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ノース・サマセット

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ノース・サマセット
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ノース・サマセット(北サマセット、: North Somerset)は、イングランド単一自治体である。地区は典礼カウンティであるサマセットに含まれているが、独立した非都市カウンティとしても治められている。庁舎本部はウェストン=スーパー=メアのタウン・ホールに置かれている[注 1]

概要 ノース・サマセット, 国 ...
概要 ノース・サマセット, 単一自治体 ...

ノース・サマセットはブリストルバース・アンド・ノース・イースト・サマセットメンディップ英語版セッジムーア英語版と境界を接する。ノース・サマセットにはウェストン=スーパー=メア選挙区 (en) ・ノース・サマセット選挙区 (en) と2つの国政選挙区が設置されている。

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歴史

1974年4月1日から1996年3月31日まで、この地区はカウンティ・オブ・エイヴォン英語版のウッドスプリング・ディストリクトに含まれていた。「ウッドスプリング」(: Woodspring)という名前は、ウェストン=スーパー=メアのすぐ北東にある海岸近くにあった、中世の孤立した教会・ウッドスプリング小修道院英語版に因むものである。ウッドスプリング・ディストリクトは、ウェストン=スーパー=メア、クリーヴドン英語版ポーティスヘッド英語版の両都市ディストリクト (en) ロング・アシュトン・ルーラル・ディストリクト英語版、そしてアクスブリッジ・ルーラル・ディストリクト英語版の一部から構成されていた。

政府は1996年4月1日に新しい単一自治体を設置し、「ノース・ウェスト・サマセット」(北西サマセット、: North West Somerset)との名称にすることを提案したが[1]、議会(カウンシル)での投票の結果現在の「ノース・サマセット」との名称が選ばれ、「ノース・ウェスト・サマセット」の名称は広くは使用されなかった。議会で合法的にこの名称が選ばれたか法的疑義が残るとされていたが[2]2005年に議会は疑義が晴れたと発表している[3]

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政治

地元議会でもあるノース・サマセット・カウンシル英語版の選挙は4年ごとに行われ、現在では選挙1回毎に61人の評議員 (Councillor) が選出される。1995年に単一自治体として初めての選挙が行われてから、選挙結果は保守党が議会統制を担うか、多数派政党がいないかのどちらかである。直近の選挙では、2007年の選挙 (en) ・2011年の選挙 (en) 2015年の選挙 (en) 全てで保守党が多数派となっている。以下に2011年・2015年の選挙結果を示す。

さらに見る 政党名, 評議員数 ...
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内包地区

要約
視点

ノース・サマセットの中での主要地区は、海岸沿いのウェストン=スーパー=メア、ポーティスヘッド、クリーヴドン、そしてベッドタウンネイルシー英語版である。以下に地区名をABC順に示す。

  • アボッツ・リー英語版 Abbots Leigh
  • バックウェル英語版 Backwell
  • バンウェル英語版 Banwell
  • バロウ・ガーニー英語版 Barrow Gurney
  • ブラッグドン英語版 Blagdon
  • ブリードン英語版 Bleadon
  • ボートン Bourton(ウィック・セント・ローレンスに含まれる)
  • ブロックリー英語版 Brockley
  • バーリントン英語版 Burrington
  • バットクーム英語版 Butcombe
  • チェルヴィー Chelvey(ブロックリーに含まれる)
  • クリストン Christon(ロクストンに含まれる)
  • チャーチル英語版 Churchill
  • クラプトン・イン・ゴーダーノ英語版 Clapton in Gordano
  • クレイヴァラム Claverham(ヤットンに含まれる)
  • クリーヴ英語版 Cleeve
  • クリーヴドン英語版 Clevedon
  • コングレスベリー英語版 Congresbury
  • ダウンサイド Downside
  • ダンドリー英語版 Dundry
  • イースト・エンド East End
  • イースト・ロルストーン East Rolstone
  • イーストン・イン・ゴーダーノ英語版 Easton in Gordano
  • フェイランド英語版 Failand
  • ファーリー Farleigh(バックウェルに含まれる)
  • フェルトン Felton(ウィンフォードに含まれる)
  • フラックス・ボートン英語版 Flax Bourton
  • ハム・グリーン Ham Green(ピルに含まれる)
  • ヒューイシュ Hewish(パクストンに含まれる)
  • ハットン英語版 Hutton
  • アイセルトン[訳語疑問点] Icelton(ウェストン=スーパー=メアに含まれる)
  • ケン英語版 Kenn
  • キューストーク英語版 Kewstoke
  • キングストン・シーモア英語版 Kingston Seymour
  • リー・ウッズ英語版 Leigh Woods
  • ロッキング英語版 Locking
  • ロング・アシュトン英語版 Long Ashton
  • ロウワー・ラングフォード英語版 Lower Langford
  • ロウワー・フェイランド Lower Failand
  • ロクストン英語版 Loxton
  • ラルスゲート・ボトム Lulsgate Bottom
  • メイデン・ヘッド Maiden Head(ダンドリーに含まれる)
  • ミルトン Milton
  • ネイルシー英語版 Nailsea
  • ノース・エンド North End
  • ポーティスヘッド英語版 Portishead
  • ピル英語版 Pill
  • ポートベリー英語版 Portbury
  • パクストン英語版 Puxton
  • レドクリフ・ベイ Redcliff Bay
  • レッドヒル英語版 Redhill
  • リーギル[訳語疑問点] Regil(ウィンフォードに含まれる)
  • リックフォード Rickford(バーリントンに含まれる)
  • サンドフォード英語版 Sandford
  • シープウェイ Sheepway(ポートベリーに含まれる)
  • シドコット Sidcot(ウィンスクームに含まれる)
  • セント・ジョージズ英語版 St. Georges
  • セント・メアリーズ・グレイヴ St Mary's Grove
  • ティッケナム英語版 Tickenham
  • アップヒル英語版 Uphill(ウェストン=スーパー=メアに含まれる)
  • アッパー・タウン Upper Town
  • ウォルトン・イン・ゴーダーノ英語版 Walton in Gordano
  • ウェスト・エンド West End
  • ウェスト・ヒル West Hill
  • ウェスト・ウィック West Wick(ウェストン=スーパー=メアに含まれる)
  • ウェスト・タウン West Town(バックウェルに含まれる)
  • ウェストン・イン・ゴーダーノ英語版 Weston in Gordano
  • ウェストン=スーパー=メア Weston-super-Mare
  • ウィック・セント・ローレンス英語版 Wick St. Lawrence
  • ウィンフォード英語版 Winford
  • ウィンスクーム英語版 Winscombe
  • ワール英語版 Worle
  • ラクソール Wraxall
  • リントン英語版 Wrington
  • ヤットン英語版 Yatton

