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ファミリー・ツリー
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『ファミリー・ツリー』(原題:The Descendants「子孫たち」)は、2007年に発表されたカウイ・ハート・ヘミングスによる小説。これを原作とするアレクサンダー・ペインが共同脚本と監督を務めた同名映画は高い評価を受け、興行でも成功を収めた。
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ストーリー
オアフ島ホノルルに住む弁護士マット・キングは友人達から天国だろうと羨ましがられているが、実態は仕事に追われる日々で、自宅にも滅多に帰らない日々を送っていた。彼にはカウアイ島にある1860年代から先祖代々受け継がれてきた広大な土地を7年後の信託を前に売却するかどうかという大問題があり、父親の死後はマットが受託者になっていた。売却すれば自然は失われるものの一族に数億ドルもの資金が入る。彼の親戚達は売却益を分けることを望んでおり、彼も売却益で妻とゆっくりした生活をしたいと望んでいた。そんなある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体となる。数ヶ月も会話がなかった当てつけかとも思うと身にしみる。10歳の次女スコッティは情緒不安定になり、重体の母親の写真を級友に見せたり、友人をイジメたりと問題ばかり。全寮制学校へ通う17歳の長女アレックスの迎えに行くと、心の動揺や二日酔いのせいで、母との確執の原因はクリスマスに母が浮気をしたためだと告白。親友夫妻からもエリザベスが淋しさから真剣に離婚を考えていたことが判明。マットは病室で会話もできず問い詰めることもできず思い悩む。妻の容態が悪くなり、医師がもう助かる見込みはないと彼に説明し、妻の意志に従って生命維持装置を外すことになる。
マットは娘二人と年が離れたボーイフレンドらと共に、先祖代々の土地とエリザベスの浮気相手に会うためカウアイ島に飛ぶ。カメハメハ大王の孫のおばあちゃんが遺してくれた景勝地キプ・ランチに見納めかもしれないと向かう。神秘的な光景が広がる雄大な原野で、厳かであたたかく包み込むような美しい自然が広がっていた。カウアイ島のいとこと話していて、浮気相手のスピアーが売却予定の不動産業者の義弟であり、予定通り売却すればスピアーにも多額の手数料が入ることになると分かる。マットはアレックスとコテージを訪ねて詰問するが、スピアーには家族があり、離婚する気はなかったと話しマットに詫びた。
親族一族で投票が行われて売却先はスピアーの関係するホリツアーが断トツだったが、マットはサインせず、自然豊かな土地を所有し続ける方法を考えたいと宣言。裁判にするという親戚も出てくるが、マットの決意は固かった。
いよいよ生命維持装置は外され、妻の死が近くなってきたとき、スピアーの妻ジュリーが花をもって病室を訪れる。夫の態度から浮気が分かってショックを受けたのだが、家族を壊すかもしれなかったエリザベスには「赦すしかない」と泣きながら語りかける。
エリザベスの骨はワイキキの沖にみんなで流した。マットは娘達ともう一度やり直すことを誓った。
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キャスト
※括弧内は日本語吹替
- マット・キング - ジョージ・クルーニー(磯部勉)
- アレクサンドラ・キング - シェイリーン・ウッドリー(木下紗華)
- スコッティ・キング - アマラ・ミラー(本多真梨子)
- シド - ニック・クラウス(勝杏里)
- ヒュー・キング - ボー・ブリッジス(ふくまつ進紗)
- ジュリー・スピアー - ジュディ・グリア(たなか久美)
- ブライアン・スピアー - マシュー・リラード(大滝寛)
- スコット・ソーソン - ロバート・フォスター(佐々木梅治)
- カイ・ミッチェル - メアリー・バードソング
- マーク・ミッチェル - ロブ・ヒューベル
- アリス・ソーソン - バーバラ・リー・サザン(新田万紀子)
- ラルフ・キング - マット・コーボイ(仲野裕)
- マイロ - マイケル・オントキーン
- トロイ - レアード・ハミルトン(斉藤次郎)
- エリザベス・キング - パトリシア・ヘイスティ
- レイナ - セリア・ケリーアロハ・ケニー(味里)
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製作
撮影は2010年3月15日、ハワイで始まった[3]。ポストプロダクションは6月14日に始まり、2011年2月まで続く予定であった[4]。
公開
2011年9月2日、テルライド映画祭で初上映されたのち[6]、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭などで上映された[7]。
一般公開は当初2011年12月16日の公開が予定されていたが、11月23日[8]、11月18日[9]と前倒しされたのち、最終的に11月16日に公開された。わずか29館での限定公開にもかかわらず、週末3日間で$1,190,096を売り上げ、ランキングで10位に入った[1]。
評価
本作は批評家から概ね高い評価を得た。映画のレビューを集積するウェブサイトRotten Tomatoesは167件のレビューから90%の支持率、8.3/10という評価の平均を示し、批評家の総意を「おかしく、感動的で、美しい演技のある『ファミリー・ツリー』は、予想のつかない人生の無秩序さを、説得力と稀有な優しさで捉えている」としている[10]。有力媒体の批評から100点満点の加重平均値を導くMetacriticは42件の批評を基に84という「全面的支持」の値を示している[11]。
受賞とノミネート
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備考
参考文献
外部リンク
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