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定福寺 (橋本市)

和歌山県橋本市賢堂にある高野山真言宗の寺院 ウィキペディアから

定福寺 (橋本市)map
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定福寺(じょうふくじ)は、和歌山県橋本市賢堂(かしこど)にある高野山真言宗寺院。山号は紫雲山。本尊阿弥陀如来[1]

概要 定福寺, 所在地 ...

高野山の参詣道である黒河道の起点に位置しており[1][2]、庫裏は国の登録有形文化財に登録されている[2]

高野七口押印帳のスタンプ設置場所である。[3]

歴史

創建時期は明らかでないが、16世紀永禄年間の建立であるとの伝承がある[2]。本尊の木造阿弥陀如来坐像は平安時代中期、10世紀から11世紀の作とみられ[1]、境内にある石造九重塔は銘記から弘安8年(1285年)の建立と判明する[4]

隣接して八幡宮が設置されており、神仏習合の形を残している。

境内

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    和歌山県定福寺・八幡社
    本堂
  • 庫裏
  • 本尊(阿弥陀如来坐像)
  • 九重石塔
  • 十三重石塔
  • 一願大師
  • 八幡宮

文化財

  • 庫裏(国の登録有形文化財)
  • 木造阿弥陀如来坐像(秘仏、和歌山県指定文化財)
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    和歌山県定福寺・九重の塔
    九重石塔(橋本市指定文化財)

庫裏は入母屋造、桟瓦葺きで、屋根の妻面を漆喰塗とする。鬼瓦に宝暦11年(1761年)の銘があることからこの頃の建立とみられる[2]2006年平成18年)11月29日に国の登録有形文化財に登録された[5]

本尊の木造阿弥陀如来坐像はヒノキの一木造りで、平安時代中期、10世紀から11世紀の作とみられる[1]。像高は88cm。秘仏であり通常は公開されていない。1996年(平成8年)4月17日に和歌山県指定文化財に指定された[6]

九重石塔は基礎部に「弘安第八暦乙酉二月十三日」の銘があり、弘安8年(1285年)の建立と判明する[4]。現在は相輪の6段目から上を欠き、塔身も8重目の屋根石が欠けていて、完形ではないものの、橋本市内における石造層塔の現存例が少ないこと、建立年代が明確であることから資料としての価値が高い[4]。高さ244cm。1981年(昭和56年)8月28日に橋本市指定文化財に指定された[7]

民俗文化財

  • 堂座講[8]
  • 念仏

高野参詣道・黒河道

門前を高野参詣道である黒河道が通っている。定福寺と黒河口女人堂跡間を両端とする約16kmの参詣道で、2016年(平成28年)10月24日には世界遺産(文化遺産)にも登録されている。橋本から高野山への近道とされ、大和国からの参詣人が多いことから「大和口」とも呼ばれた。

特産物・行事

交通アクセス

鉄道

橋本市コミュニティバス

  • 中ルートの「賢堂」停留所が近い
  • 右まわり・左まわりそれぞれ3便ずつの運行となっている

脚注

参考文献

外部リンク

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