トップQs
タイムライン
チャット
視点

ネコノシタ

ウィキペディアから

ネコノシタ
Remove ads

ネコノシタ(猫の舌、学名Wedelia prostrata (Hook. et Arn.) Hemsl.)は、キク科ハマグルマ属分類される海岸に生育する多年草の1和名は、葉の形態がのようにざらついていることに由来する[1][2]。別名のハマグルマ(浜車)[注釈 1]は、花が車咲きである姿であることに由来する[4]。種小名の「prostrata」は、「平伏の」を意味する[5]

概要 ネコノシタ, 分類 ...
Remove ads

特徴

は長く地をはい、からを深くおろし群落をつくる[4]。長い茎を分岐しながら伸ばして、節から根を出して増殖しいていく[2]対生し、長楕円形(長さ1.5-4.5 cm、幅4-14 mm)で、厚く[1]、かたい毛が生えていてネコの舌のようにざらつく。花期は7-10月[4]。茎の先端に直径16-22 mmの黄色の頭花を1個つける[1]。花は舌状花管状花から構成される頭状花序であり、舌状花は雄蘂が退化した雌花である[6]。管状花には両性花と雌花の二種類があり、雌花では雄蘂が短くも退化しており花粉を作らない[6]総苞は半球形で、片は卵形で短いかたい毛がある[1]そう果は長さ3.5-4 mm、幅2 mm[1]

分布・生育環境

Thumb
海岸 の砂浜(愛知県田原市伊良湖岬)でハマボウと混生するネコノシタ

ベトナム中国台湾朝鮮半島から日本にかけての暖帯から熱帯域に分布する[1]。同の中ではも最も北まで分布している種[7]

日本では本州関東および北陸地方以西)、四国九州小笠原諸島琉球諸島にかけて分布し、海岸の砂地に生育する[1][4]。波打ち際に近い砂浜で、コウボウムギハマボウなどと共に生育する[4]

種の保全状況評価

日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[8]。自然の砂浜の開発[9][10][11][12]や護岸工事[7][13]、砂浜の波浪による浸食[14][15]、人による踏みつけ[14][10]などにより、多くの地域で減少傾向にあり絶滅が危惧されている。

近縁種

キダチハマグルマ
木立浜車、学名:Wedelia biflora DC.、亜低木[2]
オオハマグルマ
大浜車、学名:Wedelia robusta (Makino) Kitam.、葉は薄く、頭花が3個つく[2]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads