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島風 (峯風型駆逐艦)

峯風型駆逐艦 ウィキペディアから

島風 (峯風型駆逐艦)
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島風(しまかぜ)は、日本海軍駆逐艦峯風型駆逐艦の4番艦である。日本の駆逐艦として公試運転時に40.698ノットの新記録を出したことで知られる。1940年に哨戒艇に改造され第一号哨戒艇(だいいちごうしょうかいてい、旧字体:第一號哨戒艇)と改名し、艦名は2代「島風」に引き継がれた。「島風」の名は「島に吹く風」または「島より吹き来る風」[1]に由来する。

概要 島風, 基本情報 ...
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艦歴

舞鶴海軍工廠で建造。一等駆逐艦に類別され、横須賀鎮守府籍に編入。竣工後直ちに第3駆逐隊に編入された。

1928年(昭和3年)10月11日午後9時20分、浦賀水道において、小演習に参加していた「島風」に僚艦「夕風」が衝突し、右舷艦首に大破口が生じ横須賀で修理を行った。

1937年(昭和12年)から翌年にかけて、日中戦争に伴う華中華南での沿岸諸作戦に参加。1937年9月25日、第二次上海事変に際し黄浦江にて作戦中、中国軍の射撃を受け、乗艦していた第三駆逐隊司令博義王中佐と皇族付武官・早川幹夫中佐が戦傷を受けた。

1938年(昭和13年)12月、第三駆逐隊は解隊し予備艦となる。

1940年(昭和15年)4月、哨戒艇に改装され艦種変更、「第一号哨戒艇」と改名される。太平洋戦争開戦直前、後甲板・艦尾を改造し、大発2隻を搭載する強襲揚陸艦となり、12cm単装砲1門と魚雷兵装を撤去し陸戦隊約250名収容可能の居住区を設けた。

開戦後、フィリピン蘭印攻略作戦に参加。1942年3月から4月には西部ニューギニア戡定作戦に参加。ついでソロモン諸島方面で活動。1943年(昭和18年)1月12日、給油船「あけぼの丸」を護衛中、米潜水艦「ガードフィッシュ」の雷撃によりビスマルク諸島カビエン沖で沈没。

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歴代艦長

※脚注無き限り『艦長たちの軍艦史』222-223頁による。階級は就任時のもの。

艤装員長

  • (心得)岩城茂身 少佐:1920年8月23日[2] - 1920年9月17日[3]
  • (兼・心得)岩城茂身 少佐:1920年9月17日[3] -

駆逐艦長

  • (心得)岩城茂身 少佐:1920年9月17日[3] - 1920年12月1日[4]
  • (心得)有地十五郎 少佐:1920年12月1日 - 1921年12月1日
  • 有地十五郎 中佐:1921年12月1日 - 1922年11月20日
  • (兼・心得)江口喜八 少佐:1922年11月20日 - (本職:灘風駆逐艦長心得)
  • (心得)森田重房 少佐:1922年12月1日[5] -
  • (心得)小沢治三郎 少佐:1923年8月5日 -
  • 森田重房 中佐:1923年12月1日[6] - 1924年8月5日[7]
  • (心得)小沢治三郎 少佐:1924年8月5日[7] - 1925年1月20日[8]
  • 小林宗之助 中佐:1925年1月20日 - 1925年12月1日[9]
  • 穂本繁治 少佐:1925年12月1日 - 1927年2月15日[10]
  • 長尾惣助 少佐:1927年8月10日 - 1928年12月10日
  • 藤田類太郎 中佐:1928年12月10日 - 1929年9月5日 同日より予備艦
  • 清水他喜雄 少佐:1929年9月5日[11] - 1931年12月1日[12]
  • 中瀬泝 少佐:1931年12月1日 - 1932年12月1日 同日より予備艦
  • 森可久 少佐:1932年12月1日[13] - 1933年11月1日[14]
  • (兼)池田久雄 中佐:1933年11月1日[14] - 1933年12月15日[15](本職:第三駆逐隊司令)
  • 西田正雄 中佐:1933年12月15日 - 1934年8月15日[16]
  • 島居威美 少佐:1934年8月15日 - 1936年6月15日
  • 白石長義 少佐:1936年6月15日 - 1936年12月1日
  • 古川文次 少佐:1936年12月1日 - 1937年9月28日[17]
  • 有本輝美智 少佐:1937年9月28日[17] - 1937年12月1日[18]
  • 宮内新一 少佐:1937年12月1日[18] - 1939年1月15日[19]
  • (兼)有馬時吉 少佐:1939年1月15日[19] - 1939年3月10日[20] (本職:汐風駆逐艦長)、以後駆逐艦長の発令無し。
第一哨戒艇隊特務艇長[注釈 1]
  • 東實夫 予備大尉:1941年11月20日[21] - 1942年4月10日[22]
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注釈

  1. 海軍辞令公報上の職名は全員が「第一哨戒艇隊特務艇長兼分隊長」で、誰がどの艇の艇長なのかは記載されていないが、本艇については第一哨戒艇隊第一号哨戒艇事変日誌 アジア歴史資料センター Ref.C08030620500 と突合せを行うことにより、当時の特務艇長の特定が可能。なお第一哨戒艇隊特務艇長は海軍省が発令するもので、防備隊編制令や哨戒艇乗員標準による制限を受けない。

脚注

参考文献

関連項目

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