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友達の妹が俺にだけウザい

日本のライトノベル作品 ウィキペディアから

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『友達の妹が俺にだけウザい』（ともだちのいもうとがおれにだけウザい）は、三河ごーすとによる日本のライトノベル。略称は「いもウザ」。イラストはトマリが担当しており、GA文庫（SBクリエイティブ）より2019年4月から刊行されている。「ラノベ好き書店員大賞2020」文庫部門で3位を獲得している[3]。2025年3月時点でシリーズ累計部数は60万部を突破している[4]。

概要 友達の妹が俺にだけウザい, ジャンル ...

マンガUP!（スクウェア・エニックス）にて平岡平によるコミカライズが2019年12月13日から連載されている[5]。ガンガンONLINE（スクウェア・エニックス）内のガンガンGAでも遅れ配信。

テレビアニメが2025年10月から放送中[6][7]。

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あらすじ

馴れ合い無用、彼女不要、友達は価値ある一人だけと謳う極度の効率厨・大星明照は、アプリゲーム製作チーム・5階同盟[8]のプロデューサー兼ディレクターである。明照の唯一の友達、そして天才プログラマーである小日向乙馬（OZ）、乙馬の妹で「俺」にだけウザいがゲーム内のすべてのキャラクターの声優を務める小日向彩羽、小説家でシナリオ担当の巻貝なまこと、彼らの通う学校の教師でイラストレーターの影石菫（紫式部先生）から成る5階同盟のメンバー全員を世界的大企業・ハニープレイスワークス（通称 ハニプレ）に就職させる条件として、ハニプレの代表取締役社長である明照の伯父・月ノ森真琴から、彼らの通う学校に転校してくる真琴の娘で明照の従姉妹でもある月ノ森真白の「偽の彼氏」となることを突き付けられる。

登場人物

要約
視点

声の項は、特別記載がない限りはドラマCD版およびテレビアニメ版の声優[9][10]。

大星 明照（おおぼし あきてる）
声 - 石谷春貴
本作の主人公[11]。高校2年生。極度の効率厨[11]で恋愛にも興味がないが、困っている人を見捨てられない優しい一面もある。菫曰く「おせっかいの大星くん」。5階同盟のリーダーを務めている。彩羽によく自宅を占領されている。
小日向 彩羽（こひなた いろは）
声 - 鈴代紗弓 / 矢野妃菜喜（2019年PV）
本作のメインヒロインの一人[11]。高校1年生。乙馬の妹で、明照には「友達の妹で実質妹、略して実妹」を自称して、明照だけにウザい態度をとっている[11]。5階同盟のメンバーで七色の声を持つ声優として人気に貢献しているが、それを知っているのは明照と音井のみ。巨乳を武器にして明照をからかうが、反撃されると弱い。
月ノ森 真白（つきのもり ましろ）
声 - 楠木ともり
本作のメインヒロインの一人[11]。高校2年生。明照の従姉妹[11]。左目を髪で隠している。5階同盟のメンバーで人気作家の「巻貝なまこ」だが、正体を知っているのは菫だけ。父親の真琴と明照の契約により、明照の偽の恋人となった。学校では明照に対して非常に冷たい態度をとるが、これは明照を前にすると恥ずかしくなってしまうためである。彩羽を恋敵として見ているが、一緒に出かけたりなど仲はいい模様。
小日向 乙馬（こひなた おづま）
声 - 斉藤壮馬
高校2年生。明照の親友で彩羽の兄。実は5階同盟のメンバーで天才プログラマー「OZ（オズ）」。とてもイケメンで誰に対しても優しく接しているため非常にモテるが、乙馬自身はモテているという感覚は無い。恋愛には全く興味がなく、明照のことを「ラブコメの主人公」と言っているが、明照からも同じようなことを言われている。彩羽の恋を応援している。
影石 菫（かげいし すみれ）
声 - 花澤香菜
25歳。明照、彩羽、真白、乙馬が通う高校の教師。学校では「猛毒の女王」と言われる程に厳しい態度だが、実は5階同盟のメンバーでイラストレーターの「紫式部先生」。重度のショタコンでBL趣味がある。また掃除や料理などの家事全般が全くできず絵の締切もオーバーすることが多いため、明照達には呆れられている。紫式部先生の状態になると立場上の上司である明照を「明照様」と呼び、媚びを売って土下座までしている。
月ノ森 真琴（つきのもり まこと）
声 - 小西克幸
真白の父で世界的大企業・ハニープレイスワークスの代表取締役社長。甥に当たる明照の能力を高く評価しており、溺愛している娘の恋人役を頼む。会ったばかりのファミレス店員を口説く程の女好き。
音井（おとい）
高校2年生。サウンドエンジニア。
影石 翠（かげいし みどり）
声 - 近藤玲奈（ドラマCD[12]）
高校2年生。菫の妹で、演劇部の部長。
綺羅星 金糸雀（きらぼし かなりあ）
真白（巻貝なまこ）を担当しているUZA文庫の編集者。
影石 鉱（かげいし こう）
影石家現当主。
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作風・制作背景

三河は企画前の段階で世間では従順なヒロインが求められていると感じており、業界に多様性のある面白さが溢れて欲しいとの思いから、挑戦しようとする風潮はもっとあっていいと考えていた。そこで従順だけのキャラクターだけではライトノベルがキャラクターコンテンツの最前線に戻るのは無理だと感じ、主人公にとってのストレスにも踏み込むような「ウザかわ」なキャラクターで挑戦することにした[11]。ヒロインの設定を「友達の妹」にしたのは、妹モノに比べて後輩モノが少なく浸透していないこと、そしてただの後輩だと距離感が遠いため「友達の妹」であれば後輩でありながら主人公と絶妙な距離感で描けるからであるという。また、実妹とは異なる「異性としてのちょっとした生々しさ」も欲しかったとも語っている[11]。

