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公立置賜総合病院

山形県東置賜郡川西町にある医療機関 ウィキペディアから

公立置賜総合病院map
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公立置賜総合病院(こうりつおきたまそうごうびょういん)は、山形県東置賜郡川西町にある医療機関。病院理念は心かよう信頼と安心の病院

概要 公立置賜総合病院, 情報 ...
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概要

医師不足自治体における財政難を背景に、置賜地方の2市2町(長井市南陽市川西町飯豊町)の既存自治体病院(長井市立総合病院、南陽市立総合病院、川西町立病院及び飯豊町国民健康保険診療所)をサテライト化し、高度な医療のできる拠点病院を地域に作り、あわせて医師を集めることで絶対的な医師不足に対応することを狙い[1]、山形県と2市2町が運営管理にあたる置賜広域病院組合を創設の上で、総事業費316億円を投じ、川西町西大塚と長井市今泉にまたがる国道113号線沿いに鉄骨鉄筋8階建ての病院を建設し[2]2000年11月1日に開院した。

置賜総合病院には、地域としては初の救命救急センターを設けたほか、最新のがん放射線治療機器なども導入[1]、駐車場の一角にはヘリポートも設けた。新病院の開院によって既存病院は、置賜広域病院組合傘下の公立置賜長井病院、公立置賜南陽病院、公立置賜川西診療所、飯豊町国保診療所と衣替えされ、診察規模を縮小した[1][3]

この病院の再編は、先進事例として注目を集め、医療や自治体関係者らからの視察も相次いだ[1]。しかし、徐々に問題も顕在化。サテライトへの配属を症例が少ないため若手医師が嫌い、結果として医師が足らずサテライトで外来患者が減少したほか[4]患者がサテライトでの診察のたびに医師が変わることを嫌がり、置賜総合病院に流出する現象もみられた。加えて、患者が軽症にもかかわらず同病院の夜間、休日の救急外来に駆け込むコンビニ受診も後を絶たず、また患者の大病院志向が根強く、症状が安定してもサテライトや開業医に移らないことなども散見された[4]

こうしたことから、当初想定よりも2割ほど多い外来患者を受け入れざるを得なかったため、置賜総合病院の医師の負担は増していた[4]。このため、院長らが地域住民に理解を求めるためコンビニ診察をやめるようシンポジウムで啓蒙を繰り広げていたほか、地元開業医に平日夜間の診察を手伝ってもらうなどの施策も試みていた[4]

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メディカルタウン

公立置賜総合病院の所在する川西町が病院南側の宅地と農地約10ヘクタールを医療、住宅、商業施設などが融合した「メディカルタウン」として整備する事業を2017年度から開始した[5][6]

この事業は2015年2月に、病院の医師や看護師など職員770人が「病院周辺の環境を整備してほしい」との署名を町に提出したことがきっかけで、翌年4月に米沢・川西バイパス国道287号として事業採択されたことも、整備にむけての追い風になったという。計画では総事業費を26億5000万円と見込み、区域内に一戸建てや集合住宅による住宅地、スーパーマーケットコンビニエンスストアや民間診療所などからなる商業・医療用地、子育てや高齢者向けの公園ならびに複合交流施設の公共用地を設け、2021年度までに完成を予定し、定住人口400人以上を目標値として町では掲げている[5][6]

医師を含めたメディカルタウンに並ぶ開業医や商業施設などの誘致は、町から委託を受けた山形銀行が担い、町は2018年度中にメディカルタウン内の施設事業者の顔ぶれを固め、2020年度の土地造成開始を目指すとしている。このほか、誘致には南陽市に本社を置く医療・福祉分野に強みを持つソフトウェア開発のエヌ・デーソフトウェアなどの地元の地域企業も協力している[7]


近隣で梨郷道路の川西IC(仮称)が事業中である。

2022年度開業へ

ヤマザワツルハドラッグ、ホームセンターのほか、幼児施設ならびに入院患者の家族の利用を想定したビジネスホテルの開業も予定し、既に開院している地域医療振興協会が運営する総合診療の「おきたまフラワークリニック」に加え、内科整形外科の診療所がオープンを計画し[8]、1次診療を担う診療所と、高度医療を行う総合病院が役割分担しながら、医療連携を図る方針[8]。また住宅地は、県住宅供給公社が約80区画の造成を予定しており、このうち17区画の分譲を2022年度に開始する[8]

