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ジャワ文字
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ジャワ文字(ジャワもじ、aksara Jawa)は、ブラーフミー系文字の一種で、インドネシアのジャワ語を表記するための文字のひとつ。
左から右へ書かれるアブギダで、バリ文字とはごく近い関係にある。
伝統的にジャワ文字はヤシの葉に書かれ、それを綴った書物はlontarと呼ばれる。1945年ごろまでは普通に用いられていたが、その後は国語であるインドネシア語の影響を受けて衰えた[1]。現在、ジャワ語は主にラテン文字で記される。
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概要
ジャワ島ではパッラヴァ文字で書かれた5世紀ごろのサンスクリットの碑文が残る。またカウィ語と呼ばれる文学語が発達し、これを表す文字をカウィ文字と称するが、すでに8世紀にはその特徴的な形が見られる[2]。ジャワ文字はこのカウィ文字から発達した文字のひとつである[3]。
ジャワ文字は、ジャワ語のほかにサンスクリット、サンスクリット化したジャワ語、スンダ語、ササク語にも使われるほか、カウィ文字の翻字にも使われる[1]。
構造
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ジャワ文字の子音字は20文字から構成され、インドの多くの文字と同様、単独では母音a[4]が後続する。その並び順は独自のもので、最初の5文字から hanacaraka とも呼ぶ。5文字ずつ順に読むと「hana caraka, data sawala, padha jayanya, maga bathanga」となり、ジャワ語で「使者と使者が戦ったが、腕前は互角であり、ふたりとも倒れて死んだ」という意味の文章になる(パングラム)[5]。
いくつかの子音は、固有名詞中で使うための別形(aksara gedhe)を持っている。
子音字にa以外の母音が後続するときには母音記号(ə i u e[6] o)を加える。母音字は(ə を除く)a i u e o の5種類がある。母音が後続しない場合には、pangku(または pangkon[7])と呼ばれる記号(ヴィラーマに相当)を加えるが、ほかに音節末子音を表す専用の記号が4種類(ng r h y)ある。子音結合は子音を縦に並べて記すが、下につく結合形は単独の文字とは大きく形が変化することが多い[8]。
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文字の一覧
ギャラリー
- スラカルタの街路名標識
- スラカルタのショッピングセンター
- ジョグジャカルタ特別州の印章
Unicode (ユニコード)
2010年のUnicodeバージョン5.2で、基本多言語面のU+A980-A9DFに追加された[10][11]。文字の並び順はhanacarakaではなく、インドの伝統的な順序になっている。
Javanese[12] | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+A98x | ꦀ | ꦁ | ꦂ | ꦃ | ꦄ | ꦅ | ꦆ | ꦇ | ꦈ | ꦉ | ꦊ | ꦋ | ꦌ | ꦍ | ꦎ | ꦏ |
U+A99x | ꦐ | ꦑ | ꦒ | ꦓ | ꦔ | ꦕ | ꦖ | ꦗ | ꦘ | ꦙ | ꦚ | ꦛ | ꦜ | ꦝ | ꦞ | ꦟ |
U+A9Ax | ꦠ | ꦡ | ꦢ | ꦣ | ꦤ | ꦥ | ꦦ | ꦧ | ꦨ | ꦩ | ꦪ | ꦫ | ꦬ | ꦭ | ꦮ | ꦯ |
U+A9Bx | ꦰ | ꦱ | ꦲ | ꦳ | ꦴ | ꦵ | ꦶ | ꦷ | ꦸ | ꦹ | ꦺ | ꦻ | ꦼ | ꦽ | ꦾ | ꦿ |
U+A9Cx | ꧀ | ꧁ | ꧂ | ꧃ | ꧄ | ꧅ | ꧆ | ꧇ | ꧈ | ꧉ | ꧊ | ꧋ | ꧌ | ꧍ | ꧏ | |
U+A9Dx | ꧐ | ꧑ | ꧒ | ꧓ | ꧔ | ꧕ | ꧖ | ꧗ | ꧘ | ꧙ | ꧞ | ꧟ |
脚注
参考文献
外部リンク
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