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コンチネンタル (自動車部品製造業)

ドイツの自動車部品サプライヤー ウィキペディアから

コンチネンタル (自動車部品製造業)
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コンチネンタルContinental AG)は、ドイツハノーファーに本拠をおく総合自動車部品及びタイヤメーカーである。日本法人はコンチネンタル・オートモーティブ株式会社コンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社[3][注釈 1]およびコンチテック・ジャパン株式会社[4]DAXの構成銘柄の一つ[5]

概要 種類, 市場情報 ...
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概要

1871年ドイツハノーファーに「コンチネンタル弾性ゴム・グッタペルヒャ社」として創業。馬車自転車用のラバー製品、ゴム引き素材、ソリッドタイヤなどを製造していた。そして自動車が発明されると、1898年に自動車用空気入りタイヤの生産を開始した。1904年、コンチネンタルは世界で初めて溝付きの車両用タイヤを製造する。

2007年、独シーメンス社の自動車電子部品部門(シーメンスVDO)を買収して自動車機器関連事業に進出する。ヨーロッパ、北米、アジア市場における地位を強化し、テレマティクスやブレーキ制御、シャシー制御といった走行性能や安全性能に関わる分野に進出する。その後、インテリアエレクトロニクス、パワートレインHV先進運転支援システムなども開発するようになる。

コンチネンタルAGが持ち株会社として「コンチネンタル・グループ」を形成しており、ラバー事業、オートモーティブ事業、パワートレイン事業の3つの事業グループが置かれる。グループ全体の売上高は2018年時点で約444億ユーロ(約5兆5000億円)であり、世界第2位のメガサプライヤーである。58カ国で527拠点を持ち、従業員数は約22万名(2020年[6]

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コンチネンタルの海外拠点
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沿革

  • 1871年 - ドイツ・ハノーファーに「コンチネンタル弾性ゴム・グッタペルヒャ」(Continental-Caoutchouc und Gutta-Percha Compagnie)として創業。四輪馬車や自転車用のソフトラバー製品、ゴム引き素材、ソリッドタイヤなどを製造した。
  • 1892年 - ドイツで初めて自転車用空気入りタイヤの生産開始。
  • 1904年 - 世界初のトレッドパターンを採用した自動車用タイヤを発表。 1995年に自動車システム事業の強化のため、オートモーティブシステム部門を設立し、1998年にはEBSシステム開発を手がけるアルフレッドテーベス社を買収。
  • 1955年 - チューブレスタイヤを量産化。トラック、バス用のエアスプリングを開発。(ドイツ初)
  • 1976年 - Northeimに欧州最大のコンベアーベルト工場を設立。
  • 1979年 - Uniroyal Inc. (米国) の欧州タイヤ事業を買収、ベルギー、ドイツ、フランス、英国のタイヤ工場を取得。
  • 1988年 - フランスの大手ホースカブラー (継手) メーカーAnoflex Groupを買収。
  • 2000年 - 日清紡と共同出資し、日本法人としてコンティネンタル・テーベス株式会社を設立。
  • 2007年 - 独シーメンス社の自動車電子部品部門(シーメンスVDO)を買収して自動車機器関連事業に進出する。ヨーロッパ、北米、アジア市場における地位を強化し、テレマティクスやブレーキ制御、シャシー制御といった走行性能や安全性能に関わる分野に進出する。その後、インテリアエレクトロニクス、パワートレイン、HV先進運転支援システムなども開発するようになり、現在の自動車システムをトータルパッケージで提案できるメガサプライヤーとなる。
  • 2008年 - Schaefflerが同社に買収案を提示。8月、一定の条件の下、同社は買収案を受け入れた。
  • 2018年 - 車載用アンテナ生産会社Kathrein Automotiveを買収[8]
  • 2019年 - 国内自動車業界で初めて、無人運転車両の車両ナンバーを取得[9]。パワートレイン部門が、Vitesco Technologies(英語)社として独立。AI分野のソフトウェア企業であるCartica AIの少数株を取得。
  • 2020年 - 統合コックピットの開発で、パイオニア社と戦略的パートナーシップを締結。自動運転/運転支援向けLiDARシステムメーカーAEye社の少数株主持分を取得[10]
  • 2021年 - Vitesco Technologiesの分社化を完了[11]
  • 2022年- メキシコグアナファト州のブレーキ部品工場の生産能力を拡張し、新たな電気自動車工場も設置すると発表[12]
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日本法人

  • 2014年 - タイヤ部門の日本法人としてコンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社を設立。東京都品川区に本社を置く。

