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三上参次
日本の歴史学者 ウィキペディアから
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三上 参次（みかみ さんじ、慶応元年9月10日（1865年10月29日）- 1939年（昭和14年）6月7日[1][2]）は、日本の国史学者。貴族院帝国学士院会員議員、文学博士[2]。
経歴
播磨国神東郡御立村の漢方医・幸田貞助の三男として生まれ、1875年に砥堀村で寺子屋を開いていた元姫路藩江戸詰藩士(足軽)・三上勝明の養子となる[3][4]。養父は地元の小学校の校長を務めたのち、姫路市街に移り砂糖・乾物を商う「三上屋」に転じた[3]。参次は旧制姫路中学校を中退して小学校の代用教員となったが、養父の希望で農学校進学のため上京し、本郷元町にあった進学予備校「進文学舎」を経て1881年に東京大学予備門入学、教師の勧めもあり入学先学部を農学から史学に変更し[5]、1885年東京帝国大学文学部入学[6]。田辺はると結婚し、翌年長男勝誕生[3][4]。
1889年、東京帝国大学和文学科卒業[7]。同大史料編纂掛に入り、史料編纂官を経て、1899年に東京帝国大学教授、史学科から国史学科が分離するのに尽力した。1908年8月4日、帝国学士院会員となる[8]。1924年（大正13年）から1932年（昭和7年）まで摂政の御進講担当者であった[9]。大正期に『明治天皇紀』などを編纂。1932年に帝国学士院会員として貴族院議員（帝国学士院会員議員）に互選され、同年10月10日に就任し[10]、死去するまで在任[2][11]。また史学会創設に関与し[12]、1936年に理事長。
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栄典
- 位階
- 勲章等
著書
要約
視点
- 『白河楽翁公と徳川時代』吉川半七、1891年9月。
- 『白河楽翁公と徳川時代』（訂正2版）吉川半七、1891年12月。
- 『白河楽翁公と徳川時代』創元社〈日本文化名著選 第14〉、1939年4月。
- 『外山正一先生小伝』三上参次、1911年7月。
- 『外山正一先生小伝 伝記・外山正一』大空社〈伝記叢書 6〉、1987年9月。
- 『社寺領性質ノ研究』東京帝国大学〈東京帝国大学文科大学紀要 第1〉、1914年5月。
- 『本居宣長先生の内外本末の説に就いて』皇典講究所〈国学叢書 第1輯〉、1931年。
- 『国民思想に関する一観察』啓明会〈財団法人啓明会講演集 第45回〉、1932年9月。
- 『明治天皇の聖徳に就いて』文部省思想局〈日本文化叢書〉、1937年3月。
- 『尊皇論発達史』冨山房、1941年4月。
- 『国史概説』辻善之助監修、冨山房、1943年2月。
- 『江戸時代史 上』冨山房、1943年7月。
- 『江戸時代史 下』冨山房、1944年10月。
『江戸時代史』 全7巻（1977年1月-1977年6月）、講談社〈講談社学術文庫〉。
『江戸時代史』（新装版）講談社〈講談社学術文庫〉。
- 『江戸時代史』 上巻（新装版）、1992年9月。ISBN 9784061590441。
- 『江戸時代史』 下巻（新装版）、1992年10月。ISBN 9784061590458。
- 『明治時代の歴史学界 三上参次懐旧談』吉川弘文館、1991年2月。ISBN 9784642036290。
共著
- 三上参次、高津鍬三郎『日本文学史 上』落合直文補助、金港堂、1890年11月。
- 三上参次、高津鍬三郎『日本文学史 下』落合直文補助、金港堂、1890年11月。
- 三上参次、高津鍬三郎『教科適用 日本文学小史 上巻』金港堂、1893年3月。
- 三上参次、高津鍬三郎『教科適用 日本文学小史 下巻』金港堂、1893年3月。
- 三上参次、高津鍬三郎『刪定 日本文学小史』金港堂、1902年1月。
- 谷本富、三上参次『栗山先生の面影』六盟館、1907年10月。
編集
- 『中等教科にほんれきし』大日本図書、1906年2月。 NCID BB17067051。
- 『中等教科にほんれきし 上巻』（訂正5版）大日本図書、1911年12月。
- 『中等教科にほんれきし 下巻』（訂正5版）大日本図書、1911年12月。
- 『中等教科にほんれきし 上巻』（訂正6版）大日本図書、1912年3月。
- 『中等教科にほんれきし 下巻』（訂正6版）大日本図書、1912年3月。
校閲
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親族
長男の三上勝（1886年生）は東京帝国大学支那文学科卒業後、三井物産に勤務ののち外遊、1925年帰国し、大正海上火災保険監査役となる[20]。その妻・智恵子（1893年生、学習院女学部卒）は三井養之助（鐘紡社長、三井物産重役）の三女[4]。長女の登代（1891年生）は東京府立第二高等女学校卒業後、大海原重義の妻となった[4]。五男の三上進は (1896年生)は不動貯金銀行監査役、妻は同銀行頭取の牧野元次郎二女[21]。
門下生
脚注
参考文献
外部リンク
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