゴールドバンド・レコードよりシングル「Cindy Lou」/「Such As Love」をリリースした[7]。彼らは地元で人気のライヴ・バンドとなり、ジェリー・リー・ルイスファッツ・ドミノとツアーに出た。1956年、クッキーはフロントマンとなり、これに伴いバンド名はクッキー・アンド・ザ・ブギー・ランブラーズに変更された[2]。それから間もなく、彼らは冗談ぽく観客が叫んだのを耳にし、最終的にカップケイクスという名前に変更したのだった[2]。1957年に彼らは看板曲となった「Mathilda」をジャッド・レコードにレコーディングしている。当初はこの曲をレコーディングできずに苦労したものの、彼らは地元ラジオ局KAOKのスタジオを使わせてもらうことになった[6]

この曲は、1959年初頭にビルボードのポップ・チャートに15週に渡りランクイン、最高位47位を記録し[8][9]、非公式なスワンプ・ポップのアンセムとして知られるようになった[10]

続いて彼らは1960年代初頭に「Belinda」、「Betty And Dupree」、「Got You On My Mind」などの楽曲をリリースしている。これらの楽曲は商業的には「Mathilda」に及ばなかったが、高い評価を受けている。「Got You On My Mind」は、1963年5月にBillboard Hot 100の94位に食い込む結果を残している[2][9]。彼らはクーリー・レコードからもレコードをリリースしている[11]

1965年8月、ティエリーは音楽業界外の仕事のためにロサンゼルスに移住[4]、カップケイクスは彼抜きでの活動を余儀なくされた[2]。クッキーの後任となったのはリード・シンガーのリトル・アルフレッド(またはリル・アルフレッド)バビーノ(Little AlfredまたはLil Alfred Babino、1944年1月5日 レイクチャールズ生まれ - 2006年11月14日)であった。アーネスト・ジェイコブズがバンド・リーダーとなり、何年か活動を続けたが、1970年代初頭頃に活動を停止している。

ティエリーは1990年代に再発見され、以後バンドの面々と再会して1997年に彼が亡くなるまで、時折ブルース・フェスティバルのステージに立つようになった。その後はバビーノがバンド・リーダーとなり、ルイジアナ州およびテキサス州南西部のクラブで活動を続けた。バビーノは2006年、レイクチャールズの自宅で自殺した[12][13]

Remove ads

ディスコグラフィー

[14]

アルバム

  • 1974年 『3 Great Rockers!』 (Jin)
  • 1976年 『The Legendary Cookie And The Cupcakes』 (Goldband)
  • 1978年 『By Request Vol. 2』 (Jin)

コンピレーション・アルバム

  • 1981年 『From Louisiana Bayou』 (P-Vine Special)
  • 1985年 『King Of Swamp Pop』 (Ace)
  • 1985年 『From Louisiana Bayou』 (P-Vine)
  • 1993年 『By Request』 (Jin)

シングル

  • 1955年 「Cindy Lou」/「Such As Love」 (Goldband) ※ブギ・ランブラーズ名義
  • 1958年 「Mathilda」/「Married Life」 (Judd/Khoury's)
  • 1959年 「Until Then」/「Close Up The Back Door」 (Judd/Lyric)
  • 1960年 「Matilda Has Finally Come Back」/「A Part Of Everything」 (Mercury)
  • 1962年 「I've Been So Lonely」/「Got You On My Mind」 (Lyric/Chess)
  • 1963年 「Mathilda」/「I'm Twisted」(Lyric/Paula)
  • 1963年 「All My Lovin' Baby」/「I Heard That Story Before」(Lyric)
  • 1963年 「Breaking Up Is Hard To Do」/「I Cried」 (Lyric/Paula)
  • 1963年 「Got You On My Mind」/「Belinda」 (Jin)
  • 1964年 「Even Though」/「Walking Down The Aisle」 (Lyric/Jewel)
  • 1964年 「Charged With Cheating」/「Hey Little School Girl」 (Lyric)
  • 1964年 「Sea Of Love」/「It Happens Every Time」 (Lyric)
  • 1965年 「Belinda」/「Trouble In My Life」 (Lyric/Paula)
  • 1965年 「Long Time Ago」/「Kissing Someone Else」 (Lyric)
  • 1975年 「You Gonna Need Meケイティ・ウェブスターの共演)」/「Matilda Finally Come Back Home」 (Goldband)
Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads