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ドミニク・クルーズ

アメリカの総合格闘家 (1985-) ウィキペディアから

ドミニク・クルーズ
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ドミニク・クルーズDominick Cruz1985年3月9日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家カリフォルニア州サンディエゴ出身。アライアンスMMA所属。元UFC世界バンタム級王者。元WEC世界バンタム級王者。

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WEC世界バンタム級王者時代 (2010年)
概要 ドミニク・クルーズ, 本名 ...
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概要

支配者を意味する「ザ・ドミネーター」(The Dominator)の異名を持つ。UFC世界バンタム級王者に2度輝いており、WECでも世界バンタム級王座を獲得するなど、バンタム級において偉大な実績を誇り、「バンタム級史上最も偉大な選手」[3][4][5][6]との呼び声も高い。

来歴

要約
視点

母子家庭で兄弟と共にトレーラーハウスに住んでいた。幼い頃からレスリングを始め、19歳で母親にツーソンの家を追い出されたのを機にプロ格闘家を志した[7]。プロデビュー以後、コールセンターで働きながらローカル団体でキャリアを積んだ。

WEC

WEC初参戦となったWEC 26のWEC世界フェザー級タイトルマッチで王者ユライア・フェイバーに挑戦し、ギロチンチョークで1R一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

2008年6月1日のWEC 34から階級を一つ下のバンタム級に下げてチャーリー・ヴァレンシアを3-0の判定で破ると、翌2009年1月25日のWEC 38でもイアン・マッコールに3-0の判定勝ちを収めた。

2009年8月9日のWEC 42ではキャリア無敗のジョセフ・ベナビデスを相手に3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]

WEC世界王座獲得

2010年3月6日、WEC 47のWEC世界バンタム級タイトルマッチで王者ブライアン・ボウルズに挑戦。優勢に試合を進める中、2R終了時にボウルズの右手の骨折でドクターストップがかかり、TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2010年8月18日、WEC 50ではWECバンタム級王座の初防衛戦でジョセフ・ベナビデスと再戦。5Rに渡る一進一退の攻防を戦い抜き、2-1(47-48、48-47、49-46)の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した[9]

UFC世界王座認定

2010年12月16日、WEC最終興行WEC 53で行なわれたWEC世界バンタム級タイトルマッチでスコット・ヨルゲンセンの挑戦を受け、3-0の5R判定勝ちを収め、2度目の王座防衛に成功すると同時に初代UFC世界バンタム級王座に認定された[10]

2010年12月23日、USAトゥデイのファイター・オブ・ザ・イヤーを受賞した[11]

UFC

2011年7月2日、UFC初参戦となったUFC 132のUFC世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者ユライア・フェイバーと約4年ぶりに再戦。1Rと4Rにダウンを奪われるも、全体を通して有効打とテイクダウンの数で上回り、3-0の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した [12]

2011年10月1日、UFC Live: Cruz vs. JohnsonのUFC世界バンタム級タイトルマッチで、後にUFC世界フライ級王者となるデメトリアス・ジョンソンと対戦。1Rに右手を骨折するも、5Rに渡ってジョンソンを圧倒し3-0の5R判定勝ち。2度目の防衛に成功した。

2011年12月、ユライア・フェイバーと共にリアリティ番組「The Ultimate Fighter: Live」のシーズン15でコーチ役に選ばれ、2012年7月7日のUFC 148でコーチ対決としてフェイバーとラバーマッチを行う予定であったが、5月7日クルーズが練習中に膝の前十字靭帯を負傷し、欠場した。

2012年11月11日、フェニックス・インターナショナル・レースウェイとスポンサー契約を結んだ[13]

2012年12月3日、移植した靭帯が拒否反応を起こし再び手術を受けた[14]

世界王座剥奪

2014年2月1日のUFC 169でUFC世界バンタム級暫定王者ヘナン・バラオンと王座統一戦を行う予定だったが、足の付け根の負傷により欠場。UFC世界バンタム級王座を剥奪された。

2014年9月27日、約3年ぶりの復帰戦となったUFC 178でバンタム級ランキング5位の水垣偉弥と対戦。開始早々テイクダウンを奪い、パウンドで僅か61秒のKO勝ち[15]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年12月、以前負傷した膝とは違うもう一方の膝の前十字靭帯を負傷した事を発表した。

世界王座再獲得から陥落

2016年1月17日、1年4か月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Dillashaw vs. CruzのUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者TJ・ディラショーに挑戦。ハイレベルな攻防を繰り広げ、2-1(48-47、46-49、49-46)の5R判定勝ち。王座再獲得に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後、多くのメディアがこの勝利を「MMA史上最大のカムバック」と称賛した[16]

2016年6月4日、UFC 199のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の挑戦者ユライア・フェイバーとラバーマッチを行い、終始フェイバーを圧倒して3-0の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功し、フェイバーとの通算戦績を2勝1敗とした。

2016年12月30日、UFC 207のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング5位の挑戦者コーディ・ガーブラントと対戦。手数と有効打ではガーブラントを上回ったものの、3Rと4Rにパンチでダウンを奪われ、0-3(46-48、47-48、46-48)の5R判定負け。2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年11月8日、ジミー・リベラと対戦が決定したが腕を骨折して欠場した[17]

2018年12月11日、ジョン・リネカーと対戦が決定したが右肩の靭帯を負傷して欠場した[18]

2020年5月9日、約3年半ぶりの復帰戦となったUFC 249のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ヘンリー・セフードに挑戦し、2R終盤に右膝蹴りでダウンを奪われパウンドでTKO負け。王座獲得に失敗し、自身初の連敗を喫した。

