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広陵高校硬式野球部部員内暴力騒動
2025年の広陵高等学校硬式野球部の事件 ウィキペディアから
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広陵高校硬式野球部部員内暴力騒動(こうりょうこうこうこうしきやきゅうぶぶいんないぼうりょくそうどう)とは、広島県の広陵高等学校硬式野球部の部内で2025年1月下旬に暴力行為があったとする投稿がSNS上で拡散されたことを発端として、同校やその生徒・関係者に誹謗中傷や犯罪予告が相次ぎ、同部が第107回全国高等学校野球選手権大会の出場を大会途中で辞退するに至った一連の騒動である[1]。
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経緯
2025年1月下旬、硬式野球部1年生の男子(当時)がカップラーメン飲食を行った事を理由に、4人の2年生男子(当時)が当該部員に対して暴力行為を行った。学校側は関係者に聞き取りをしたうえで日本高等学校野球連盟に報告した[2]。報告を受けた日本高等学校野球連盟は、同年3月5日に野球部へ厳重注意を行った。
同年8月の甲子園大会には出場し、8月7日の1回戦では北北海道代表の旭川志峯高等学校に勝利。試合後の整列の際に旭川志峯の部員3人が握手をしなかったことについて、1月の事件が影響した可能性が指摘された[3][注釈 1]。同日、他の暴力行為もあった可能性も浮上。8月8日に学校は「第三者委員による調査中」と発表した。
本件がSNSで話題となり拡散されると、生徒への誹謗中傷が相次ぎ、爆破予告や部員の顔写真の拡散が行われた[4][5][1]。8月10日、同校は「生徒、教職員、地域の方々の人命を守ることを最優先する」として出場を辞退した[注釈 2]。
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その後
2025年8月19日、広陵高校は9月6日に予定していたオープンスクールの中止を発表した[8]。校内に不特定の人が出入りするリスクや、学校周辺で混乱が発生することを懸念しての対応である。
同年8月21日、同校硬式野球部の監督であった中井哲之が同月20日付で退任したこと及び部長(責任教師)が別の教員に交代することが発表された[9]。
調査
2025年1月の事案について、学校の確認した内容と生徒側の主張に食い違いがあることから、同校は再調査の実施や第三者委員会の設置などを予定している[9]。また、硬式野球部の抜本的改革に向け、外部の学識経験者などから成る「学校改善検討委員会」も設け、学校運営に反映させるという[9]。
広陵高校は辞退後、硬式野球部員の1年生及び2年生約100人に対してアンケートと聞き取り調査を実施した[9]。その結果、彼らは暴行事案等に関与しなかったとして、新チームの対外試合などの活動を実施するとした。広島県高野連もこれを了承し、同校は秋季地区大会の予選に出場した。
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反応
- アナウンサーの宮根誠司は、「誹謗中傷とか爆破予告っていうのは犯罪ですよ」とSNSに警鐘を鳴らした[10]。
- 弁護士の紀藤正樹は、1月の暴行事件について「この種の事案では『加害生徒』が転校させられるのが一般的で、『被害生徒』の方が転校という結果には、なぜそうなったのかの検証が必要ではないでしょうか」と疑問を呈した[11]。
- 開星中学校・高等学校硬式野球部監督の野々村直通はこの騒動に関し、SNSに書き込んでいる人間に対して「陰からものを言うのは卑怯だといつも思う。うちは匿名で手紙が来たりするけど、名を名乗れと。『我こそは出雲国の野々村であるぞ、いざ尋常に』ってね。批判をするなら出てこいと、お互いに。武士道でしょう。日本人の文化なんですよ。弱い者をいじめないとか、年寄りを大事にするとか、そこの人間性が原点でしょう」と批難した[12]。
- 同年8月23日に行われた大会閉会式において、主催者の高野連会長の寶馨は「今回代表校が大会途中に出場辞退することになり、各方面にご迷惑とご心配をおかけしました。日本高校野球連盟としては今回の事態を大変深刻に受け止めております。このような事態に至った経緯をしっかり検証し、より適切な対応を検討してまいります」と述べた[14]。また、主催者の朝日新聞社社長の角田克は「この間いただいたさまざまご指摘を大会主催者として真摯に受け止め、甲子園大会がこれからも、全国の球児の皆さんから夢を託していただける場として、フェアプレー、フレンドシップ、ファイティングスピリット、3つの高校野球の精神が同心円で重なり合う場で有り続けるよう、絶え間ぬ改善に努めてまいります」とコメントした[15]。
- この騒動は日本のみならず、イギリス[16]や韓国[17]、マレーシア[18]でも報じられた。
- 広島県高等学校野球連盟は8月21日、「加盟校の野球部活動について指導・助言を行う立場である当連盟として、改めて、すべての皆様に、深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪し、各種の対応策を発表した[19]。また、「近年、スポーツ競技大会において、大会関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが、特にSNS上で拡散される事案が確認されるようになっています」と指摘し、選手や審判に対してそうした言動があった場合は「法的措置を含めて毅然とした対応をとってまいります」と発表した[20]。
関連項目
- 部活動における事件・事故一覧
- 育英高校野球部わいせつ事件(2006年) - 甲子園出場校を決める地方大会中に不祥事が露見[21]、出場継続したものの試合中に不祥事に関する野次が発生した[22]。
- 青森山田高校野球部寮内死亡事件(2011年) - 野球部寮内での下級生の飲食をきっかけに、上級生による暴力行為が発生した[23]。
- 作新学院高校硬式野球部わいせつ事件(2012年) - 甲子園大会中に不祥事が露見、出場継続したものの甲子園球場に不祥事に関する脅迫の電話があった[24]。
- 日本の高校野球#出場辞退
脚注
外部リンク
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