本作品はタイトルが最初に決まっている。これは三河と担当編集者との打ち合わせの際に決まったものであり、タイトルにインパクトがあり面白い作品になりそうだと思ったと三河は振り返っている[11]。

物語としては「ウザかわいい」ヒロインだけでなく、「仲間」の姿を描きたい作品であったと三河は語ってる。また、登場人物が尖りすぎているために周囲や社会に馴染めない仲間同士でつるんで夢を追いかけるという物語であるとしている[11]。

既刊一覧

小説

  • 三河ごーすと（著） / トマリ（イラスト） 『友達の妹が俺にだけウザい』 SBクリエイティブ〈GA文庫〉、既刊11巻（2025年3月15日現在）
    1. 2019年4月30日初版第一刷発行（4月15日発売[13]）、ISBN 978-4-8156-0187-4
    2. 2019年7月31日初版第一刷発行（7月12日発売[14]）、ISBN 978-4-8156-0277-2
    3. 2019年11月30日初版第一刷発行（11月14日発売[15]）、ISBN 978-4-8156-0427-1
    4. 2020年3月31日初版第一刷発行（3月13日発売[16][17]）、ISBN 978-4-8156-0480-6 / ISBN 978-4-8156-0479-0（ドラマCD付き特装版）
    5. 2020年8月31日初版第一刷発行（8月6日発売[18][19]）、ISBN 978-4-8156-0623-7 / ISBN 978-4-8156-0622-0（ドラマCD付き特装版）
    6. 2020年12月31日初版第一刷発行（12月10日発売[20][21]）、ISBN 978-4-8156-0781-4 / ISBN 978-4-8156-0780-7（小冊子付き特装版）
    7. 2021年3月31日初版第一刷発行（3月12日発売[22][23]）、ISBN 978-4-8156-0783-8 / ISBN 978-4-8156-0782-1（ドラマCD付き特装版）
    8. 2021年8月31日初版第一刷発行（8月12日発売[24][25]）、ISBN 978-4-8156-1014-2 / ISBN 978-4-8156-1013-5（ドラマCD付き特装版）
    9. 2022年1月31日初版第一刷発行（1月14日発売[26][27]）、ISBN 978-4-8156-1227-6 / ISBN 978-4-8156-1226-9（ドラマCD付き特装版）
    10. 2022年10月31日初版第一刷発行（10月14日発売[28][29]）、ISBN 978-4-8156-1600-7 / ISBN 978-4-8156-1599-4（小冊子『10.5巻』付き特装版）
    11. 2025年3月31日初版第一刷発行（3月15日発売[4]）、ISBN 978-4-8156-1912-1

漫画

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インターネットラジオ

『友達の妹がラジオでもウザい』は2019年12月24日より2021年12月24日まで不定期でYouTube、Twitterにて配信[40][41]。パーソナリティは鈴代紗弓（小日向彩羽 役）と楠木ともり（月ノ森真白 役）が担当[40]。

テレビアニメの放送に合わせてリニューアルされた『友達の妹がアニラジでもウザい』は2025年9月19日から不定期でYouTube、HiBiKi Radio Stationにて配信されている[42]。

テレビアニメ

要約
視点

2021年1月に開催されたオンラインイベント「GA FES 2021 〜GA 15th Anniversary〜」にてテレビアニメ化が発表された[10][43]。2025年10月よりテレビ朝日系列『NUMAnimation』枠ほかにて放送中[7]。

スタッフ

  • 原作 - 三河ごーすと[6]
  • キャラクター原案 - トマリ[6]
  • 監督 - 古賀一臣[6]
  • シリーズ構成・脚本 - 待田堂子[6]
  • キャラクターデザイン - 佐藤勝行[6]
  • ビジュアルディレクター - 小澤和則[7]
  • プロップデザイン - レコメンデーション[7]
  • 美術設定 - 石原江莉奈[7]
  • 美術監督 - 有本妃査恵[7]
  • 色彩設計 - 舩橋美香[7]
  • 3Dディレクター - 林昭夫[7]
  • 2Dワークス - ゆめ太カンパニー
  • 撮影監督 - 加納篤[7]
  • オフライン編集 - 牧信公
  • 音響監督 - 郷文裕貴[7]
  • 音響制作 - 神南スタジオ
  • 音楽 - 田中津久美、澤田佳歩、佐久間奏、中村巴奈重[7]
  • 劇伴音楽制作プロデューサー - 水田大介
  • 音楽制作 - 日音[7]
  • プロデューサー - 吉武真太郎、筒井和生、浅沼航太郎、長瀬奈津子、大貫一雄、大和田智之、澤田愛理、中川瑛美、塩澤慎太郎
  • アニメーションプロデューサー - 𠮷田昇央
  • アニメーション制作 - BLADE[6]
  • 製作 - 「いもウザ」製作委員会

主題歌

概要 映像外部リンク ...
概要 映像外部リンク ...
「ウザ可愛くて何が悪い！」[44]
赤見かるびによるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲はYuta Sakai。
「星の鼓動」[44]
こはならむによるエンディングテーマ。作詞・作曲はMIMI。
「トモダチ☆シスター☆ビートパンク」
小日向彩羽（鈴代紗弓）による第1話の劇中歌。作詞は三河ごーすと、作曲は田中津久美。

各話リスト

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放送局

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BD

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脚注

外部リンク

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