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デニロイキン ジフチトクス
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デニロイキン ジフチトクス(Denileukin diftitox)は抗悪性腫瘍薬で、インターロイキン-2とジフテリア毒素を組み合わせた人工的なタンパク質である。デニロイキン ジフチトクスは、インターロイキン-2受容体[1]に結合し、その受容体を発現している細胞にジフテリア毒素を導入して細胞を死滅させる事が出来る。白血病やリンパ腫の中にはこれらの受容体を発現している悪性細胞があり、デニロイキン ジフチトクスはこれらの細胞を標的とする。
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効能・効果
- 再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫
- 再発または難治性の皮膚T細胞性リンパ腫
警告
副作用
重大な副作用として[2]、
- 毛細血管漏出症候群(13.5%)
- 横紋筋融解症(5.4%)
- 視力障害(2.7%)、色覚異常
- 肝機能障害
AST上昇(89.2%)、ALT上昇(86.5%)、γ-GTP上昇(45.9%)、Al-P上昇(16.2%)、肝機能異常(2.7%)等 - 骨髄抑制
リンパ球減少(70.3%)、血小板減少(32.4%)、貧血(5.4%)、白血球減少(5.4%)、好中球減少(2.7%)等 - 感染症(18.9%)
肺炎(2.7%)、サイトメガロウイルス性脈絡網膜炎(2.7%)等 - 注入時反応(51.4%)
発熱、悪寒、悪心、呼吸困難等 - 虚血性心疾患、不整脈(5.4%)、心不全
- 重度の皮膚障害
中毒性表皮壊死融解症、皮膚潰瘍等
が知られている。
承認
1999年、皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)から承認された[3]。
視力低下と関連するエビデンスもあり、2006年にFDAは薬の添付文書に黒枠警告を追加した[4]。
2014年、米国でOntakの販売が中止された[5]。
2013年4月、厚生労働省の『第3回 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議』にて、致死的な疾患の治療薬として欧米において標準的療法に位置づけられていると判断され[6][7]、企業に開発要請された。
2020年3月に承認申請され[8]、日本で2021年3月に末梢性T細胞リンパ腫および皮膚T細胞性リンパ腫の使用について承認された[9]。
参考資料
外部リンク
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