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ヘンリー・セフード

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ヘンリー・セフード
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ヘンリー・セフードHenry Cejudo1987年2月9日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家、元レスリング選手。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。ファイト・レディー所属。元UFC世界バンタム級王者。元UFC世界フライ級王者。UFC世界バンタム級ランキング11位。UFC史上7人目の二階級制覇王者。UFC史上4人目の二階級同時王者。オリンピック金メダリスト初のUFC世界王者。北京オリンピック男子フリースタイル55kg級金メダリスト。ヘンリー・セジュードとも表記される。

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レスリング時代のセフード(2005年)
概要 ヘンリー・セフード, 本名 ...
概要 ヘンリー・セフード, YouTube ...
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来歴

要約
視点

両親がメキシコからの不法移民の家庭に第6子としてロサンゼルスで生まれ、母子家庭で育てられた。幼い頃はサンノゼラスクルーセスフェニックスと各地を移り住みながら貧しい生活をしていた。兄の影響でレスリングを始め、高校時代はアリゾナ州で2度、コロラド州で2度州王者になり、ジュニアの世界大会でも2位になった。卒業後は大学には進学せずコロラドスプリングスのオリンピック・トレーニング・センターに招待されフリースタイルレスリングに専念した[2]アマチュアボクシングではアリゾナ州のゴールデングローブで優勝している[1]

レスリング

2008年北京オリンピックに出場し、男子フリースタイル55kg級決勝で松永共広を破りアメリカレスリング史上最年少となる21歳で金メダルを獲得[3][4]。北京オリンピック直後の2009年に1度引退するも、2つ目の金メダル獲得を目指して2011年に現役に復帰。2012年ロンドンオリンピックは予選で敗退した[5]

2013年1月30日、総合格闘技に転向を発表。3月2日に総合格闘技デビュー戦を行いTKO勝ちを収めた。

UFC

2014年7月25日、UFCと契約。マーク・シュルツケビン・ジャクソンに続くUFCと契約した3人目のレスリングオリンピック金メダリストとなった。

2014年8月30日のUFC 177スコット・ヨルゲンセンと対戦予定であったが、減量中に体調不良となり、欠場した。

2014年12月13日、UFC初参戦となったUFC on FOX 13でダスティン・キムラと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2015年3月14日、UFC 185でフライ級ランキング10位のクリス・カリアソと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2015年6月13日、UFC 188でフライ級ランキング13位のチコ・カムスと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2015年11月21日、UFC Fight Night: Magny vs. Gastelumでフライ級ランキング3位のジュシー・フォルミーガと対戦し、2-1の判定勝ち。

2016年4月23日、UFC 197のUFC世界フライ級タイトルマッチで王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦し、ボディへの膝蹴りでTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。

2016年8月、リアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン24でジョセフ・ベナビデスと共にそれぞれのチームのコーチを務めた。

2016年12月3日、The Ultimate Fighter 24 Finaleでフライ級ランキング1位のジョセフ・ベナビデスと対戦し、1-2の判定負け。

2017年9月9日、UFC 215でフライ級ランキング5位のウィルソン・ヘイスと対戦し、パウンドでTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年12月2日、UFC 218でフライ級ランキング4位のセルジオ・ペティスと対戦し、3-0の判定勝ち。

UFCフライ級世界王座獲得

2018年8月4日、UFC 227のUFC世界フライ級タイトルマッチで王者デメトリアス・ジョンソンに2年3カ月ぶりに挑戦し、2-1の5R判定勝ちでリベンジを果たし、王座獲得に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、オリンピック金メダリストでUFC王座獲得に成功した初めての選手となった。

2019年1月19日、UFC Fight Night: Cejudo vs. DillashawのUFC世界フライ級タイトルマッチで一階級上のUFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーの挑戦を受け、開始直後に右フックでダウンを奪い、パウンドでTKO勝ちを収め、王座の初防衛に成功。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFCバンタム級世界王座獲得・二階級制覇

2019年6月8日、UFC 238で一階級上のUFC世界バンタム級王座決定戦でバンタム級ランキング1位のマルロン・モラエスと対戦。序盤は打撃で劣勢に立たされるも、徐々に巻き返して3RにパウンドでTKO勝ちを収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞。フライ級に続いてバンタム級王座の獲得に成功し、ランディ・クートゥアBJ・ペンコナー・マクレガージョルジュ・サンピエールダニエル・コーミエアマンダ・ヌネスに続いてUFC史上7人目となる二階級制覇を達成した。また、二階級の王座を同時に保持したのは、コナー・マクレガー、ダニエル・コーミエ、アマンダ・ヌネスに続いてUFC史上4人目となった。

2019年12月19日にバンタム級に専念するためフライ級王座の返上を表明。2020年2月29日のUFC Fight Night: Benavidez vs. Figueiredoで正式に王座を返上した[6]

2020年5月9日、UFC 249のUFC世界バンタム級タイトルマッチで元UFC世界バンタム級王者ドミニク・クルーズと対戦し、2R終盤に右膝蹴りでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。王座の初防衛に成功した。

2020年5月24日、バンタム級王座を返上し現役引退を発表した[7]

2022年4月、UFCで現役復帰するために、復帰前に事前に義務付けられている全米アンチドーピング機関(USADA)の検査対象者リストに入った[8]

2023年5月6日、約3年ぶりの復帰戦となったUFC 288のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者アルジャメイン・スターリングに挑戦し、1-2の5R判定負け。王座再獲得に失敗した[9]

