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佐伯順子
日本の教員 (1961-) ウィキペディアから
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佐伯 順子(さえき じゅんこ、1961年 - )は、日本の比較文化学者。同志社大学教授。学位は、博士(学術)(東京大学・1992年)(学位論文「近代化の中の男と女 -『色』と『愛』の比較文化史」)。
母はオブジェ作家の佐伯統子[1]。
人物
東京都生まれ、関西育ちで、箕面市立南小学校、神戸女学院中学部、東京学芸大学教育学部附属高等学校卒。学習院大学で堀越孝一にホイジンガを学び、東京大学大学院総合文化研究科では演劇研究を志して高橋康也に師事。女性と芸能の関わりを「遊び」の概念と遊女の歴史の観点からまとめた修士論文『遊女の文化史』を刊行(韓国語翻訳あり)。祖母が観世流能楽師であったことから、太田省吾、渡邊守章、鈴木忠志ら、演劇関係者の影響のもと、ワークショップや学術交流に参加し、芸能とジェンダー、日本文化研究、文学、メディアを横断した研究を学際的に行っている。
平凡社『太陽』の連載「美少年尽くし」で白洲正子に注目され(「あそび」の文化」『夕顔』所収、117~121頁)、『遊女の文化史』は白洲をはじめ、民俗学者の宮田登、隆慶一郎(『朝日ジャーナル』コラム)らに高く評価される。ベルリン自由大学で研究中には、世界女性デーにおいて、「日本の漫画が描く女性像」について、日本の漫画が描くドイツのイメージを中心に講演を行った(在ドイツ日本大使館公式HP)。
能、歌舞伎のような芸能を中心として日本文学全般に詳しく、泉鏡花や樋口一葉に関する著書を出している。なお、学生時代にはカブキロックスの前身バンド「KABUKI ROCK 一番屋」に所属して能管を担当していた[2]。また自衛隊に体験入隊した経験もある[3]。
「聖なる遊女」論は、芸能のスピリチュアリティに焦点をあてた議論として、アカデミアの枠をこえ、舞踏家などに注目され、大阪・関西万博においては、今貂子(舞踏カンパニー 倚羅座)とのコラボ公演も実施した。
サントリー文化財団『アステイオン』の編集委員として、茶道裏千家第15代家元千玄室、華道池坊家元・池坊由紀へのインタビューも行い、研究、メディア、実践を通じて日本文化の普及につとめている[4]。
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略歴
- 1983年 学習院大学文学部史学科西洋史専攻卒業
- 1989年 東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士課程単位取得満期退学(1992年修了)
- 1989年 帝塚山学院大学文学部日本文学科専任講師
- 1992年 「近代化の中の男と女」で東大学術博士。
- 1994年 帝塚山学院大学文学部日本文学科助教授
- 1997年 同国際関係学科に転属。
- 2001年 帝塚山学院大学文学部国際関係学科教授
- 2002年 同志社大学文学部社会学科教授(新聞学専攻)
- 2005年 同志社大学社会学部メディア学科教授
学内における役職
同志社大学メディア・コミュニケーション研究センター副センター長
同志社大学京都と茶文化研究センター長
学外における役職
兼職
- 大阪大学文学部・大学院文学研究科比較文学専攻非常勤講師(1999-2010)
- チュラーロンコーン大学(タイ)招聘教授(2007年8月)
- ベルリン自由大学在外研究員 (2010-11)
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受賞歴
著書
単著
- 『遊女の文化史』(中公新書、1987年)
- 『文明開化と女性』(新典社〈叢刊・日本の文学〉、1991年)
- 『美少年尽くし』(平凡社、1992年/平凡社ライブラリー、2015年)
- 『「色」と「愛」の比較文化史』(岩波書店、1998年、新版2010年)
- 『恋愛の起源 明治の愛を読み解く』(日本経済新聞社、2000年)
- 『泉鏡花』(ちくま新書、2000年)
- 『「愛」と「性」の文化史』(角川選書、2008年)
- 『「女装と男装」の文化史』(講談社選書メチエ、2009年)
- 『明治〈美人〉論 メディアは女性をどう変えたか』(NHKブックス、2012年)
- 『明治大正のハンサムウーマン メディアが伝えた働く女性』NHK出版、2014年。NHKカルチャーラジオ放送テキスト
- 『男の絆の比較文化史 桜と少年』(岩波現代全書、2015年)
共編
訳書
- 『双子と分身 〈対なるもの〉の神話』(ジョン・ラッシュ、平凡社〈イメージの博物誌〉、1995年)
- 『一葉語録』(岩波現代文庫、2004年)。原文と現代語訳
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参考
- 佐伯順子 - J-GLOBAL
- 紀伊國屋書店ブックウェブ:
- 産経新聞社 インタビュー記事
脚注
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