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ミハイル・シャイドロフ
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ミハイル・スタニスラヴォヴィチ・シャイドロフ(カザフ語: Михаил Станиславович Шайдоров、英語: Mikhail Stanislavovich Shaidorov、2004年6月25日 - )は、カザフスタン、アルマトイ出身のフィギュアスケート選手(男子シングル)。2025年世界選手権銀メダル、2025年四大陸選手権優勝、2022年世界ジュニア選手権銀メダル。
2024年フランスグランプリのFSで、セカンドジャンプに4回転を組み込む、3回転アクセル-4回転トウループのジャンプコンビネーションに史上初めて成功した[1]。サードジャンプに4回転を組み込む、3回転アクセル-1Eu-4回転サルコウなども実戦に取り入れている。
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人物
父親は元フィギュアスケート選手で現コーチのスタニスラフ・シャイドロフである。スタニスラフはカザフスタンの選手権で6度優勝し、国際大会への出場経験もあったが、ペレストロイカの影響で主要な国際大会に出場することができなくなった経緯を持つ。[2]
尊敬するスケーターとして特に、羽生結弦と、シャイドロフと同じくカザフスタン代表選手であった故デニス・テンを挙げている。
シャイドロフの父スタニスラフは、かつてテンが幼いころ一時期指導していたことがあり、シャイドロフ自身も後にテンが指導するマスタークラスを受講した経験がある。シャイドロフが幼いころから家族でテンを応援していたという。[3]
経歴
要約
視点
5歳のときに、フィギュアスケートのコーチで父の勧めによりスケートに触れる。当初はスケートにさほど興味を示さず、約1年ほど体操を習っていた。その間も家の近くにあるショッピングセンターのリンクで選手の演技を見ていたという。[4]
6、7歳のときに自身の決断で体操をやめてフィギュアスケートを習い始める。父の影響で幼いころからオリンピックやほかの試合の映像を繰り返し見ており、フィギュアスケートに専念するという決断は自然なものだったと語っている。[5]
羽生結弦が2015-1016シーズンにグランプリシリーズで度々記録を更新した時、シャイドロフは12歳であり、羽生の演技を何時間も見ていたという。羽生の演技に刺激を受けて、より熱心に練習に取り組むようになった。「羽生に近づくためにスケートを続けようと思った」と述べている。[6] [7]
2017年、父とともにアレクセイ・エフゲニエヴィッチが主催するトレーニングキャンプに参加した。そのキャンプでシャイドロフは初めて2回転アクセルを成功させた。アルマトイに戻ってからも、父とともにキャンプの経験を活かして練習を続け、6か月のうちに全ての3回転ジャンプを習得して、カザフスタンのジュニア選手権で好成績を収めた。
当時練習拠点にしていたアルマトイでは適切なトレーニング環境がほとんど無く、屋外リンクを使用していた。そこで父を通じてアレクセイ・エフゲニエヴィッチに連絡し、2018年にソチのキャンプに移籍した。以後エフゲニエヴィッチの指導を受け続けている。
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2019-2020シーズン終盤には世界ジュニア選手権に初出場し22位となった。その後4回転サルコウとフリップを習得した。コロナ禍による隔離措置の影響を受けながら練習を続けていたが鼠径部と股関節を負傷するなど体調不良に見舞われるシーズンを過ごした。[10]
2021-2022シーズンにはジュニアグランプリシリーズポーランド大会で2位に入賞し、四大陸選手権で5位となる。世界選手権にエントリーしていたがビザが下りず棄権した。世界ジュニア選手権ではルッツを含む4回転3本を成功させて、イリア・マリニンに次ぐ2位を獲得した。カザフスタンの選手として世界ジュニア選手権でのメダルは初となった。[11]
2022-2023シーズンにシニアデビューした。シーズン開幕直後に発熱があり、療養に時間を費やしたためにグランプリシリーズに出場することはできなかった。四大陸選手権ではビザのトラブルがあったものの無事出場し、前年度に同じく5位となった。[12]
2023-2024シーズンではグランプリシリーズカナダ大会で5位、中国大会で3位表彰台に上ったが、グランプリファイナルへの進出はかなわなかった。四大陸選手権では6位となった。
2024-2025シーズン:セカンド・サードジャンプへの4回転の投入と成功
セカンド・サードジャンプに4回転を組み込んだコンビネーションジャンプを成功させ、更には世界選手権で初の表彰台入りをするなど飛躍の年となった。
シーズン初戦であるデニステンメモリアルでは、SPでパーソナルベストを更新しチャレンジャーシリーズ初優勝となった。
グランプリシリーズフランス大会のFSで3回転アクセル-4回転トウループのコンビネーションジャンプを史上初めて成功させた。ただほかのジャンプでミスが相次ぎ総合順位は4位にとどまった。
グランプリシリーズ中国大会ではSPで4回転ルッツからのコンビネーションジャンプを成功させ2位につける。FSでは前回大会に続き3回転アクセル-4回転トウループのコンビネーションジャンプを成功させて、FS・トータルともにパーソナルベストを更新して2位に入賞した。
この時点ではグランプリファイナルには出場できず補欠扱いであったが、ファイナル進出を決めていたアダム・シャオ・イム・ファの怪我による欠場を受けて、繰上りでグランプリファイナルに出場することとなった。
グランプリファイナルではSPで3位につけると、FSで3回転アクセル-1回転オイラー-4回転サルコウの3連続コンビネーションジャンプに挑んだ。惜しくも成功とはならず、更に他のジャンプにもミスが出て、総合順位は5位となった。
四大陸選手権ではSPで2位に12点以上の差をつけて首位に立った。FSでは3回転アクセル-1回転オイラー-4回転サルコウの3連続コンビネーションジャンプを史上初めて成功させ、4回転4本の構成をノーミスで滑り切りパーソナルベストを更新した。トータルもパーソナルベストの更新となり、デニス・テン以来10年ぶりのカザフスタン代表選手の優勝となった。
世界選手権ではSPで3位発進となった。FSでは四大陸選手権に引き続き冒頭の3回転アクセル-1回転オイラー-4回転サルコウの3連続コンビネーションジャンプをGOE+3以上の評価で成功させると勢いに乗りほかのジャンプも加点を伸ばしてFS・トータルともにパーソナルベストを再び更新した。総合順位はイリア・マリニンに次いで2位となり、2015年世界選手権でのデニス・テン3位入賞以来となるカザフスタン代表選手表彰台乗りを果たした。
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記録
競技成績
ISUパーソナルベストスコア
- SP - ショートプログラム、FS - フリースケーティング
- TSS - 部門内合計得点(英: Total segment score)は太字
- TES - 技術要素点(英: Technical element score)、PCS - 演技構成点(英: Program component score)
主な戦績
- J - ジュニアクラス
詳細
マークが付いている大会は国際スケート連盟公認の国際大会
- パーソナルベストは太字で表示
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プログラム使用曲
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脚注
外部リンク
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