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シェア・マイ・ワールド

メアリー・J. ブライジのアルバム ウィキペディアから

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シェア・マイ・ワールド』(Share My World)は、1997年4月に発売されたメアリー・J. ブライジの3枚目のスタジオ・アルバム[1][2][3]

概要 『シェア・マイ・ワールド』, メアリー・J. ブライジ の スタジオ・アルバム ...

大成功を収めたデビュー・アルバム『ホワッツ・ザ・411?』(What's the 411?)と2枚目のスタジオ・アルバム『マイ・ライフ』(My Life)のエグゼクティブ・プロデューサーショーン・パフィ・コムズと訣別し、メアリー・J. ブライジ自らが総指揮を担った初めてのアルバムである[1][2][3]

プロデューサー陣にジャム&ルイスベイビーフェイスといった2大有名どころの他、当時19歳の駆け出しであったロドニー・ジャーキンス、美メロを特徴とするトラックマスターズ英語版のメンバー、ジェームズ・エムトゥーメR・ケリーなど豪華な面々を迎えた意欲作となり[1][2][3][注釈 1]、内容的にも、「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」(Queen of Hip Hop Soul)という称号だけでない新たな次元へ進もうとする意思や自信が伝わるボーカル主体のバラードも数曲取り揃えられている[1][2][3]

そのため、ヒップホップ・ソウル基調の前作や前々作と比較し全体的に落ち着いた内容となったが、R&Bアルバムチャート1位だけでなく、初めて全米アルバムチャートで1位を記録し、UKアルバムチャートでも初のトップ10入りを果たした[3][2]。売上げ的にも前作2枚のスタジオ・アルバム同様、300万枚超えのトリプル・プラチナ・アルバムとなるヒットとなり[3][2][5]第40回グラミー賞では最優秀R&Bアルバム賞にノミネートされた[2]