2024年2月17日、UFC 298でバンタム級ランキング2位のメラブ・ドバリシビリと対戦し、0-3の判定負け[10]

2025年2月22日、UFC Fight Night: Cejudo vs. Songでバンタム級ランキング8位のソン・ヤドンと対戦。3R終盤に偶発的なサミングをもらい試合が一時中断され、5分間のインターバルの後に再開されたものの、3R終了後にセフードが「左目が見えない」と訴えたため試合がストップされ、3Rの終了時点までの負傷判定決着となり0-3の判定負け。3連敗となった[11]

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ファイトスタイル

オリンピック金メダリストという肩書き通り、高いテイクダウンディフェンス能力を誇る[12]。レスリング時代よりカウンターレスリングを得意とし[13]クリンチの攻防から相手を崩して倒し、上のポジションを取って相手のスタミナを削るレスラーらしい巧さをみせる。2016年に連敗を喫してからはトレーニングに空手を取り入れる。それにより打撃の精度と威力が向上し、連敗を喫する以前はUFCでの4勝全てが判定勝利であったが、連敗後は6勝のうち4勝がTKO勝利と戦績面でも打撃力の向上が窺える。

人物・エピソード

  • オリンピックで金メダルを獲得し、UFCでは二階級制覇を達成したことから「トリプル・C (Triple C ※CはChampの略)」と呼ばれる[14]
  • 2008年に、日本の人気スポーツエンターテイメント番組のSASUKEに出場していた経験があり、その際には1stステージリタイアに終わった[15]
  • オリンピック金メダリストでUFC王座獲得に成功した初めての人物として、ギネスブック2020年版に掲載された[16]
  • フリースタイルレスラーのアンヘル・セフード英語版は実兄[17]

戦績

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勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
×ソン・ヤドン3R テクニカル判定0-3UFC Fight Night: Cejudo vs. Song2025年2月22日
×メラブ・ドバリシビリ5分3R終了 判定0-3UFC 298: Volkanovski vs. Topuria2024年2月17日
×アルジャメイン・スターリング5分5R終了 判定1-2UFC 288: Sterling vs. Cejudo
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2023年5月6日
ドミニク・クルーズ2R 4:58 TKO(右膝蹴り→パウンド)UFC 249: Ferguson vs. Gaethje
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2020年5月9日
マルロン・モラエス3R 4:51 TKO(パウンド)UFC 238: Cejudo vs. Moraes
【UFC世界バンタム級王座決定戦】
2019年6月8日
TJ・ディラショー1R 0:32 TKO(パウンド)UFC Fight Night: Cejudo vs. Dillashaw
【UFC世界フライ級タイトルマッチ】
2019年1月19日
デメトリアス・ジョンソン5分5R終了 判定2-1UFC 227: Dillashaw vs. Garbrandt 2
【UFC世界フライ級タイトルマッチ】
2018年8月4日
セルジオ・ペティス5分3R終了 判定3-0UFC 218: Holloway vs. Aldo 22017年12月2日
ウィルソン・ヘイス2R 0:25 TKO(右ストレート→パウンド)UFC 215: Nunes vs. Shevchenko 22017年9月9日
×ジョセフ・ベナビデス5分3R終了 判定1-2The Ultimate Fighter 24 Finale2016年12月3日
×デメトリアス・ジョンソン1R 2:49 TKO(ボディへの膝蹴り→パウンド)UFC 197: Jones vs. St. Preux
【UFC世界フライ級タイトルマッチ】
2016年4月23日
ジュシー・フォルミーガ5分3R終了 判定2-1UFC Fight Night: Magny vs. Gastelum2015年11月21日
チコ・カムス5分3R終了 判定3-0UFC 188: Velasquez vs. Werdum2015年6月13日
クリス・カリアソ5分3R終了 判定3-0UFC 185: Pettis vs. dos Anjos2015年3月14日
ダスティン・キムラ5分3R終了 判定3-0UFC on FOX 13: dos Santos vs. Miocic2014年12月13日
イライアス・ガルシア5分3R終了 判定3-0Legacy Fighting Championship 272014年1月31日
ライアン・ホリス5分3R終了 判定3-0Legacy Fighting Championship 242013年10月11日
ミゲリート・マルティ1R 1:43 TKO(パンチ連打)Gladiator Challenge: American Dream2013年5月18日
アンソニー・セッション1R 4:23 TKO(パンチ連打)WFF 10: Cejudo vs. Session
【WFFバンタム級王座決定戦】
2013年4月19日
ショーン・ヘンリー・バーネット1R 4:55 TKO(パンチ連打)Gladiator Challenge: Battleground2013年3月24日
マイケル・ポー1R 1:25 ギブアップ(パンチ連打)WFF: Pascua Yaqui Fights 42013年3月2日
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獲得タイトル

  • レスリングパンアメリカン選手権 男子フリースタイル55kg級 優勝(2006年)
  • パンアメリカン競技大会 レスリング 男子フリースタイル55kg級 優勝(2007年)
  • レスリングパンアメリカン選手権 男子フリースタイル55kg級 優勝(2007年)
  • レスリングパンアメリカン選手権 男子フリースタイル55kg級 優勝(2008年)
  • 北京オリンピック レスリング 男子フリースタイル55kg級 優勝(2008年)
  • サンキスト・キッズ・インターナショナル・オープン 男子フリースタイル55kg級 優勝(2011年)
  • 第2代UFC世界フライ級王座(2018年)
  • 第7代UFC世界バンタム級王座(2019年)

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(3回)

脚注

関連項目

外部リンク

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