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城之内克也
漫画『遊☆戯☆王』の登場人物 ウィキペディアから
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城之内克也(じょうのうち かつや)は、高橋和希の漫画『遊戯王』及び『遊戯王デュエルモンスターズ』のキャラクター。
人物・エピソード
要約
視点
主人公・武藤遊戯のクラスメイト。ケンカ、殴り合いが滅法強く(ただし作中では負けることも多々ある)、親友である遊戯らや実妹の川井静香のためなら、どんな危険も恐れない男気の持ち主。プラモデルやガレージキット作りも得意としていることから手先は器用なほうであり、文化祭ではカーニバルゲーム用の樽を手掛けた。勉強とオカルトが大の苦手で虫も好かない。アニメ版ではバイクを運転(第1作目では言及されるのみで実際に描かれたのは第2作目のドーマ編のみ)し、電脳世界においては、トラックも運転した。好物はカレーライス。
初登場時はお人好しで千年パズルを宝物と称する遊戯に女々しさを感じ、「男らしくなるための指導」を口実に遊戯をからかっていた。遊戯に対するいじめのことで、真崎杏子に説教をくらった腹いせに本田とともに[注 1]、彼の宝物であるパズルのピースを盗んでプール(アニメ版第1作では川)に投げ捨てる。その直後、風紀委員の牛尾の独断により本田もろともリンチされてしまうが、馬鹿にしていた自分たちを「友達」と主張して庇った遊戯の優しさに動かされ、パズルのピースを回収・返却[注 2]。アニメ第一作ではその直後遊戯の気持ちを踏みにじるかのように暴行を加えた牛尾に怒り、本田とともに挑みかかるも返り討ちにあう。その翌朝、「見えるんだけど見えない宝物を持つことにした」と遊戯に報告し、「オレとおまえは互いに見えるけどよ、『友情』ってやつは見えねぇだろ?」という発言と共に遊戯と和解した。以来無二の親友として、互いに全幅の信頼を寄せている。
中学時代は多くの補導歴があり、少年院に行きかけたほどの不良だった。当時は中学や高校の不良たちを巻き込み、喧嘩に明け暮れる日々を送っていたが、自分より弱い相手には一切手を出さず、舎弟への面倒見も良かったため、本田ヒロトからは憧れの存在として見られていた。アニメ第一作では、中学校時代の駅伝の地区大会で、元々最下位だったチームを本田が2位まで追い上げ、アンカーの城之内がトップに立って逆転優勝したことが本田と仲良くなったきっかけとされている。一時期中学時代の不良仲間であった蛭谷率いる隣玉高校不良グループに加わっていたが、あくまで遊戯達に一切手を出さない事が条件であったため、蛭谷らが反故にした際は彼に従うふりをして遊戯を救出。1対1で蛭谷に勝利し、過去の因縁に区切りをつけた。
両親は幼い頃に離婚しており、父子家庭で育つ。父親はギャンブル好きで、昼間から酒を飲む生活費の確保と、父親の作った借金の返済は城之内が一手に引き受けており[注 3]、新聞配達に勤しんでいる[注 4]。アニメ第2作では父親は未登場で借金返済にも触れられていないが苦学生であることは変わらず、学費を払うためにアルバイトをしている。静香のことは幼い頃から面倒を見ていて、両親の離婚から6年間会うことはなかったが、再会後も仲が良い様子を見せており、アニメ第1作ではよく見舞いに訪れ、アニメ第2作では王国に赴いた際にはパスケースに静香の写真を入れており[注 5]、バトルシティ編とドーマ編で静香に電話で近況を報告するシーンも描かれた。母親はアニメ第2作で初登場するが、城之内は母親と会うのを気まずく感じていた。しかし、手術を拒む静香を説得に病院を訪れた際、母に感謝の言葉をかけられる。
DEATH-T編では闇遊戯の存在を自覚し、付き合いが壊れることを恐れそのことを隠していた遊戯を仲間として叱咤し、遊戯と出会ってからの自らの心境を語り遊戯が自分を受け入れるきっかけを与えた[注 6]。アニメ第2作第1話では双六を案ずる遊戯に「本当のデュエルを教えてやれ‼︎」と海馬と戦うことを促した。
決闘者の腕前は、最初はモンスターのみで構築したデッキを使っていたため杏子にすら負けるレベルだったが、静香からのビデオレターで「もうすぐ失明する」ことを知り、手術代を手に入れるために、決闘者の王国への出場を決意[注 7]。遊戯の指導と静香を助けたい執念で腕を磨き、遊戯からスターチップと参加カードを分け与えられたことで、出場資格を得た(デュエルグローブは敗退後の羽蛾のものを使用)準決勝において、元全米チャンプのバンデット・キースに勝利し、決勝戦に駒を進めるも、遊戯との話し合いでペガサス・J・クロフォード相手に力を温存すべく、遊戯との決勝戦を辞退したことで準優勝となる。アニメ版では、上述の治療代を目的に王国開催前の全国大会に向けて、武藤双六の厳しい指導を受け、町内予選ベスト8に入れるまでに成長したことが描かれた[注 8]。また、原作では辞退した遊戯との王国決勝戦も行った。
