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京阪鋼索線
日本の京都府八幡市のケーブル八幡宮口駅からケーブル八幡宮山上駅までを結ぶ京阪電気鉄道のケーブルカー ウィキペディアから
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鋼索線(こうさくせん)は、京都府八幡市のケーブル八幡宮口駅からケーブル八幡宮山上駅までを結ぶ京阪電気鉄道のケーブルカー。石清水八幡宮参道ケーブルと呼ばれている。男山の山上にある石清水八幡宮への足となっている。


2019年(令和元年)10月1日に、当線の八幡市駅をケーブル八幡宮口駅に、男山山上駅をケーブル八幡宮山上駅に、通称を男山ケーブルから石清水八幡宮参道ケーブルに変更した[1][2]。なお、京阪本線車内では「参道ケーブル」と案内されている。
短距離ながらトンネルが2箇所あり、京阪にはこの他に、山岳トンネルとしては京津線の逢坂山トンネルがある。また、途中に全長108.7 mの男山橋梁(トレッスル橋[3])があり、車両の行き違いはこの橋梁とトンネルに跨がる区間で行われる。
2001年(平成13年)に車両が更新され、2019年6月に車両のデザインが変更された[2]。
2007年4月以降、京阪の路線で唯一「ICOCA」や「PiTaPa」などの全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードが使用できなかったが、2020年6月1日に導入された[4]。
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路線データ
運行形態
通常時は30分間隔の運行で、所要時間は約3分。乗客がいる場合にのみ運行される不定期列車を含めると15分間隔である。例年、大晦日と石清水祭前夜[5][6]は、終夜運転が行われる[8]。正月の多客期は12.6 km/h、それ以外の閑散期は8 km/hの2速度で運転できるようになっており、正月三が日には速度を上げて約3分間隔の頻発運転が行われる。終発は通常18時45分発だが、正月三が日には20時00分まで繰り下がる。
運賃・乗車券の取り扱い
運賃は片道300円。
ケーブル八幡宮山上駅には改札は無いため、上り下り共に下のケーブル八幡宮口駅で切符の扱い、精算をする。
運賃の取り扱いは、次のようになっている。
- ケーブル八幡宮口駅から乗る場合
- 往復乗車券や企画乗車券は自動改札機に入れると出てくるが、片道乗車券を購入した場合は、その場で回収される。
- ケーブル八幡宮山上駅から乗る場合
- ケーブル八幡宮口駅で事前に往復乗車券を購入していた場合や企画乗車券は、そのまま乗車し、ケーブル八幡宮口駅降車後そのまま自動改札機に進み、出場。片道乗車の場合もそのまま乗車し、ケーブル八幡宮口駅降車後乗り越し精算機で片道運賃を支払い、出場証を受け取ってから自動改札機に進み、出場。
- ケーブル八幡宮口駅で鋼索線から京阪本線(石清水八幡宮駅)に乗り換える場合
- 鋼索線側の駅から出場後、京阪本線側の駅で別途乗車券を購入する必要がある(その逆は連絡乗車券の取り扱いあり)。
京阪線各駅からケーブル八幡宮山上駅までの乗車券を発売しているが、かつては大津線各駅でもケーブル八幡宮山上駅までの乗車券を発売していた。
歴史
要約
視点

1926年(大正15年)、男山索道によって開業した。男山鉄道に社名変更後、京阪電気鉄道の子会社となった。戦時中の1944年(昭和19年)に廃止され資材が供出されるが、戦後の1955年(昭和30年)に京阪電気鉄道直営で復活した。
男山索道の資本金は150万円と会社の規模に対して過大であり、建設費も他の鋼索鉄道と比べて割高であった。これは観光地などの有望な路線の免許を取得し、さらに自前で鉄道を建設して高値で転売するためであった。この会社の重役である野田儀一郎[9]はかつて才賀藤吉率いる才賀電機商会で支配人[10][11]をつとめていた人物であり、破綻後は独立してこのような商売をしていたと見られる。 京阪電気鉄道の太田光凞社長はそういう状況は把握しながらも未開業の路線の免許[12](大山崎 - 長尾間、1927年6月免許)を押さえられており競争線防止のために、そのままにしておくこともできず、やむをえず買い取ることになったという[13]。
- 1922年(大正11年)12月22日:鉄道免許状下付[14]
- 1923年(大正12年)1月17日:男山索道会社設立[14][15]
- 1926年(大正15年)6月22日:男山索道が八幡口 - 男山間を開業[16]。
- 1928年(昭和3年)5月28日:男山鉄道に社名変更。
- 1929年(昭和4年)8月31日:京阪電気鉄道の子会社となる[17]。
- 1944年(昭和19年)2月11日 - 資材供出のため不要不急線として廃止。男山鉄道解散[18]。
- 1955年(昭和30年)
- 1957年(昭和32年)1月1日:男山駅を八幡町駅に、八幡宮駅を男山山上駅に改称[21]。
- 1977年(昭和52年)11月1日:八幡町駅を八幡市駅に改称。
- 2001年(平成13年)
- 2012年(平成24年)
- 2016年(平成28年)4月29日:車内放送をリニューアルし、向谷実作曲のBGMが流れるようになる。それに合わせて、車内にBose製スピーカーを4台搭載[26]。
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)6月1日:運賃を200円から300円に値上げ。ICカード「PiTaPa」導入[4]。
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駅一覧
輸送実績
- 私鉄統計年報各年版、民鉄主要統計『年鑑世界の鉄道』1983年『年鑑日本の鉄道』1993.2003年
脚注
関連項目
外部リンク
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