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仁風閣
鳥取県鳥取市にある西洋館 ウィキペディアから
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仁風閣(じんぷうかく)は、鳥取県鳥取市にある西洋館。中国地方屈指の明治洋風建築として名高く、国の重要文化財に指定されている。フランス風ルネサンス様式を基調としている[1]。
歴史
1906年、鳥取城の扇御殿跡に、片山東熊の設計、橋本平蔵の監督によって起工し、翌1907年に竣工した。建築費は当時の金額で4万3335円。木造2階建て白亜塗りのフレンチルネッサンス様式で、1・2階共にベランダが設けられており、ガラス張りの2階バルコニーからは、市指定名勝である池泉回遊式日本庭園の宝隆院庭園を一望できる。館正面右の螺旋階段は支柱を用いない、ケヤキの厚板で支えられた独特の構造をしており、外にあるのはこれの角尖塔である。天井と壁に輸入壁紙を張り、床はアキスミンスターカーペットを敷いている[1]。
旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸という名目であったが、当初より皇族の宿泊を意図して設計・建築されたとされる。完成同年に行われた皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰行啓時の御宿所として利用され、館名は、これに随行した元帥海軍大将の東郷平八郎が命名したもので、同人の筆による額が現存する。
明治以降は鳥取市の所有となり、迎賓館や公会堂として利用された。1943年の鳥取地震で損傷し、この際の修復でスレート屋根が瓦葺に変えられた。1949年から鳥取県立科学博物館として、1972年に現在の鳥取県立博物館が完成するまで利用された。1973年国の重要文化財に指定された際に3年をかけて修復が行われている。現在は公益財団法人鳥取市文化財団のもとで管理され、館内には鳥取藩と池田家に関する資料などが常設展示され、および他の文化人(作家や歌人など)の所蔵資料が特別展として時折展示される。
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建築概要
利用情報
- 開館時間 - 9時~17時(入館は16時30分まで)
- 休館日 - 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
- 観覧料 - 一般150円(小・中・高校生は無料)
ギャラリー
- 正門
- 東郷平八郎による額
- 皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の行啓の際に御食堂として使用された部屋。
- 宝隆院庭園から見た仁風閣
- 鳥取市街を背後に望む仁風閣
- 鳥取城跡と仁風閣
交通アクセス
周辺情報
脚注
関連項目
外部リンク
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