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不動 (漫画)
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『不動』(ふどう)は、原作:天王寺大、作画:渡辺みちおによる日本の漫画。
概要
『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて連載された。単行本は全9巻。
本作品の主人公である岸田不動は、元は同誌で連載されていた格闘漫画・『撃覇』(原作・作画ともに『不動』と同じ)の主人公・天地翔のライバルとして登場した武術家であった。しかし、不動との対決の直前に翔が足を負傷して療養している間、極道の世界でのし上がっていく不動を中心に据えたストーリーが展開されていった。そして、かつて試合で両目を潰し失明させた兄弟子と再戦し、これが武道家としての最後の戦いと不動が宣言したところで『撃覇』は最終回を迎えた。本作品は、『撃覇』の連載が終了した直後に始まった不動を主人公にした漫画であり、いわば『撃覇』のスピンオフ作品でもある。
『撃覇』が格闘系のストーリーであったのに対し、『不動』はヤクザの抗争を中心としたストーリーとなっている。
登場人物
要約
視点
関東木曜会 岸田組
不動が組長を務める組。関東木曜会傘下。
関東木曜会
関東を拠点とする複数の暴力団が集まった関東最大の暴力団組織。
関東木曜会 山城組
関東木曜会 江戸坂組
関西光和会
関西最大の暴力団組織。全国制覇を狙っている。
本家
関西光和会直系 初貝組
- 初貝 元弘
- 43歳。関西光和会本家若頭・初貝組組長[12]。
関西光和会直系 桜木組
- 桜木裕一郎
- 表の顔は青年実業家。裏の顔は関西最大の暴力団である関西光和会本家若頭補佐で直系桜木組組長。28歳[13]。野心に燃え、東京進出の足がかりとして新宿を狙う[6]。『撃覇』から続いての登場。東京進出では江戸坂組の縄張りを乗っ取った後に王とも水面下での同盟を結ぶが、不動に追い詰められたことで王を裏切り、肩を負傷しながらも関西へ逃亡した。抗争後は東京進出失敗の責任を取らされ、指を詰められた上に若頭補佐を含む本家の役職も全て解任され、ただの直系組長に格下げされたことで不動への復讐を誓った。
- 市田 利夫
- 34歳。桜木組幹部・市田組組長[13]。前作にもわずかに登場しており、前作から続いての登場。
中国人グループ
- 王 建陳
- 28歳。香港マフィア「15K」の最高幹部[14]。10数年間空席になっている総首領「龍頭」の座に最も近いといわれている[6]。自分にとって少しでも不都合な存在は即刻切り捨てるなど冷酷非情な性格で、その残虐さで新宿に巣食う不良中国人達を瞬く間に統一し、桜木と手を組んで不動ら関東木曜会と対立する。麗華の実兄で幼い頃から共に底辺を生き残ってきたが、不動との対立の中で彼女を誤って射殺してしまった。その後は不動を「必ず殺さなければならない相手」と認識し、彼と本気の対決をするも敗北。最期は高速道路の橋から自ら飛び降り、下を走っていた車に撥ねられて死亡した。
- 麗華
- 香港出身。ナイトクラブのナンバー1ホステス。王と過去から深いつながりがあり、その指令に背くことができない[11]。王の実妹で幼い頃から共に底辺を生きてきたため、王とは一蓮托生の間柄だが、兄と対立する不動に惹かれたことで気持ちが動いてしまい、不動を庇って死亡した。
- 楊 華勝
- 38歳。四海省グループのリーダー[15]。王に殺害された。
神奈川相馬組
- 本橋 晋平
- 相馬組若頭。組長殺しの嫌疑をかけられ逃亡中。不動とは五分の兄弟分[16]。しかし、実際は濡れ衣を着せられており、真犯人も若頭補佐の城島であることが明らかになった。事件後は自分を信じてくれた不動に感謝した。
- 城島 京二
- 相馬組若頭補佐。頭の切れる経済派で本橋を追いかける[17]。しかし、後に組長殺しの真犯人であることが明らかになる。組の発展には自分が必要不可欠であると思っており、自分より金を稼げていないにも関わらず序列が上の本橋を邪魔者とみなして組長殺しの罪を着せた。最期は不動に真犯人であることを暴かれ、激怒した新田に銃殺された。
- 三木本耕次
- 相馬組組長秘書。本橋によると大卒で空手の経験者だったため、学と力を兼ね備えた人物だったらしい。加えて金回りも良かったらしく、いつも高級ブランドのスーツを着こなしていたとのこと。城島の指示で本橋を呼び出して組長殺しの容疑を着せたが、口封じとして殺害された。
- 新田
- 相馬組組員。凶暴でならず者のような男だが自分を拾ってくれた相馬組組長には恩義を感じており、組長殺しの犯人とされている本橋のことを深く憎んでいる。後に真犯人が城島だったことを知ると激怒し、彼を銃殺した。
その他
- 八木沢 長栄
- 不動の中学時代の恩師。青嵐高校のオーナー兼校長。荒廃した学校を再建するため、不動を教師に任命する[18]。
- 若月 優菜
- 23歳[19]。青嵐高校の女性教師[20]。本人曰く「ヤクザが1番嫌いな人種で、その次に嫌いなのが暴力的な人間」とのこと。容姿端麗で問題児クラスを受け持った不動を気に入り、その過程で暴力団系列の金融会社から借金をしていた父親の救出を頼んだ。彼女自身はヤクザを極度に嫌っているため、組の名前を出せない不動は苦戦するも竹村の機転で解決した。しかし、不動が事件解決の過程で借金取り達を叩きのめしたため、彼に感謝はしたものの拒絶して去っていった。なお、不動の正体を知らないためか「今回のヤクザ達がたまたま良い人だったから解決した」と思い込んでいる模様。
- 天河 沙羅
- 不動のクラスの女子生徒。
- 南雲 星也
- 不動のクラスの超問題児[20]。クラスのリーダー的存在で暴力団組長の実子。当初は不動と対立していたが、体当たりで接してくる彼に他の教師とは違うものを感じ、オフロードバイクによるレース対決を仕掛ける。初めは大会でも優勝したほどの腕前で優位に立つが、食い下がってくる不動との激闘の末に彼を認め、表立った反抗はしなくなった。
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書籍情報
- 原作:天王寺大、作画:渡辺みちお 『不動』 日本文芸社〈ニチブン・コミックス〉、全9巻
- 2003年12月19日発売 ISBN 4-537-10258-6
- 2004年ISBN 4-537-10282-9 3月19日発売
- 2004年ISBN 4-537-10298-5 5月19日発売
- 2004年ISBN 4-537-10324-8 8月19日発売
- 2004年11月ISBN 4-537-10352-3 9日発売
- 2005年ISBN 4-537-10369-8 1月11日発売
- 2005年ISBN 4-537-10394-9 4月 8日発売
- 2005年ISBN 4-537-10421-X 7月22日発売
- 2005年ISBN 4-537-10441-4 9月20日発売
オリジナルビデオ
2011年、GPミュージアムソフトからDVDで発売。全2作。
キャスト
スタッフ
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脚注
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