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サウジ・プロフェッショナルリーグ
サウジアラビアのサッカー1部リーグ ウィキペディアから
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サウジ・プロリーグ(SPL, アラビア語: دوري المحترفين السعودي)は、サウジアラビアにおけるプロサッカーの最上位リーグである。スポンサーシップによりロシャン・サウジリーグ(RSL, アラビア語: دوري روشن السعودي, ROSHN Saudi League)とも呼称される[1]。
![]() | この記事は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2025年2月) |
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概要
サウジ・プロリーグはAFCクラブコンペティションランキングにより、上位3チームにAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権が与えられる。下位3チームはファーストディヴィジョンリーグ[注釈 1]に降格となる。
サウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド (PIF) は「ビジョン2030」の一環として、2023年にアル・アハリ、アル・ヒラル、アル・イテハド、アル・ナスルの75%の株式を取得している[2]。
歴史
1970年代 - 1990年代
1976年にサウジ・プレミアリーグとして創設された。1970年代前半まではサウジ・キングスカップという国内カップ戦があるのみで、リーグ戦は開催されていなかった。同年にサウジアラビアの各地域を代表するクラブがリーグに参加する形式で、8チームでリーグ戦を開始した。
1981年にリーグのクラブ数増加および2部リーグ創設を決定し、1981-82シーズンはプレミアリーグ8チーム、2部リーグ10チームでリーグを開始。1984-85シーズンにはプレミアリーグのクラブ数は12に増加した。
1990年にリーグのプロ化を決定し、リーグの開催形式を変更した。この当時は2回戦総当りのリーグを開催した後、上位4チームが決勝トーナメントに進出しシーズン王者を決める方式だった。このトーナメント戦は二聖モスクの守護者・リーグカップ[注釈 2]と呼ばれていた。
2000年代 - 2020年代
2007年よりトーナメントが廃止され、通常の2回戦総当りのリーグ形式に移行した。2008-09シーズンより、リーグの名称をサウジ・プロフェッショナルリーグに変更した。また、以前のトーナメント戦はリーグ上位6チームとサウジ・クラウンプリンスカップ王者およびプリンス・ファイサル・カップ王者の合計8チームがトーナメント方式で争うカップ戦へと変更され、名称も二聖モスクの守護者・チャンピオンズカップに変更された。
2009-10シーズンよりザイン[注釈 3]が5年契約でサウジアラビアサッカー連盟とスポンサー契約を結んだため[3]、ザイン・サウジ・プロフェッショナルリーグと呼ばれていた。2013-14シーズンから2018-19シーズンまでは、アブドゥル・ラティフ・ジャミール(ALJ)がスポンサーとなり、アブドゥル・ラティフ・ジャミール・リーグとなっていた。女性の観戦についても過去には禁止されていたが、2018年からは女性がスタジアムに入りサッカーを見る事が出来るようになった[4]。
2022-23シーズンからはPIFによって設立された不動産デベロッパーであるロシャンが協賛することになり、名称が「ロシャン・サウジリーグ」となった[5]。このシーズンから外国人枠は登録枠が7人から8人に拡大された。2023-24シーズンは各チーム合計10億ドル近い移籍金を使い、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグアンなど欧州主要リーグを中心に94名もの外国人選手を一挙に獲得し、移籍市場を揺るがした[6]。
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外国人枠
2024-25シーズンからは外国人登録枠が8人に拡大されるとともに、21歳以下の外国人登録枠が設けられ2人まで登録可能となった。なお、同時出場可能なのは最大8人までとなる[7]。
U-21外国人選手枠が新たに設けられたことを受けて、アル・ヒラルがカイオ・セーザルをヴィトーリア・デ・ギマランイスから、アル・アハリがマッテオ・ダムスをPSVアイントホーフェンから、アル・イテハドがバルセロナ・アトレティックからウナイ・エルナンデスをそれぞれ獲得するなど、スター選手のみならず有望な若手選手の獲得にも拍車がかかった。なお、アル・ナスルがアストン・ヴィラから獲得したジョン・デュランについてはU-21ではなく通常の外国人選手枠で登録されている。
2024-25シーズン所属クラブ
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結果
歴代順位表
ACLE・ACLグループリーグ出場(国内カップ優勝枠を含む) ACLE・ACLプレーオフ出場 ACL2出場 降格
- 2006-07シーズンまではリーグ戦上位4チームによるプレーオフの最終結果に基づく順位を記載。
歴代優勝クラブ
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クラブ別優勝回数
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統計
→詳細は「サウジ・プロリーグのハットトリックの一覧」を参照
通算得点数
- 2025年5月27日現在
水色は現役選手
歴代得点王
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国際大会での戦績
- FIFAクラブワールドカップ準優勝:1回
- アル・ヒラル(2022)
- AFCチャンピオンズリーグエリート優勝:7回[注釈 4]
- アル・ヒラル(1992, 2000, 2019, 2021)
- アル・イテハド(2004, 2005)
- アル・アハリ(2024-25)
- AFCチャンピオンズリーグエリート準優勝:10回[注釈 5]
- アル・イテハド(2009)
- アル・アハリ(1986, 2012)
- アル・ヒラル(1987, 1988, 2014, 2017, 2022)
- アル・シャバブ(1993)
- アル・ナスル(1996)
- アラブ・クラブ・チャンピオンズカップ優勝:9回
- アル・イテファク(1984, 1988)
- アル・シャバブ(1992, 1999)
- アル・ヒラル(1994, 1995)
- アル・アハリ(2002)
- アル・イテハド(2005)
- アル・ナスル(2023)
- アラブ・クラブ・チャンピオンズカップ準優勝:7回
- アル・ヒラル(1989, 2019, 2023)
- アル・イテハド(1987, 1994, 2020)
- アル・シャバブ(1998)
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テレビ放送
サウジ放送局による世界配信
サウジ・プロリーグはサウジアラビア資本の大型放送局MBCグループに属する Saudi Sports Channel(SSC)チャンネルが、独占放映権を保持している。
同社は既に試合映像提供の世界展開を済ませており、MBCの動画配信プラットフォーム شاهد(Shahid, シャーヒド)を通じ全世界に向けてライブ放送、試合録画オンデマンド動画、注目プレー特集などが配信されている。
日本で全試合の映像を視聴する場合はこのShahidを利用する形となる。ウェブサイト 上でのサブスクリプション、もしくは iOS や Android 向けのアプリストア経由でスポーツパックに加入する。
日本における配信
2023年8月4日、SPOTV NOWがサウジ・プロリーグの一部試合を独占配信すると発表した。注目試合は日本語実況付きの放送となる。なお、LIVE SPORTS MEDIAは「U-NEXTのSPOTV NOWパックでは配信されません」と説明している[8][9]。
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論争
2023年夏にサウジアラビアのクラブが世界的なスター選手を多数獲得したことについて、人権活動家やスポーツジャーナリストはサウジ政府によるスポーツウォッシングだと批判している[10]。
また、サウジアラビア代表選手のほとんどは国内リーグでプレーしており、近年の外国人枠の拡大とスター選手らの大量流入によって自国選手の出場機会減少と代表の弱体化に繋がることを懸念する声も出ている[7][11]。
脚注
関連項目
外部リンク
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