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クロミグワ

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クロミグワ
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クロミグワ(Morus nigra)は、クワ科顕花植物である。南西アジアやイベリア半島に自生するが、長い期間栽培されてきたため、正確な自生の範囲は分かっていない[1]。英語ではblack mulberryやblackberryと言うが、キイチゴ属ブラックベリーとは異なる[2]。308本(44倍倍数体)という大きな染色体を持つことで知られている[3]

概要 クロミグワ, 分類 ...
概要 100 gあたりの栄養価, エネルギー ...

黒い果実をつけるマグワ等、クワ属の他の種と混同されることがあるが、葉の下面に均一に毛が生えていることで、区別することができる[4]。果実の色は、アントシアニンに由来する[5]

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記載

落葉性の木で、高さは12m、幅は15mになる。葉は長さ10-20cm、幅6-10cmで、若い芽では最大23cmの長さになる。下面は産毛で覆われ、上面は非常に短く硬い毛でが生えている。308本の染色体を持つ。

食用可能な果実は、いくつかの小さな核果が房になっている。果実は長さが2-3cmで、深紫色だが熟すとほぼ黒色になる。レッドマルベリーと同様に豊かな風味を持つ。

栽培と利用

メソポタミアペルシア地域の山間部が起源であると考えられ、西はヨーロッパから東は中国まで、広い範囲で栽培、帰化している。現在は、アフガニスタンイラクイランインドパキスタンシリアレバノンヨルダンパレスチナイスラエルトルコに広がっている。

果実を得るために長く栽培されてきた。木や果実には、ペルシア語由来の名前tootやshajarat tukkiでも知られている。この地域では、果実をしばしばジャムシャーベットにも加工する。

ヨーロッパでは、スロバキアのプカネックにあるブドウ園に最多の470本のクロミグワの木が生えていたと記録されている[6]

カイコの飼育のため、17世紀にイギリスに移入されたが、カイコはマグワの方を好み、上手くいかなかった。しかし、これにより、多くのカントリー・ハウスの庭に大きくて古い木が残されることとなり、2013年まで王立園芸協会ガーデン・メリット賞の候補とされた[7]

伝統医学でも多く用いられ、特に白癬の治療に効果があるとされる。

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ギャラリー

出典

外部リンク

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