主要製品群

要約
視点

同社は3つの事業部門で構成され、それぞれ以下の製品群を持つ[13]

自動車技術部門(Automotive Division)

  • 自律型モビリティ (Autonomous Mobility)
    • 先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance Systems)
  • セーフティ&モーション (Safety and Motion)
    • 統合安全システム (Integrated Safety Systems)
    • 車両ダイナミクス (Vehicle Dynamics)
    • ウォッシャーシステム (Washer Systems)
    • ブレーキシステム (Brake Systems)
    • パッシブセーフティ・センサー (Passive Safety and Sensorics)
  • アーキテクチャー&ネットワーキング (Architecture and Networking)
    • コネクテッドカーネットワーキング
    • 高性能コンピューター
  • ユーザーエクスペリエンス (User Experience)
    • ビジュアルディスプレイシステム (Visual Display Systems)
    • 制御機器 (Control Elements)
    • インフォテインメント (Infotainment)
  • スマートモビリティ (Smart Mobility)
    • 商用車向けサービス
    • モビリティサービス

タイヤ部門 (Tires Division)

  • 乗用車用/小型トラック用タイヤ (Passenger and light truck tires)
    • ランフラットタイヤ (Run-flat tires)
    • 自己修復タイヤ (Self-sealing tires)
    • タイヤノイズ低減技術 (Tire noise-reducing technology)
    • 冬用タイヤ (Winter tires)
    • 夏用タイヤ (Summer tires)
    • オールシーズンタイヤ (All-season tires)
  • 商用車用タイヤ (Commercial vehicle tires)
  • タイヤ空気圧監視システム (Tire pressure monitoring systems)

ContiTech部門 (ContiTech Division)

  • エアスプリングシステム (Air Spring Systems)
  • Benecke-Kalikoグループ (Benecke-Kaliko Group)
  • コンパウンド技術 (Compounding Technology)
  • エラストマーコーティング (Elastomer Coatings)
  • 自動車用フルイドシステム (Mobile Fluid Systems)
  • パワートランスミッショングループ (Power Transmission Group)
  • 振動制御 (Vibration Control)
  • 多目的表面素材(Surface materials for various applications)
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歴代CEO

タイヤのシェア

2019年度、世界でのタイヤ生産シェアは1位ブリヂストン、2位ミシュランについで第3位である[15]。一方、欧州でのオリジナルエクイップメント:OE(Original Equipment, メーカー純正装着)シェアは第1位である。

タイヤの特徴

  • トレッドは固めで耐久性や信頼性を重視したオーソドックスなタイヤであり、トレッドパターンはブロックパターンよりリブを基調としたデザインである。
  • 3Dグループと呼ばれる放射状の横溝。
  • ABSESCといった電子制御を前提にしたタイヤ設計になっている。
  • タイヤコンパウンドにシリカを多く使用。シリカを多く使うことでウエットグリップと転がり抵抗の低減の両立に成功している。
  • 自動車メーカーのライン装着用のタイヤとして小型車・大型車・ハイパフォーマンスカーなどの用途にそれぞれ適応したタイヤを製造している。
  • オートバイ自転車用タイヤも製造している。自動車と同様に、一般生活用から自転車用レースなどの競技用タイヤも製造している。ただし、日本国内においては同社の日本法人(コンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社)での取り扱いではなく、オートバイ用は『株式会社ウインズジャパン[16]自転車用は『ミズタニ自転車株式会社[17]が販売している。
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主なタイヤ製品

  • 乗用車用サマータイヤ
    • SportContact 7, SportContact 6, ContiSportContact 5P, ContiSportContact 5 (CSC5), ContiSportContact 3 (CSC3), ContiSportContact 2 (CSC2), ContiSportContact (CSC)
    • PremiumContact 7, PremiumContact 6, ContiPremiumContact 5, ContiPremiumContact 2 (CPC2), ContiPremiumContact (CPC)
    • EcoContact 6, ContiEcoContact 5 (CEC5), ContiEcoContact 3 (CEC3), ContiEcoContact EP (EP), ContiEcoContact CP (CP)
    • ExtremeContact DW06 PLUS
    • MaxContact MC6, MaxContact MC5
    • ComfortContact CC7, ComfortContact CC6, ComfortContact CC5
    • UltraContact UC7, UltraContact UC6
  • SUV用タイヤ
    • UltraContact UC6 SUV, ContiCrossContact UHP, Conti4x4SportsContact, Conti4x4Contact
  • バン用タイヤ
    • VancoContact 2, Vanco2, VancoContact
  • EV用タイヤ
    • Conti eContact
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採用メーカー

関連項目

出典

外部リンク

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