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クメール語
カンボジアで話される言語 ウィキペディアから
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クメール語(クメールご、ភាសាខ្មែរ)は、オーストロアジア語族のモン・クメール語派に属する言語。カンボジアでは、全人口の約9割を占めるクメール人(約1500万人)が用い、カンボジアの国語および公用語となっている。さらに、隣国タイ、ベトナム、ラオスのカンボジアとの国境に近い地域にも母語とする人々(約200万人)が住む。また、アメリカ、フランス、カナダ、オーストラリアなどの第三国に、約23万人の話者が定住している。
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音韻
声調、アクセントの存在しない言語である。[1] しかし、最近のプノンペン地方の方言には声調が見られる。
母音
短母音 [i],[ɯ],[u],[e],[ə],[o],[ɛ],[a],[ɔ]
長母音 [iː],[ɯː],[uː],[eː],[əː],[oː],[ɛː],[aː],[ɔː]
二重母音 [iˑa],[ɯˑa],[uˑo],[ae],[aə],[ɔə],[ao]
一部の母音には、喉の力を緩めて発音する弛喉母音が存在する。 弛喉母音とは、発声の際に、声帯の緊張が不十分であるが故に、息が洩れてくる母音である。また、通常の母音よりも口の開きがやや狭くなる。[2]
子音
子音は音節頭子音が17種類(p,t,c,k,ʔ,b,d,m,n,ɲ,ŋ,v,j,r,l,s,h)、音節末子音が13種類(p,t,c,k,ʔ,m,n,ɲ,ŋ,v,j,l,h)存在する。 子音には有気音、無気音の対立がある。 入破音という肺からの呼気を用いない特殊な子音がある。 また、二重子音がある。[3]
音節構造
子音の三連続は/str/, /skr/のみであり、二連続は85種ある。
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文法
孤立語であり、活用・曲用・格変化といった語形変化は全くせず、文法関係は語順によって示される。
基本語順
- 主語 - 動詞 - 目的語
- 被修飾語 - 修飾語
助動詞は動詞の直前に置く。
その他
語彙
カンボジア本来の語は、単音節か、二音節語である。 古くからインド文化の影響を受けているため、サンスクリットやパーリ語からの借用語が圧倒的に多い。また、日常語においては、中国語、タイ語、ラーオ語からの借用語も多い。
また、フランス語からの借用語も少なからず残っている。
文字
→詳細は「クメール文字」を参照
記述には、南インドから伝わった文字を改良したクメール文字(表音文字)を使用する。横書きで、左から右へ書き、各単語間の分かち書きをしない。
主な子音33字を以下に示す。子音字はa系(赤)とo系(青)の2系統に分かれる。
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脚注
参考文献
辞書
関連項目
外部リンク
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