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ブレンダンとケルズの秘密

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ブレンダンとケルズの秘密』(ブレンダンとケルズのひみつ、原題:The Secret of Kells)は、2009年の、フランスベルギーアイルランド合作の長編アニメーション映画である。アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞、ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭でグランプリを受賞した。第82回アカデミー長編アニメ映画賞ノミネート[1]

概要 ブレンダンとケルズの秘密, 監督 ...

あらすじ

9世紀のアイルランド。バイキングの襲来にそなえ、ケルズ修道院を囲む塀を作る大規模な工事が続く中、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から、高名な修道士エイダンが、一冊の「聖なる書」を携え逃れて来る。その本には隠された知恵と力が秘められていた。本を完成させるためブレンダンは、インクの原料である、ある植物の実を探しに、危険を冒して、不思議な生き物が隠れ住む魔法の森へ出かける。森でオオカミの妖精アシュリンの助けを得てブレンダンは、無事に実を持ち帰るが、バイキングの襲来がケルズにも迫っていた。ブレンダンは本の力によって、迫りくる闇を打ち砕き、世界に光を取り戻すことができるのか?[2]

キャスト

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着想元

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オリジナルのケルズの書。一葉32vのキリストの即位。

この映画は、アイルランドのダブリンにある新約聖書4 つの福音書を含む、ラテン語装飾写本である「ケルズの書」の起源の物語に基づいている。また、ケルト神話の要素も織り交ぜられている[12]。例えば、キリスト教以前のアイルランドの神であるクロム・クルアハが登場することや[13]、ブレンダンが遭遇した森の精霊アシュリンによる、預言者の夢やビジョンのようなの表現が含まれる。ブレンダンとクロム・クルアハの形而上学的な戦いや、『ベーオウルフ』におけるグレンデルの母親英語版との水中での遭遇との類似点など、より広い神話上の類似点についてもコメントされている[14]

この映画は、監督のトム・ムーアと何人かの友人が、リチャード・ウィリアムズ(アニメーター)英語版の『泥棒と靴屋英語版』、ディズニーの『ムーラン』、グスタフ・クリムトの絵画、ジョン・バウアーのイラスト、そして宮崎駿の作品に触発され、1999年に制作を開始した。それらの映画で用いられるような、文化の伝統芸術に基づくビジュアルの表現を採用している。彼らはスタジオジブリの映画に寄せながら、アイルランドの芸術を用いた作品を作ろうと決めた[15]。トム・ムーアは、視覚的なスタイルはケルトと中世の芸術に触発されたものであり、「フラットで、統一されていない遠近法とたくさんの色」を用いたと説明した。クリーンアップの段階でも、「より太い輪郭線でステンドグラスの効果を出す」ことが計画された[16]

受賞
ノミネート
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脚注

関連項目

外部リンク

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