2021年3月6日、UFC 259ケイシー・ケニーと対戦し、2-1の判定勝ち。約4年7か月ぶりの勝利となった。

2021年12月11日、UFC 269でバンタム級ランキング8位のペドロ・ムニョスと対戦。1Rに左ジャブと左フックでダウンを奪われるも、2Rと3Rに手数と有効打で上回って3-0の判定勝ち[19]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2022年8月13日、UFC on ESPN: Vera vs. Cruzでバンタム級ランキング5位のマルロン・ヴェラと対戦。スタンドの攻防で優勢に試合を進めたものの、4Rに左ハイキックでKO負け[20]

2025年2月22日、UFC Fight Night: Cejudo vs. Songでバンタム級ランキング9位のロブ・フォントと対戦予定であったが、右肩の脱臼により欠場し、同時に総合格闘技からの引退を発表した[21]

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ファイトスタイル

構えをオーソドックスサウスポーに頻繁にスイッチしながら、豊富な運動量でサイドの動きと出入りの激しい独特のフットワークに、ヘッドムーブなどのフェイントを組み合わせ、突如としてステップインして多彩な角度からスピードに乗った打撃を当て、コンビネーションを巧みに上下に打ち分ける。さらには打撃の展開から相手の意表を突いて組み付きテイクダウンを奪うことも得意とする[22]

人物・エピソード

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戦績

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勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
×マルロン・ヴェラ4R 2:17 KO(左ハイキック)UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz2022年8月13日
ペドロ・ムニョス5分3R終了 判定3-0UFC 269: Oliveira vs. Poirier2021年12月11日
ケイシー・ケニー5分3R終了 判定2-1UFC 259: Błachowicz vs. Adesanya2021年3月6日
×ヘンリー・セフード2R 4:58 TKO(右膝蹴り→パウンド)UFC 249: Ferguson vs. Gaethje
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2020年5月9日
×コーディ・ガーブラント5分5R終了 判定0-3UFC 207: Nunes vs. Rousey
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年12月30日
ユライア・フェイバー5分5R終了 判定3-0UFC 199: Rockhold vs. Bisping 2
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年6月4日
TJ・ディラショー5分5R終了 判定2-1UFC Fight Night: Dillashaw vs. Cruz
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年1月17日
水垣偉弥1R 1:01 KO(パウンド)UFC 178: Johnson vs. Cariaso2014年9月27日
デメトリアス・ジョンソン5分5R終了 判定3-0UFC Live: Cruz vs. Johnson
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2011年10月1日
ユライア・フェイバー5分5R終了 判定3-0UFC 132: Cruz vs. Faber
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2011年7月2日
スコット・ヨルゲンセン5分5R終了 判定3-0WEC 53: Henderson vs. Pettis
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年12月16日
ジョセフ・ベナビデス5分5R終了 判定2-1WEC 50: Cruz vs. Benavidez 2
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年8月18日
ブライアン・ボウルズ2R終了時 TKO(ドクターストップ)WEC 47: Bowles vs. Cruz
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年3月6日
ジョセフ・ベナビデス5分3R終了 判定3-0WEC 42: Torres vs. Bowles2009年8月9日
イヴァン・ロペス3R 3:24 負傷判定3-0WEC 40: Torres vs. Mizugaki2009年4月5日
イアン・マッコール5分3R終了 判定3-0WEC 38: Varner vs. Cerrone2009年1月25日
チャーリー・ヴァレンシア5分3R終了 判定3-0WEC 34: Faber vs. Pulver2008年6月1日
ケネス・エイムズ1R KO(パンチ連打)Total Combat 272008年3月22日
×ユライア・フェイバー1R 1:38 ギロチンチョークWEC 26: Condit vs. Alessio
【WEC世界フェザー級タイトルマッチ】
2007年3月24日
シャド・スミス5分3R終了 判定3-0Total Combat 18: Nightmare
【TCフェザー級王座決定戦】
2006年11月4日
フアン・ミランダ1R 4:00 チョークスリーパーTotal Combat 16: Annihilation
【TCライト級王座決定戦】
2006年9月9日
デイブ・イスキエルド5分3R終了 判定2-1Total Combat 152006年7月15日
マイケル・バーニー1R 2:45 TKO(パンチ連打)Rage in the Cage 79: The Rage Returns2006年2月24日
ニック・ヘドリック3分3R終了 判定3-0Rage in the Cage 75: Friday Night Fights2005年9月30日
ジョシュ・ドナヒュー2R 1:09 TKO(パンチ連打)Rage in the Cage 74: In Your Face2005年9月10日
トム・シュウェイジャー1R 0:56 TKO(パンチ連打)Rage in the Cage 73: Arizona vs. Nevada2005年8月6日
ロスコ・マクレラン2R 1:26 TKO(パンチ連打)Rage in the Cage 702005年6月11日
エディ・カストロ3分3R終了 判定2-1Rage in the Cage 67: Back to the Dodge2005年1月29日
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獲得タイトル

  • Total Combatライト級王座(2006年)
  • Total Combatフェザー級王座(2006年)
  • 第5代WEC世界バンタム級王座(2010年)
  • 初代UFC世界バンタム級王座(2010年)
  • 第4代UFC世界バンタム級王座(2016年)

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(4回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • WEC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • SHERDOG カムバック・オブ・ザ・イヤー(2014年)
  • USAトゥデイ ファイター・オブ・ザ・イヤー(2010年)

脚注

関連項目

外部リンク

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