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グス型エアクッション揚陸艇

ソ連/ロシア海軍のエア・クッション型揚陸艇 ウィキペディアから

グス型エアクッション揚陸艇
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グス型エアクッション揚陸艇(Gus-class LCAC)は、ソ連ロシアで建造・運用されたエア・クッション型揚陸艇。公称船型は1205型「スカット」エアクッション上陸船(Десантные катера на воздушной подушке проекта 1205 «Скат»)。「グス」はNATOコードネームで、ロシア語でガチョウ(гусь)を意味する。

概要 グス型エアクッション揚陸艇 Десантные катера на воздушной подушке проекта 1205 «Скат», 基本情報 ...
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開発

ソ連海軍は1930年代から高速を発揮するホバークラフトの軍用化を模索し、試作を続けていた。1969年、ソ連海軍省はアルマース中央海洋設計局に揚陸用ホバークラフトの設計を指示し、主任設計者L・V・オジモフとV.A.リトビネンコ二等艦長ロシア語版が設計を行った。

設計

グス型エアクッション揚陸艇は民間向けのホバークラフトを元に製造された[2]、ソ連初の量産型エア・クッション型揚陸艇である[1]

操舵室は艦体前方中央にあるが、操舵室が2ヶ所ある練習艇もある[1]。兵員室は艦体中央にあり、左右舷に2ヶ所ある昇降口から乗下艦する。

固有の兵装は無い[1]が、歩兵用の兵装であるAGS-17擲弾発射器1丁とPKT機関銃2丁を搭載した艇もあった[3]

運用

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アムール小艦隊で航行中のグス型エアクッション揚陸艇(1982年)

グス型エアクッション揚陸艇は、レニングラード(現・サンクトペテルブルク)のプリモルスキー造船所(現・アルマース造船会社)で4隻、フェオドシヤモーリエ造船所英語版ロシア語版で19隻、ゼレノドリスクA・M・ゴーリキー記念ゼレノドルスク工場英語版ロシア語版で6隻など、合計32隻が建造された[2]。本型はバルチック艦隊黒海艦隊太平洋艦隊カスピ小艦隊に配備され、後に太平洋艦隊の艇は中国と国境を接するアムール小艦隊英語版ロシア語版に再配備された。

1990年4月19日の5隻を皮切りに退役が始まり、2007年の時点で3隻のみ在籍していた[2]。同年6月22日にD-338とD-357(艦番号:634)が退役して全艇が退役した[3]

参考文献

関連項目

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