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与那覇湾

日本の沖縄県の宮古島南西部にある湾、干潟 ウィキペディアから

与那覇湾map
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与那覇湾(よなはわん)は、沖縄県宮古島市宮古島の南西部にあるである。2012年7月3日ラムサール条約の登録湿地となった[1][2]

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与那覇湾の空中写真(2019年1月30日撮影の17枚を合成作成)。
湾の東側を南北に船の航行するがあり、湾内のほとんどが干潟(白く見える部分)である様子が分かる。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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ISSから撮影した与那覇湾周辺(2015年撮影)
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与那覇湾
与那覇湾の位置

地形

北西に湾口を開き、北東側の久松地区と、南西側の下地地区に挟まれた湾で、最大水深が2mと全体に浅く、湾内は沖縄県で最大の面積を有する広大な干潟になっている。湾口の下地側には西浜崎が北に向けて突き出ている。

自然

湾内にはマングローブのほかにリュウキュウスガモ英語版ベニアマモスウェーデン語版シオニラ英語版などの海草藻場もある[2]。湾内の干潟には、シギ・チドリ類を主とする鳥類の渡りの経由地、越冬地であり、ムナグロメダイチドリチュウシャクシギダイシャクシギキアシシギ等の主要な渡来地になっている。また、クロツラヘラサギ(絶滅危惧IA類)、ツクシガモキンバト(以上、絶滅危惧IB類)、サシバセイタカシギアカアシシギ(以上、絶滅危惧II類)が確認されている。一帯には時にヘラシギタンチョウコウノトリタイマイミヤコカナヘビなども見られる[2]

このため、与那覇湾及びその周辺は「与那覇湾およびその周辺」として日本の重要湿地500に選定されている。また、2011年11月1日に集団渡来地として国の鳥獣保護区(1,366ha。うち特別保護区域704ha)に指定され[3][4][5]、要件を満たしたことから2012年7月3日にラムサール条約の登録湿地となった[6]

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文化

沖縄県では旧暦3月3日大潮浜下り行事が行われるが、宮古島ではこの行事をサニツ(「3日」の意味[7])と呼ぶ[8]。与那覇湾の下地側の浜では、この行事が盛大に行われていたことから、通称サニツ浜と呼ばれる。

サニツ浜にはサニツ浜ふれあい広場が整備され、サニツにはこの浜で宮古馬の競走が行われた伝統があることから、宮古馬を象った巨大なモニュメントが建てられている。

1991年(平成3年)からは、サニツをイベント化したサニツ浜カーニバルが開催されていた[9]。しかし、新型コロナウイルスの影響で2019年の第29回大会から中止が続き、2022年6月24日に開催された実行委員会総会で廃止が決定された[10]

脚注

関連項目

外部リンク

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