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バシール・モハバット

アフガニスタンの外交官 ウィキペディアから

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バシール・モハバットダリー語: بشیر محبت[1]英語: Bashir Mohabbat1956年10月26日 - )は、アフガニスタン学者通訳外交官大使カーブル出身のタジク人である[2]。日本に留学し、大学講師や駐日アフガニスタン大使館での勤務などを経て、2017年から2021年にかけて駐日アフガニスタン大使[3]

人物

アフガニスタンの公用語であるパシュトー語ダリー語に加えて、英語日本語にも堪能[3]2007年5月には、内閣総理大臣安倍晋三外務大臣麻生太郎、アフガニスタン副大統領・カリーム・ハリーリー(いずれも当時)の会談における通訳を、2016年6月に、東京国立博物館で開催された特別展「黄金のアフガニスタン」において天皇皇后(当時。令和時代の上皇・上皇后)の通訳を務めたこともある[3]

経歴

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駐日大使として

2017年7月19日、皇居信任状を捧呈して駐日大使に就任した[5]。就任から約半月後の8月6日、広島で開かれた平和記念式典に参列している[7]。加えて、2018年2019年2020年にも広島の平和記念式典に参列している[8][9][10]

2017年12月7日、母校名城大学の天白キャンパスで「大使の仕事とアフガニスタンの現状」をテーマとする講演を行った[11]

2017年12月18日、安倍晋三内閣総理大臣が日本語を話す駐日各国大使23名および次期駐日大使1名を総理公邸に招いて昼食会を主催したが、モハバット大使も参加した各国大使のうちの一人であった[12]。また、2018年12月14日および2020年1月8日に開催された昼食会にもモハバット大使が参加している[13][14]

2018年6月19日、自民党動画チャンネル「CafeSta(カフェスタ)」が配信する武井俊輔司会の番組「ディスカバーワールドin Cafesta」に出演し[15]、前日に発生した大阪府北部地震の被災者に対して司会者の武井と共に哀悼の意を表明した後、アフガニスタンの歴史や文化、料理などを紹介した[16]

2018年8月15日、平成最後となる終戦記念日に一日限定で復活した「平和の俳句」に日本全国から7349句が寄せられたが、モハバット大使も寄句したうちの一名であった。大使が詠んだ句は「渓谷に 咲くけしの花 いつからか」、かつて美しい麦畑や野菜畑が広がっていて人々が平和に暮らしていたアフガニスタンがソ連軍など外国軍による侵攻で命や平和を奪われ、戦乱や外国軍による軍事占領が続く中で畑には麦や野菜ではなく麻薬の原料となるケシばかりが植えられるようになった現状を嘆きつつも、いつかケシ畑が麦畑や野菜畑に戻ってアフガニスタンが平和を取り戻すことへの願いが込められた一句である[17]

2019年10月22日、皇居正殿松の間今上天皇即位礼正殿の儀が執り行われ[18]アシュラフ・ガニー大統領及びルーラー・ガニー英語版夫人と共に参列した[19]。同月23日、訪日中のアシュラフ・ガニー大統領と安倍晋三首相が首脳会談を行ったが、この会談にモハバット大使も同席している[20]

2019年12月4日、長年アフガニスタンで医療支援や農業支援に従事していた日本人医師中村哲が現地で銃撃を受けて亡くなった[21]。同年12月11日、モハバット大使は中村医師の故郷福岡市で開かれた告別式に参列して日本語で弔辞を読み上げ、嗚咽交じりで別離を惜しみながら、アフガニスタン復興に力を尽くした中村医師の献身と功績を讃えた[22][23]

2021年1月19日、赤坂御所(旧・東宮御所)で天皇に面会して離任の挨拶をした[24]

出典

外部リンク

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