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年表

  • 2000年(平成12年)11月1日 - 開院。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 地方公営企業法の全部適用化に伴い、運営法人名を置賜広域病院組合から置賜広域病院企業団に変更[9]

診察科・職員

部門

  • 放射線部
  • 輸血部
  • 手術部
  • 薬剤部
  • 臨床検査部
  • 看護部
  • リハビリテーション部
  • 人工透析室
  • 臨床工学室
  • 栄養管理室
  • 医療安全部

医療機関指定

この節の出典[11]

  • 救命救急センター
  • 地域がん診療連携拠点病院
  • 災害拠点病院(地域災害医療センター)【置賜二次医療圏】
  • 第二種感染症指定医療機関
  • へき地医療拠点病院
  • 臨床研修指定病院 医師 基幹型
  • 臨床研修指定病院 歯科医師 基幹型
  • 臨床研修指定病院 医師 協力型
  • エイズ治療拠点病院
  • 地域医療支援病院
  • 紹介受診重点医療機関
  • 日本医療機能評価機構認定病院3rdG:ver.2.0(R3.5~)

学会認定

この節の出典[11]

日本内科学会専門医制度連携施設 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
日本消化器外科学会専門医修練施設 日本外科学会外科専門医制度修練施設
日本整形外科学会専門医研修施設 日本眼科学会専門医制度研修施設
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会連携施設 日本泌尿器科学会専門医教育施設
マンモグラフィ検診施設画像認定施設 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
日本透析医学会教育関連施設 日本周産期・新生児医学会補完施設(新生児)(母体・胎児)
日本消化器内視鏡学会指導施設 日本臨床細胞学会認定施設
日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ 日本呼吸器外科専門医合同委員会専門研修連携施設
日本呼吸器学会認定施設 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
日本消化器病学会認定施設 日本麻酔科学会認定病院
日本IVR学会専門医修練施設 日本救急医学会連携施設
日本血液学会認定専門研修教育施設 日本がん治療認定医機構認定研修施設
日本臨床栄養代謝学会NST稼働施設 National Clinical Database(外科領域)
日本口腔外科学会准研修施設 日本口腔ケア学会認定施設
日本小児神経学会小児神経専門医研修関連施設 日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士認定教育施設
日本脳卒中学会研修教育施設 日本神経学会准教育施設
浅大腿脈ステントグラフト認定施設 日本乳癌学会専門医制度関連施設
日本心血管インターベンション治療学会認定研修施設 日本医学教育学会機関会員
日本産科婦人科学会連携施設 日本胆道学会指導施設
日本精神神経学会連携施設 日本手外科学会関連研修施設
日本総合病院精神医学会専門医研修施設 日本病院総合診療医学会認定施設
日本不整脈心電学会不整脈専門医研修施設 日本腎臓学会認定教育施設
日本臨床神経生理学会教育施設 日本膵臓学会指導施設
日本形成外科学会認定施設 日本脊椎脊髄病学会椎間板酵素注入療法実施可能施設
日本専門医機構 総合診療専門医検討委員会総合診療専門研修プログラム認定 National Clinical Database(形成外科領域)施設会員
日本脳神経外科学会専門研修プログラム 連携施設 日本脳卒中学会一次脳卒中センター
日本肝臓学会特別連携施設 日本栄養療法推進協議会NST稼働施設
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会エキスパンダー実施施設 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会インプラント実施施設
日本総合病院精神医学会電気けいれん療法研修施設 山形県児童相談所協力病院指定
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施施設
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アクセス

不祥事・事件

  • 2025年10月、病院は腱鞘炎手術をする際、誤って異常のない指を手術する医療事故があったと発表した。本来、左手の親指を手術しなくてはならなかったが、誤って異常のない左手の中指を手術した。[13]

脚注

外部リンク

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