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多甲殻上綱

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多甲殻上綱
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多甲殻上綱[1](たこうかくじょうこう、学名Multicrustacea)は、軟甲類カニとエビダンゴムシなど)・鞘甲類フジツボ類シダムシなど)・カイアシ類などをまとめた甲殻類分類群である。

概要 多甲殻上綱, 分類 ...
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形態

形態学上では、甲殻類全般に当てはまるもの以外に目立った共通点はないが、軟甲類鞘甲類カイアシ類を通じて見られる、ノープリウス幼生の小顎とそれ以降の付属肢発生が遅延していることが、本群の共有派生形質を表してた可能性がある[3]

分類

要約
視点

カイアシ類鞘甲類ヒメヤドリエビ類はかつて顎脚類Maxillopoda)の一部とされてきたが、のちに分子系統解析軟甲類に近縁と判明し、これらをまとめた多甲殻類が創設された[4]

多甲殻類は系統的に汎甲殻類(甲殻類+六脚類)の中でカシラエビ類・鰓脚類ムカデエビ類・六脚類を含んだ異エビ類Allotriocarida)の姉妹群とされる。多甲殻類と異エビ類は、貧甲殻類Oligostraca)と対になった単系統群 Altocrustacea を構成する[4][5]

下位分類

多甲殻類の内部構成については、鞘甲類と軟甲類をまとめた共甲類Communostraca[4]説と、カイアシ類鞘甲類をまとめた六幼生類Hexanauplia[5][6][3]説がある。2019年現在、六幼生類説が相対的に有力である[3]ヒメヤドリエビ類については、鞘甲類に近縁とされ、その内部系統に含まれることを示唆する研究がある[7]

次のリストはWorld Register of Marine Species (2017年12月14日の版)[8] をもとに列挙した。

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脚注

関連項目

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