バトルシティでは、海馬コーポレーションのコンピュータに記録されているデュエリストレベルが2(アニメ版では「馬の骨」とまで記されていた)だったために出場資格を満たしていなかったが、城之内が「真紅眼の黒竜」の所持者であることを知ったグールズ構成員(カード屋店長)の手でレベルを操作されたことで、出場資格を得た。大会開催前にレアハンターにエクゾディアのコピーカードに敗れ、「真紅眼の黒竜」を奪われながらも[注 9]、「時の魔術師」をアンティカードとして大会に出場。遊戯がレアハンターを倒したことで「真紅眼の黒竜」は奪還されたが、城之内は自身への戒めと成長のために「真紅眼の黒竜」を遊戯に預けた。決勝進出を決めた直後、重傷を負ったバクラに気を取られてマリクに洗脳されてしまい、遊戯を抹殺するためのデュエルを余儀なくされてしまった上にバトルシティルールで禁じられている「ライトニング・ボルテックス」(アニメではサンダーボルト)や「ファイヤー・ボール」を多用するが、遊戯が預かっている「真紅眼の黒竜」を見て動揺したことで、洗脳が徐々に弱まっていき、最終的には、自身の中のマリクの意識を消し去って正気に戻る。遊戯を殺しかけたことへの罪悪感から静香との再会をためらうが、舞と本田の叱咤を受けて、静香との再会を果たす。決勝トーナメントでは準決勝で闇マリクとの闇のゲームによる「ラーの翼神竜」の「ゴッドフェニックス」のダメージの影響で倒れたため、最終的にベスト4となるが、闇マリクを勝利寸前まで追い詰めた。 アニメ版では海馬瀬人に持ちかけた3位決定戦で「死のデッキ破壊ウィルス」で高攻撃力モンスターを失いながらも青眼の白龍を奪って善戦するも敗北して、4位で終わる。
アニメオリジナルのKCグランプリでは「大会に出場してくれたら日本に送り届ける」という海馬モクバの条件を飲んで、遊戯と共に出場。ジーク・ロイドに「ノルン三姉妹」のコンボで行動を制限されて敗退したことで町内大会以来のベスト8となった。シリアスな局面のデュエルでも、コミカルな言動が見られることも多く、アニメ第2作では、興奮すると極端に顎を突き出し、アントニオ猪木の物真似をする場面がよく見られた。
プレイステーションゲーム「遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶」と続編の「真デュエルモンスターズ2 継承されし記憶」では、城之内に酷似した若者が登場している。第1作目では3000年前の古代エジプト第18王朝に夜な夜な王宮を抜け出していた、名もなきファラオ(闇遊戯)のカード仲間の少年・ジョーノ。第2作目では傭兵クリストファー・ジョーノ・アーズウィック。
呼称
一人称は「オレ」、二人称は普段「おまえ」を使い、目上の敵に「あんた」または「貴様」もしくは「てめぇ」と言う事がある。本人の母や落ち着き目上の他人以外、主要人物や自分のデッキモンスターに対して呼び捨てする。また、メインの呼ばれ方は苗字として「城之内」である。
周囲からの呼称集は「城之内君(武藤遊戯 / 闇遊戯・御伽龍児・いつものバクラなど)」、「城之内(本田ヒロト・真崎杏子・海馬瀬人・海馬モクバ・武藤双六 等)」、「城之内ボーイ(ペガサス)」、「お兄ちゃん(川井静香)」、「克也(本人の母)」、「負け犬(海馬瀬人)」などと呼ばれている。
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デッキ
要約
視点
戦士・獣戦士族のモンスターを中心としたデッキ。全体的に攻撃力が低く、レアカードも少ない。サイコロやコインといったギャンブル系のカードを多用し、これらが勝敗を左右することも多い。相手のカードの効果を逆手に取る戦法もとる。遊戯から指導を受けるまでは、モンスターカードだけのデッキだった。
作者の高橋和希は城之内のデッキ構成に関して「魔法カードの扱いが下手で、喧嘩っ早いので戦士族が主力となっている」「熱血野郎なので属性は炎が多い」と述べている[1]。
なお、真紅眼の黒竜を初めとしたドラゴン族が多いため、「ドラゴン族の使い手」と紹介されたこともある[2]。
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担当声優
- 森川智之 - アニメ第1作『遊☆戯☆王』
- 高橋広樹 - アニメ第2作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』以降の専任声優
- ウェイン・グレイソン - アニメ第2作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』以降の英語版専任声優
脚注
参考文献
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