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東急マニ50形客車

東急電鉄が所有する客車 ウィキペディアから

東急マニ50形客車
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東急マニ50形客車(とうきゅうマニ50がたきゃくしゃ)は2020年に運行を開始した東急電鉄の客車である。

概要 基本情報, 所有者 ...
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概要

伊豆急行2100系電車による「THE ROYAL EXPRESS」を北海道の非電化区間で運行するにあたっての電源車として、国鉄マニ50形の改造により導入されたものである。列車の進行方向に関わらず8号車側に組成される。北海道での初運行は2020年8月28日、後に計画された四国での初運行は2024年1月26日である。

伊豆急行車両用の電源車であり、平時は同社伊豆高原駅の留置線もしくは隣接する伊豆高原車両区に留置されるが、車両の所有はグループ企業の東急電鉄で、車籍も同社が持ち大井町線の所属となっている[2]

種車はJR東日本で「リゾートエクスプレスゆう」の電源車として使用されていたマニ50 2186、通称「ゆうマニ[3]である。2019年7月(令和元年)に譲渡され、各種改造と塗装変更が行われた。車体にはJR時代と同じく「マニ50 2186」の表記が入る。

東急での形式・車両番号については媒体により異なる扱いがなされている。交友社鉄道ファン』付録の「大手私鉄車両ファイル」では車両配置表・車両データバンクともに形式マニ50形・車号2186電気車研究会鉄道ピクトリアル』の「2020年度 民営鉄道車両動向」においては形式マニMN50形・車号MN50イカロス出版『私鉄車両年鑑』に掲載の「東急電鉄 基本車両編成表」(東急でのフォーマットに準拠)ではTc1などの車種記号にあたる部分がマニ、車号にあたる部分がMN50となっている。

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車両概説

外装は「THE ROYAL EXPRESS」のロイヤルブルーと、専用のディーゼル機関車のオレンジとを粋につなぐ色として「白・ホワイト」が基調とされており[4][5]、金色の帯やロゴ等が各部に散りばめられている。

車内には270 kVAのディーゼル発電機を搭載しており、三相交流440 V/220 Vの出力を行う[1]

沿革

マニ50 2186は1980年(昭和55年)に新潟鉄工所荷物車として製造された。1986年(昭和61年)に鉄道荷物輸送が廃止されたため本来の仕事を失い、救援車として使用されるようになった。

その後「リゾートエクスプレスゆう」を水郡線などの非電化区間で運行する際の電源車として活用されることとなり、1991年(平成3年)にJR東日本大宮工場で以下の改造が施された。

Thumb
「リゾートエクスプレスゆう」用電源車であった際のマニ50 2186
  • 外部塗色は「ゆう」編成と同様の配色とした。
  • 荷物室の半分はディーゼル発電機三相交流270kVA/440V)を収容する機械室に転用し、機械室側は荷物扉を撤去して通風孔と採光窓を設けた。これにより、荷物室の荷重は8tに減少したが、車両記号の変更はなかった。
  • 連結器を電車・機関車の連結双方に対応した双頭連結器に交換。
  • 空気ブレーキ↔︎電気指令式ブレーキの読み替え装置を搭載[6]

以降、廃車まで水郡線営業所に配置された。

双頭連結器・電源供給設備・ブレーキ読み替え装置の機能は非電化区間における電源供給や、牽引機関車とのアダプターとして用いられており、これらを活用して配給輸送廃車回送など、電車編成を機関車で牽引する際の控車としても頻繁に使用されていた。

2018年(平成30年)には同列車が運行を終了し、「リゾートエクスプレスゆう」編成に先立って7月26日に長野総合車両センターへ回送され[7]28日付で廃車となったものの[8]、解体せずに留置されていた。

それから約1年後、2019年(令和元年)7月2日から3日にかけて長津田まで甲種輸送が行われ[9][10][11][12]、7月24日付で東京急行電鉄に入籍[13]。同駅に隣接する長津田検車区でしばらく留置された。

10月27日未明に長津田車両工場恩田駅隣接)まで回送され、同所で改造を実施。2020年(令和2年)3月14日未明に長津田検車区へ戻り[14]、3月23日から24日にかけて伊東まで甲種輸送、続けて25日未明に伊豆高原へ回送[15]。この時点では外装に手が加えられておらず、6月から7月にかけて伊豆高原車両区で塗装変更が行われた。

脚注

関連項目

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