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ルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦

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ルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦
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ルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦(ルイス・アンド・クラークきゅうかもつだんやくほきゅうかん、英語: Lewis and Clark-class dry cargo ship)は、アメリカ海軍が運用する補給艦の艦級。

概要 ルイス・アンド・クラーク級 貨物弾薬補給艦, 基本情報 ...

艦名はそれぞれアメリカにとっての新天地を開拓した人名からつけられた。探検家や宇宙飛行士の名と並んで、日本との開国交渉を行ったマシュー・ペリーの名が9番艦に命名されている。

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来歴

アメリカ海軍では従来、マーズ級およびシリウス級などの戦闘給糧艦 (T-AFS) によって食料・補修部品・その他の生活物資の補給を、スリバチ級キラウエア級などの給兵艦 (T-AE) によって武器・弾薬の補給を行っていた。しかし、冷戦の終結を受けて戦闘補給部隊は大幅に削減されていたうえ、残る艦も多くが老朽化が進んでいた。このことから、戦闘給糧艦と給兵艦を統合・合理化するとともにヘンリー・J・カイザー級給油艦 (T-AO) と組んで高速戦闘支援艦 (AOE) の代役も果たせるものとして計画されたのが、ルイス・アンド・クラーク級である[1]

計画名はACD(X) (auxiliary dry cargo ship) とされて1992年より計画され、1995年度計画からは省かれたが、一度は1996年度計画に盛り込まれた。キラウエア級とマーズ級の艦齢延伸計画(後に断念)が優先されたことから、1998年度から2003年度にかけての艦艇新造計画からは落とされたが、1999年度計画で再度復活し、2000年度計画より建造が開始された[2]

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設計

上記の経緯よりルイス・アンド・クラーク級は食料・補修部品・生活物資・武器・弾薬の補給を行うほか、限定的に燃料の補給も考慮されている。

艦容はキラウェア級やマーズ級と類似しており、艦橋構造物が艦尾側に設けられ、前方に補給ステーション、後方にヘリコプター甲板が設定されている[1]

動力は統合電気推進方式で、推進機用電源及び船内機器用電源をFM/MAN B&W 9Lおよび8L 48/60ディーゼル発電機4基によって総発電量35.7メガワットを確保している。推進機はアルストム社製の推進電動機(11,262 bkW / 120 rpm)2基をタンデムに配置し、固定ピッチ・プロペラ1軸を駆動する[3]

洋上移送
補給ステーションとしては、ドライカーゴ用のものを左舷に3か所、右舷に2か所設定している。また、給油に対応したステーションが両舷に1か所ずつ設定されているほか、右舷側には受油口も設けられている[2]
この他にも、岸壁で貨物の揚降に用いるため、力量5トンのクレーン4基が設置されている[1]
物資格納
弾薬とドライカーゴのための貨物倉2か所、冷蔵・冷凍食品とドライカーゴのための貨物倉1か所、特殊貨物および予備部品のための貨物倉3か所が設けられている。また、01甲板レベルにも特殊貨物および予備部品のための保管庫1か所が設けられた。
艦内での物資移送に用いるため、力量4トンの貨物用エレベータ4基を備えている。なお、標準的な搭載内容は下記の通りである[2]
  • 貨油(艦艇燃料)3,728キロリットル(23,450バレル、3,242トン)
  • 真水200トン(52,800バレル)
  • 冷蔵・冷凍食品1,716トン(5,543 m3
  • ドライカーゴ6,675トン(21,181 m3
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同型艦

就役艦は海上輸送司令部に配属されており、民間人によって運用が行われるため、武装はない。

さらに見る #, 艦名 ...

出典

関連項目

外部リンク

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