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トラック・リスト

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収録曲解説

  1. トラック1「イントロ」は、トラックマスターズ英語版のメンバーとリッチ・ナイスによるプロデュースとナレーションのイントロで、アルバム発売後に敢行される「シェア・マイ・ワールド・ツアー」(Share My World Tou)のオープニング(ベニー・プーのアナウンス)をコラージュしている[6]。本番ツアーの方はカーン・ブラントリーがプロデュースを担当している[6][7]
  2. トラック2「アイ・キャン・ラヴ・ユー」は、アルバムからの2ndシングルとなり、当時19歳のロドニー・ジャーキンスのプロデュースによる曲である[1]。作詞はメアリーのほか、姉のラトーニャ・ブライジ・ダコスタが担当し、ラトーニャはバック・ボーカルにも参加している[1][2][8]。サンプリングは、フィーチャリングラッパーとして参加しているリル・キムの1996年の曲「クイーン・ビッチ」(Queen Bitch)が取り入れられている[8][注釈 2]
  3. トラック3「ラヴ・イズ・オール・ウィ・ニード」は、ジャム&ルイスのプロデュースによる1stシングルで、リック・ジェームスの1985年の曲「ムーンチャイルド」(Moonchild)をサンプリングし[10][1]スライ&ザ・ファミリー・ストーンの1969年の曲「シング・ア・シンプル・ソング」も使用されている[10]。フィーチャリング・ラッパーはナズが担当しているが[1][10]、トラックマスターズによるリミックス・バージョンの方では、フォクシー・ブラウン英語版がフィーチャリングされ、ダイアナ・ロスの1975年の曲「マホガニーのテーマ」(Theme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To))がサンプリングされている[10][11]
  4. トラック4「ラウンド・アンド・ラウンド」は、トラックマスターズのメンバーが楽曲制作に参加しているが、サンプリングにはDJプレミアがプロデュースしたジェイ・Zの1996年の曲「D'Evils」(D'Evils)が使用されている[12][1][2]
  5. トラック5「シェア・マイ・ワールド (インタルード)」は、トラック1「イントロ」同様にトラックマスターズとリッチ・ナイスによるプロデュースとナレーションのインタルードとなっている[13][1][2]
  6. トラック6「シェア・マイ・ワールド」は、ロドニー・ジャーキンスによるプロデュースの楽曲であるが、サンプリングにデバージの1981年の曲「シェア・マイ・ワールド」(Share My World)が使用されている[14]
  7. トラック7「セヴン・デイズ」は、マリク・ペンドルトンのプロデュース・楽曲制作によるシングルカット曲で、ジョージ・ベンソンのギターをフィーチャリングしたジャジーなムードが漂う物憂げなボーカルが印象的なバラードとなっている[15][16]。マイナー調のバラードが多い次の4thアルバム『メアリー』(Mary)の原型ともいえる先駆ナンバーでもある[15]
  8. トラック8「イッツ・オン」は、R・ケリーによるプロデュースの曲で彼とデュエットし、バック・ボーカルにはスパークル英語版(本名・ステファニー・エドワーズ)が参加している[17][1][2]
  9. トラック9「サンキュー・ロード (インタルード)」は、ロドニー・ジャーキンスとケリー・プライス英語版により制作された主(イエス・キリスト)への感謝を述べるインタルードで、ボーカルワークはメアリーが全て担当している[18][1][2]
  10. トラック10「ミッシング・ユー」はシングルカットされたナンバーで、一聴しただけでベイビーフェイスが制作したものだと分かるベイビーフェイス節のバラードとなっている[1]。バック・ボーカルはシャニース英語版が担当している[1][15][19]。恋心を絞り出すように熱唱するメアリーのボーカルが神がかり的に光る好ナンバーである[15]
  11. トラック11「エヴリシング」もシングルカットされ、イギリスのUKシングルチャートでメアリー初のトップテン入りの6位を記録したナンバーである[2]。制作・プロデュースはジャム&ルイスで、サンプリングには、スタイリスティックス1971年のヒット・バラード「ユー・アー・エヴリシング」(You Are Everything)と、坂本九1963年(アメリカ発売年)のヒット曲「上を向いて歩こう」(Sukiyaki)と、ジェームス・ブラウン1973年のナンバー「ペイバック」(The Payback)が組み合わせられ、見事な出来栄えに仕上がっている[1][2][15][20]
  12. トラック12「キープ・ユア・ヘッド」は、メアリーと姉・ラトーニャ・ブライジ・ダコスタによる楽曲で、プロデュースやアレンジはトラック4と同じく、トラックマスターズとジョージ・ピアソンが担当している[21][1][2]
  13. トラック13「キャント・ゲット・ユー・オフ・マイ・マインド」は、メアリーとロドニー・ジャーキンス、ジェイソン・フリップス(ジェイダキス)、ショーン・ジェイコブス(シーク・ルーチ英語版)、デヴィッド・スタイルズ(スタイルズ・P英語版)による楽曲で、プロデュースやアレンジもロドニー・ジャーキンスが担当している。フィーチャリング・ラッパーはザ・ロックス英語版D-ブロック)となっている[22][1][2]
  14. トラック14「ゲット・トゥ・ノウ・ユー・ベター」は、ブライス・ウィルソン英語版のプロデュースによる楽曲で、サンプリングには、スティーヴィー・ワンダーの1969年の楽曲「マイ・シェリー・アモール」が使用されている[23][1][2]
  15. トラック15「サーチング」は、ロイ・エアーズの1976年の楽曲「サーチング」を基調・サンプリングした曲で、メアリーと姉のラトーニャ、クセノス・ダコスタ、ロドニー・ジャーキンス、フレッド・ジャーキンス3世英語版により制作され、ネタ元のロイ・エアーズもヴィブラフォン演奏で参加している[24][1][2]
  16. トラック16「アワ・ラヴ」は、チャールズ・ジャクソン、マーヴィン・ヤンシー英語版ザ・インディペンデンツ英語版)制作のナタリー・コールの1977年のヒット曲のカバーで、ジェームズ・エムトゥーメエムトゥーメイ)のプロデュースによる[25][1][2]
  17. トラック17「ノット・ゴナ・クライ」は、ベイビーフェイスのプロデュースによる楽曲で、アルバムからの1stシングルとなり、映画『ため息つかせて』のサントラアルバムにも収録されている[26][1][2]
  18. トラック18「ナチュラル・ウーマン」は、ジェリー・ゴフィンキャロル・キングらの作詞・作曲によるアレサ・フランクリンの1967年のヒット曲のカバーである。アメリカの人気ドラマ『ニューヨーク・アンダーカヴァー』(New York Undercover)のオリジナル・サントラから1995年にシングルカットされた[1][15]。イギリスや日本のみのボーナストラックとして収録されている[1][2]
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チャート記録

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受賞・ノミネート

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脚注

参考資料

外部リンク

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