観光スポット

ノース・サマセットの自然環境や浜辺の町は、近隣の町から来る観光客に人気である。有名な自然スポットには次のようなものがある。

  • ゴーダーノ谷英語版
  • メンディップ・ヒルズ英語版:尾根伝いの道は地区境界になっている
  • サンド・ベイ英語版サンド・ポイントとミドル・ホープ英語版
  • ワールベリー・ヒル英語版
  • バーリントン・クーム英語版ゴブリン・クーム英語版ブロックリー・クーム英語版
  • ノース・サマセット・レヴェルズ英語版

またこの地区で有名な宗教的建築としては、キューストーク英語版にある聖ポール教会や、ウッドスプリング小修道院英語版が挙げられる。

教区

要約
視点
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...

以下にノース・サマセット地区の行政教区(: Civil parish)やタウンの一覧を挙げる。

表内で「ロング・アシュトン」はロング・アシュトン・ルーラル・ディストリクト英語版: Long Ashton Rural District)、「アクスブリッジ」はアクスブリッジ・ルーラル・ディストリクト英語版: Axbridge Rural District)を示す。出典は表の最下部にまとめて示した。

さらに見る 写真, 教区名 ...
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経済

ノース・サマセットの経済は古くから農業に支えられており、メンディップ・ヒルズ英語版ではウール生産用の羊が育てられたり、谷では酪農が行われたりしていた。これらの収穫は年次のノース・サマセット・ショー英語版で祝われる。ジョージ朝以来、浜辺の町はこの地区の経済的に重要な場所であり、中でもウェストン=スーパー=メアは小さな村から巨大なリゾート都市にまで発展した[注 2]。英国にある他の浜辺のリゾート地同様、20世紀中盤から後半にかけては観光業が衰退したが、この地区の経済は安定している。

19世紀には、近くの主要な港湾都市・ブリストルで、現代の新しい船が細い川の流れに合わない問題が持ち上がり、ブリストル港英語版の管理会社は沿岸に新しいドックを建てる場所を探し始めた。最初に用いられたのは南ウェールズからの石炭輸送に用いられていたポーティスヘッド・ドック(: Portishead Dock)だったが、設備が貧弱で用が足りなかった。より新しいロイヤル・ポートベリー・ドック英語版は大量の自動車輸入に用いられていることで有名である。

以下に示すのはノース・サマセットと隣接するノース・イースト・サマセット、サウス・グロスタシャー英語版の地域的な粗付加価値英語版の動勢である。国家統計局の資料を基に、100万ポンド単位で示した[10]

さらに見る 年, 粗付加価値1 ...

^1 数値が丸められており、各分野の数値の合計と合わないこともある。
^2 狩猟や林業を含む(第一次産業
^3 電力事業や建設業を含む(第二次産業
^4 金融仲介業が間接的に考慮されている(第三次産業

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人口統計

さらに見る ノース・サマセットとの比較, 2001年の国勢調査 (en) ...

ノース・サマセット地区はおよそ145平方マイル (380 km2)の広さがあり、85,000世帯・19万3,000人が居住している(うちBMEは1.4%)[注 3][14]

この地区の人口は1950年代から比較して2倍になっており、2011年までには6,184人・3.0%、2026年までには17%の人口増加が見込まれている。地区の45歳以下の人口が占める割合は全国平均よりも下回っているが、この年代層の人口増加率は2034年には全国で最も高いものになると予想されている。反対に、ノース・サマセットの高齢化率(60歳以上の女性と65歳以上の男性の比率)は他のイングランドウェールズの高齢化率より4.2%高い。この年代的不均衡は、過去75年間進行し続けて全国平均より30%近く高い値となり、結果としてこの地区は比較的高齢化が進んでいる[15]

2001年の国政調査では、労働者年代の人口が134,132人、就労者は91,767人で、就労率は68.4%だった。この値は同じ調査でのイングランド西部の就労率(68.8%)と概ね同じ値である[14]

2001年の国政調査では、地区住民の1.38%が「見た目で明らかな人種グループ」(: a visible ethnic group、つまり黒人やアジア人など)に属しており、この数字に加えてさらに1.27%が自身を「白人でない」と回答した[16]

さらに見る 年, 地区の人口 ...
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教育

地区には81の学校があり[18]、およそ28,000人の学生に教育を提供している[19]

ウェストン・カレッジ英語版は地区の継続教育[注 4]の主な担い手となっている。この学校では高等教育にも進学できるコースがあり、バース・スパ大学英語版西イングランド大学英語版とも連携している。

関連項目

脚注

外部リンク

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