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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
アメリカ、イタリアの映画作品 ウィキペディアから
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(原題:Once Upon a Time in America)は、1984年製作のアメリカ・イタリア合作のギャング映画。セルジオ・レオーネ監督・脚本作品。本作と同じくレオーネの監督作品である『ウエスタン』と『夕陽のギャングたち』を併せて前期の「ドル箱三部作」と対比して「ワンス・アポン・ア・タイム三部作」と呼ばれることもある。禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人街ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた、レオーネの遺作にして代表作。
1984年度のカンヌ国際映画祭では15分間のスタンディングオベーションを受け大絶賛されたが、後に劇場で公開されたものは製作会社側の不手際(下部詳述)により酷評された。しかし、後に公開された完全版は一転して賞賛を浴びた。エンニオ・モリコーネの楽曲も英国アカデミー賞の作曲賞を受賞するなど、旧友であるレオーネの遺作の高評価に一役買った。
有楽町マリオン内にオープンした日本劇場(現:TOHOシネマズ日劇スクリーン1)のこけら落とし上映作品でもある。
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概要
ハリー・グレイ (著作家)の自伝的小説に感銘を受けたセルジオ・レオーネが、小説を原作に自ら脚本を執筆した作品である。『続・夕陽のガンマン』を撮り終えた頃から脚本を書き始めていた。しかし、彼に従来のマカロニ・ウェスタンを監督させようとする映画会社の思惑や、小説の映画化権獲得に手間取ったこともあって、製作は遅々として進まず、脚本の草案を脱稿したのが1981年、実際に映画が公開されたのが1984年と、完成までに10年以上もかかった。
カンヌ国際映画祭で先行上映され、そこで高い評価を得るが、アメリカ公開時には批評家たちから酷評された。原因は、一般観衆に受け入れられやすくするため、ラッドが物語の時系列を整理し、上映時間を90分に短縮、更にモリコーネの楽曲までカットしたためである(ただし、日本やヨーロッパの一部の国ではオリジナル版がそのまま公開され、高い評価を得る)。作品に関わった人々は、口々に「製作会社がフィルムを切り刻んだ」と嘆いた。これにはレオーネも深く落胆するが、自身の編集によって3時間49分の完全版を作り上げ、再びアメリカで公開する。すると、それまでの不評が打って変わってギャング映画の傑作として捉えられ、レオーネの評価を更に高める結果となった。映画監督のクエンティン・タランティーノなど、本作品のファンであることを公言する著名人は多い。
本作品の完成後、レニングラード包囲戦をテーマとした次回作に取りかかろうとした矢先、レオーネは過労による心臓発作で逝去、結果的にこの映画がレオーネの遺作となった。
229分版にさらに40分のシーンを追加した「レストア版」が2012年のカンヌ国際映画祭で公開された。
2014年のニューヨーク国際映画祭ではさらに22分のシーンを追加した「エクステンデッド版」が公開された[3]。
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ストーリー
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1920年代のニューヨーク。ユダヤ系移民の子、ヌードルスはある日、仲間たちと酔っ払いから財布を抜き取ろうとするが、一人の少年にそれを阻まれる。その少年はブロンクスからやってきたマックスといった。ヌードルスとマックスは最初こそいがみ合うものの、やがては友情で結ばれていく。ヌードルスは仲間を殺された腹いせで殺人を犯し、刑務所へ…。出所したヌードルスを待っていたのは勢力を広げたマックス達だった。禁酒法を利用して次々と犯罪行為に身を染めていく青年たちは、束の間の栄光を味わう。しかし、彼らの挫折は思わぬところで待ち受けていた。それは禁酒法の終焉であった。そして、マックスは壮大な計画をヌードルスに打ち明ける…。
やがて時が流れ、老け込んだヌードルスは、再びニューヨークに戻ってくる。彼の元に一通の手紙が届いたのだ。かつての面影をわずかに残すほどしかなかった老人を、再び呼び戻した人物とは、一体誰なのか。
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キャスト
エクステンデッド版Blu-rayにはDVD・BD版に同キャストで追加録音したものを収録。
日本におけるキャッチ・コピー
- 84年秋=今世紀最大のモニュメントが刻まれる。
舞台
要約
視点
宝塚歌劇団雪組により、2020年1 - 3月に宝塚大劇場・東京宝塚劇場において上演[5]。脚本・演出担当は小池修一郎。主演は望海風斗、真彩希帆。
小池が演出を務めた、『ヴァレンチノ』、『カステル・ミラージュ』、『アデュー・マルセイユ』などの作品は、この映画の影響が大きい[6]。
キャスト(舞台)
公演サイトより参照[7]
スタッフ(舞台)
- 原作 - ハリー・グレイ (著作家)
- 脚本・演出 - 小池修一郎
- 作曲・編曲 - 太田健、青木朝子
- 音楽指揮 - 西野淳
- 振付 - 御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、KAORIalive
- 擬闘 - 栗原直樹
- 装置 - 大橋泰弘
- 衣装 - 有村淳
- 照明 - 笠原俊幸
- 音響 - 大坪正仁
- 小道具 - 増田恭兵
- 映像 - 奥秀太郎
- 歌唱指導 - やまぐちあきこ、堂ノ脇恭子
- 演出補 - 田渕大輔
- 演出助手 - 竹田悠一郎、平松結有
- 装置補 - 稲生英介
- 舞台進行 - 政村雄祐(第一幕)、安達祥恵(第二幕)
- 舞台美術製作 - 株式会社宝塚舞台
- 演奏 - 宝塚歌劇オーケストラ
- 制作 - 谷口真也
- 制作補 - 白水亭
- 制作・著作 - 宝塚歌劇団
- 主催 - 阪急電鉄株式会社
東京での変更点
- 演出助手 - 竹田悠一郎
- 舞台進行 - 安達祥恵
- 演奏コーディネート - ダット・ミュージック
日程
- 宝塚大劇場 - 2020年1月1日(月) - 2月3日(月)
- 東京宝塚劇場 - 2020年2月21日(金) - 3月22日(日)
- 但し、2月29日(土) - 3月8日(日)、3月12日(木) - 3月21日(土)は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、上演中止[9]
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脚注
関連項目
外部リンク
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