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同志少女よ、敵を撃て
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『同志少女よ、敵を撃て』(どうししょうじょよ、てきをうて)は、日本の小説家逢坂冬馬の小説である。第11回アガサ・クリスティー賞を受賞したデビュー作。第166回直木三十五賞候補に挙がり、2022年本屋大賞及び第9回高校生直木賞を受賞[1][2]。
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あらすじ
モスクワ近郊の「イワノフスカヤ村」で母親と半農半猟の生活を行っていたセラフィマは、ドイツ軍に村人達を惨殺され、赤軍に家や村人の死体を燃やされた。ドイツ軍狙撃兵と赤軍兵士イリーナへの狙撃を誓う彼女は、中央女性狙撃兵学校の先行的分校へ入学し、同様に家族を失った女性兵士たちの仲間となる。卒業後彼女らが投入されるウラヌス作戦、スターリングラード攻防戦、ケーニヒスベルクの戦いなどの激戦が描かれ、独ソ戦の終結を経て物語は終わる。
主な登場人物
- セラフィマ
(セラフィマ・マルコヴナ・アルスカヤ)
- 1924年生まれの少女。狩りの名手であり、愛称はフィーマ。狙撃兵訓練学校に入学し、狙撃兵を目指す。
- エカチェリーナ
- セラフィマの母親。ドイツ軍射撃兵に射殺される。
- ミハイル
(ミハイル・ボリソヴィチ・ボルコフ)
- セラフィマの幼なじみ。愛称はミーシカ。
- イリーナ
(イリーナ・エメリヤノヴナ・ストローガヤ)
- 元狙撃兵。狙撃兵訓練学校教官長。
- シャルロッタ
(シャルロッタ・アレクサンドロヴナ・ポポワ)
- 狙撃兵訓練学校の生徒。モスクワ射撃大会優勝者。出自を労働階級と偽っていたが、実際の出自は貴族階級。
- アヤ
(アヤ・アンサーロヴナ・マカタエワ)
- 狙撃兵訓練学校の生徒。カザフ人の猟師。
- ヤーナ
(ヤーナ・イサーエヴナ・ハルロワ)
- 狙撃兵訓練学校の生徒。生徒の中では最年長。愛称はママ。
- オリガ
(オリガ・ヤーコヴレヴナ・ドロシェンコ)
(タチヤーナ・リヴォーヴナ・ナタレンコ)
- 赤軍の看護師。
- マクシム
(マクシム・リヴォーヴィチ・マルコフ)
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊長。
- フョードル
(フョードル・アンドレーヴィチ・カラエフ)
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊兵士。
- ユリアン
(ユリアン・アルセーニエヴィチ・アストロフ)
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊狙撃兵。スターリングラード射撃大会優勝者。
- ボグダン
- 第62軍第13師団、第12歩兵大隊付き督戦隊。
- ニキータ・フルシチョフ
- 実在の人物。スターリングラードにてセラフィマと邂逅する。
- リュドミラ・パヴリチェンコ
- 実在の人物。確認戦果309名射殺という成績を残した史上最高の女性スナイパーである。
- ゲオルギー・ジューコフ
- 実在の人物。前線基地で敵前逃亡した、イーゴリ隊長らの助命嘆願をしに来たセラフィマを、一蹴する
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受賞歴
漫画
早川書房のマンガサイト『ハヤコミ』にて2024年7月23日より連載中[6]。鎌谷悠希が漫画、速水螺旋人が監修を務める[7]。
- 逢坂冬馬(原作)、鎌谷悠希(漫画)、速水螺旋人(監修)『同志少女よ、敵を撃て』 早川書房〈ハヤコミ〉、既刊1巻(2024年12月11日現在)
- 2024年12月11日発売[8]、ISBN 978-4-15-210386-4
脚注
関連項目
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