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アカデミー監督賞
アカデミー賞の部門 ウィキペディアから
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アカデミー監督賞(アカデミーかんとくしょう、Academy Award for Directing)は、アカデミー賞の一部門で、その年アメリカで公開された映画における、最も優れた映画監督にあたえられる。
この賞を受賞した97作品中70作品が、アカデミー作品賞を獲得している他、1928-1929年度を除く全ての作品が作品賞に同時ノミネートを受けていたりと、最も作品賞とのつながりを持つ賞ともいえる。
逆に作品賞を受賞しながら、監督賞にノミネートされなかった作品は『つばさ』(1927年)、『グランド・ホテル』(1932年)、『ドライビング Miss デイジー』(1989年)、『アルゴ』(2012年)、『グリーンブック』(2018年)『コーダ あいのうた』(2021年)の6作品のみである。
また、他部門にノミネートされながらも、監督賞のみの受賞となったのは『情炎の美姫』(1928年)、『スキピイ』(1930年)、『オペラハット』(1936年)、『新婚道中記』(1937年)、『ジャイアンツ』(1956年)、『卒業』(1967年)、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021年)の7作品。監督賞が唯一のノミネートだった『美人国二人行脚』(1927年)を含めると8作品のみとなる。
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歴史
第1回は「ドラマ(Dramatic Picture)」と「コメディ(Comedy Picture)」の2部門に分かれており、前者はフランク・ボーゼイギ(第七天国)が、後者はルイス・マイルストン(美人国二人行脚)が受賞した。翌年の第2回には、ひとつの部門に統一されている。
各年の受賞者と候補者
要約
視点
1920年代
第1回に限り、ドラマ映画監督とコメディ映画監督がそれぞれ選ばれた。
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
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記録
要約
視点
複数回受賞・ノミネート者
最年長・最年少の受賞・ノミネート者
受賞・ノミネート者の多様性
- 創設以来、463組のノミネート、74組の監督に授与されているが、6人の黒人監督(ジョン・シングルトン、リー・ダニエルズ、スティーヴ・マックイーン、バリー・ジェンキンス、ジョーダン・ピール、スパイク・リー)が合計6回ノミネートしているが、いずれも受賞はしていない[2]。
- 8人の女性監督(リナ・ウェルトミューラー、ジェーン・カンピオン(2回)、ソフィア・コッポラ、キャスリン・ビグロー、グレタ・ガーウィグ、エメラルド・フェネル、クロエ・ジャオ、ジュスティーヌ・トリエ)が合計8回ノミネートされ、3人(キャスリン・ビグロー、クロエ・ジャオ、ジェーン・カンピオン)が受賞している[3]。
- 9人のアジア系監督(M・ナイト・シャマラン、クロエ・ジャオ、リー・アイザック・チョン、濱口竜介、ポン・ジュノ、アン・リー(3回)、勅使河原宏、黒澤明、ダニエル・クワン)が合計11回ノミネートされ、4回(アン・リー(2回)、ポン・ジュノ、クロエ・ジャオ)受賞している[4]。
- 5人のラテンアメリカ系監督(エクトール・バベンコ、フェルナンド・メイレレス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(3回)、アルフォンソ・キュアロン(2回)、ギレルモ・デル・トロ)が合計8回ノミネートされ、5回(アルフォンソ・キュアロン(2回)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(2回)、ギレルモ・デル・トロ)受賞している[5]。
その他
- 第11回では、マイケル・カーティスが史上初めて『汚れた顔の天使』と『四人の姉妹』の2作品でノミネートされた監督となった。その後、2作品で同時にノミネートされたのは第73回のスティーヴン・ソダーバーグ(『トラフィック/エリン・ブロコビッチ)のみで、ソダーバーグは『トラフィック』で監督賞を受賞した。
- クラレンス・ブラウンが無冠ながら最多6回のノミネートを果たしている。
- これまでの歴史上、共同でノミネートされているのが、ロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンズ(『ウエスト・サイド物語』)、ウォーレン・ベイティ&バック・ヘンリー(『天国から来たチャンピオン』)、ジョエル&イーサン・コーエン(『ノーカントリー』、『トゥルー・グリット』)、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)であり、そのうち、受賞しているのはロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンズとコーエン兄弟(『ノーカントリー』)とダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートである。また、コーエン兄弟はこの部門で唯一の兄弟での共同受賞である。
- フランシス・フォード・コッポラは『ゴッドファーザー』シリーズ各作品でノミネートされ、そのうち、『PART II』で受賞を果たしている。
- ジョン・フォード(1940年・1941年)、ジョセフ・L・マンキーウィッツ(1949年・1950年)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(2014年・2015年)はこの部門で連覇した監督である。
- ジョージ・スティーヴンス(1951・1956)、アン・リー(2005・2012)、アルフォンソ・キュアロン(2013・2018)はこの部門を二度受賞しているが、一度も作品賞を受賞していない。
- スティーヴン・スピルバーグは、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代と6つの世代に渡ってノミネートを果たした初めての監督である。
- デビュー作で受賞した監督は、デルバート・マン(マーティ)、ジェローム・ロビンス(ウエスト・サイド物語)、ロバート・レッドフォード(普通の人々)、ジェームズ・L・ブルックス(愛と追憶の日々)、ケビン・コスナー(ダンス・ウィズ・ウルブズ)、サム・メンデス(アメリカン・ビューティー)の6名のみである。
- 1987年にノミネートされた5人(ベルナルド・ベルトルッチ、ジョン・ブアマン、ラッセ・ハルストレム、ノーマン・ジュイソン、エイドリアン・ライン)は、すべて外国生まれ(イタリア、イギリス、スウェーデン、カナダ、イギリス)の監督となった。
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参考文献
外部リンク
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