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ロードブラスター
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『ロードブラスター』(ROAD BLASTER)は、1985年8月に日本のデータイーストから稼働されたアーケード用インタラクティブ・ムービーゲーム。
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1990年代のアメリカ合衆国を舞台に、主人公の男が乗車しているモンスターマシンを操作し、暴走族による統一組織「RRR」によって殺害された妻の復讐を果たす事を目的としている。『幻魔大戦』(1983年)、『サンダーストーム』(1984年)に続く、同社のレーザーディスクゲーム(LDゲーム)第3作目である。アニメーション制作は前作と同じく、東映動画が担当した。
開発はデータイーストが行い、ゲーム・デザインは岸本良久、プログラムは熊谷慎太郎が担当し、両者は後にテクノスジャパンから稼働された『熱血硬派くにおくん』(1986年)や『ダブルドラゴン』(1987年)を手掛ける事となった。アニメーション監督はアニメーターの高山秀樹が担当している。
1986年にMSXおよびX1に移植された他、1988年にはタカラのビデオチャレンジャーとして稼働され、1992年には『ロードブラスターFX』のタイトルでメガCDに移植された。アーケード版は後にセガサターンおよびPlayStation用ソフト『サンダーストーム&ロードブラスター』(1995年)として同社の『サンダーストーム』(1984年)との同時収録された他、2009年にはWindowsおよびX68030用ソフトとして発売され、2011年にはiOS用ソフトとして配信された。
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概要
プレイヤーはモンスターマシン「LX-5」のドライバーとなり、ステアリングと2つのペダル(スーパーチャージとブレーキ)を使いながら、LX-5を操作して各ステージの「アクシデント」、すなわちLX-5を攻撃してくる暴走族(車やバイクを運転)を壊滅する。
「攻撃」や「操縦」などは前作『サンダーストーム』と同様だが、途中では「同時押し」という機能が加えられた。前作と同様、入力したコマンドが正しければ次のシーンに進め、誤っていればミスされ、自機がクラッシュされるアニメが流れて残りのマシンが1台減る。全部無くなるとゲームオーバーとされる。前作と同様のシステムを持ったゲームであった。
基本的に『サンダーストーム』から改造された専用のコクピット筐体とアップライト筐体で出回ったが、後に他社のLDゲームの筺体(『コスモスサーキット』(TAITO)、『GPワールド』(SEGA))を流用する改造キットも発売された。
全篇背景動画で書き起こされ、その枚数は10万枚を越える。
後に『ダブルドラゴン』を担当した岸本良久が関わっている作品のため、『ダブルドラゴン』のステージ1のガレージの中には『ロードブラスター』の主人公の車がある。
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設定
ストーリー
199X年のアメリカ。モーターテクノロジーの発達により凶悪化していく暴走族たちに対抗するため、政府は「SCP」(Special Car Police)を組織するが、暴走族側もそれに対抗する統一組織「RRR」を結成した。海、山、市街地、荒野とあらゆる場所で「SCP」対「RRR」の激しい戦いが繰り広げられる。
「SCP」のなかには、車体番号000を持つ赤いモンスターマシンを駆り、一度狙いを定めたターゲットは絶対に逃がさず仕留めるため、「RRR」に「オオカミの化身」と呼ばれて最も恐れられていた男がいた。しかし、最愛の妻との新婚旅行中に男の車が「RRR」に襲撃され、崖の上から突き落とされる。奇跡的に助かった男の隣には、変わり果てた妻の姿があった。男は復讐に燃えてモンスターマシンを駆り、妻を殺した緑髪の女が率いる「RRR」を獲物として追い求めてゆく。
ステージ構成
- ステージ1:復讐の紅き狩人
- ステージ2:危機一発! 激走大峡谷
- ステージ3:炎上ハイウェイ 夕暮れの血に染めて…
- ステージ4:スクラップは奴等の墓標
- ステージ5:惨劇の街 悪党に逃げ道はない!
- ステージ6:悪夢のレイクサイドリゾート
- ステージ7:地下水路のアジトを叩け!
- ステージ8:死闘! 恐怖の暴走トラクター
- 最終ステージ:地獄の果て… 復讐の果て…(終盤では赤いスポーツカーから白いバンに乗り換える)
ステージの流れはシーケンシャル(ステージ1からステージ9まで順序どおりにプレイ)とランダム(ステージ1と9以外をアトランダムに選択)を基板の設定で選択できる。
隠れキャラ
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移植版
スタッフ
- ゲームスタッフ
- プロデューサー、ディレクター:岸本良久
- プログラマー:熊谷慎太郎
- サウンド・プログラマー:もうりひろのぶ、よしはらまさ
- エンジニア:かとうたかとし、なべじゅんいち
- ピクチャースタッフ
評価
- アーケード版
- メガCD版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では9・7・8・8の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[11][20]、レビュアーからは、映像に関して車の見せ方を研究した上で製作されていると指摘された他、他人がプレイするのを見る事で楽しめるといった意見や、プレイヤー自身が映画『インディ・ジョーンズ シリーズ』(1981年)の登場人物になった気分に浸れる、アニメのように動く様からメガCDの性能を賛辞する声などが挙げられた[20]。一方で、「ときどき自分の生死がわからなくなる」といったゲームシステムへの不満や、画像取り込みのままの表現によって画面がぼやけて見えるといった意見、グラフィックが稼働当時のままのため見劣りする、グラフィックが粗いなどグラフィック面への不満の声が挙げられた[20]。
- ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.39点(満30点)となっている[16]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「このゲームの最大の特徴は、スムーズに動き、次々に変化するアニメーションの映像だ」と紹介されている[16]。
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脚注
関連項目
外部リンク
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