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ネコノシタ
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ネコノシタ(猫の舌、学名:Wedelia prostrata (Hook. et Arn.) Hemsl.)は、キク科ハマグルマ属に分類される海岸に生育する多年草の1種。和名は、葉の形態が猫の舌のようにざらついていることに由来する[1][2]。別名のハマグルマ(浜車)[注釈 1]は、花が車咲きである姿であることに由来する[4]。種小名の「prostrata」は、「平伏の」を意味する[5]。
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特徴
茎は長く地をはい、節から根を深くおろし群落をつくる[4]。長い茎を分岐しながら伸ばして、節から根を出して増殖しいていく[2]。葉は対生し、長楕円形(長さ1.5-4.5 cm、幅4-14 mm)で、厚く[1]、かたい毛が生えていてネコの舌のようにざらつく。花期は7-10月[4]。茎の先端に直径16-22 mmの黄色の頭花を1個つける[1]。花は舌状花と管状花から構成される頭状花序であり、舌状花は雄蘂が退化した雌花である[6]。管状花には両性花と雌花の二種類があり、雌花では雄蘂が短く葯も退化しており花粉を作らない[6]。総苞は半球形で、片は卵形で短いかたい毛がある[1]。そう果は長さ3.5-4 mm、幅2 mm[1]。
- 花の細部
分布・生育環境

ベトナム、中国、台湾、朝鮮半島から日本にかけての暖帯から熱帯域に分布する[1]。同属の中ではも最も北まで分布している種[7]。
日本では本州(関東および北陸地方以西)、四国、九州、小笠原諸島、琉球諸島にかけて分布し、海岸の砂地に生育する[1][4]。波打ち際に近い砂浜で、コウボウムギ、ハマボウなどと共に生育する[4]。
種の保全状況評価
日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[8]。自然の砂浜の開発[9][10][11][12]や護岸工事[7][13]、砂浜の波浪による浸食[14][15]、人による踏みつけ[14][10]などにより、多くの地域で減少傾向にあり絶滅が危惧されている。
近縁種
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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