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全国高等学校野球選手権地方大会

夏の甲子園 地方大会 ウィキペディアから

全国高等学校野球選手権地方大会
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全国高等学校野球選手権地方大会(ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんちほうたいかい)は、全国高等学校野球選手権大会の代表校(出場校)を決定する野球大会。

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地方大会(神奈川大会)

もともと複数の道府県から成る「地方」が基本となっていた経緯から、北海道東京で2大会ずつ、その他の45府県で1大会ずつの計49大会が基本となっている現在でも「地方大会」と称している。1958年第40回)・1963年第45回)・1968年第50回)・1973年第55回)・1978年第60回)と5年ごとの記念大会で一府県一代表を実施し、以降は47都道府県から必ず1校は全国大会に出場するようになった。

1977年第59回)までに消滅した地方大会については消滅した全国高等学校野球選手権地方大会の一覧を参照。

1998年第80回)・2008年第90回)は北海道・東京に加えて埼玉千葉神奈川愛知大阪兵庫の6府県でも2大会、2018年第100回)は8都道府県に加えて福岡でも2大会と、10年ごとの記念大会に限り増設される。

全国大会の事実上の予選に相当するが、「予選」という呼称は公式には用いられておらず、地方大会は全国大会から独立した大会とされている[注 1]

各地方大会で選手が着用するゼッケン背番号)は高校側で用意するため、基本的にユニフォームに合わせたデザインのものを着用する。ただし、愛知のように白地の黒の番号で統一している大会もある。

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概要

平年、梅雨のない北海道(南・北)の各支部予選と、梅雨が他の都道府県より1ヶ月程度早い沖縄大会が6月の段階から開幕し、その後は段階を追って残りの地方大会が開幕する。比較的参加校が多い神奈川県大阪府などの大会の決勝戦が行われる7月下旬に全ての出場権獲得校が出揃う。

大会期日については「原則として夏休みまでの土、日曜日と、夏休みを利用して行う」とされている[11]

北海道(南・北)、福岡県、新潟県などの地方大会では、道県を数ブロックに分けた地区予選が導入されており、地区予選のブロック代表校が地方大会に出場する形式となっている。

選手宣誓は、組み合わせ抽選会においてその大会の回数の数字と一致した番号を引いた学校が選ばれる所が殆どだが、参加校が少ない大会は抽選となる。東西合同で開会式を行う東京では春季都大会優勝校の主将が宣誓を行う。

地方大会の入場曲は、大会行進曲や栄冠は君に輝くなどで、統一していない。

野球場の外野席は内野席が満員になる時のみ開放される。

ウグイス嬢は高校生がアナウンスする(北海道など一部地域では男子生徒が行う場合もある)。背番号や出身中学校がアナウンスされる大会もある。

優勝校には優勝旗、優勝盾、優勝メダル、表彰状が、準優勝校には準優勝盾、準優勝メダルと表彰状が贈られる[11]。準優勝校にもが贈られる大会もある。

地方大会の変遷

(画像として制作されています) Thumb

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地方大会の一覧

要約
視点

全国大会開会式における北から南の選手入場順ではなく、日本高等学校野球連盟(高野連)準拠の都道府県順とした。

春季・秋季(関東のみ秋季は東京都を含まない)の各地区高等学校野球大会で適用される「地区」を併記するが、春季大会・秋季大会、ひいては高野連や各都道府県高等学校野球連盟(都道府県高野連)よりも地方大会のほうが歴史があり、加えて比較的短期間で優勝校(代表校)を決定しなければならない大会でもあるため、かつて行われていた複数の道府県を対象とする地方大会では「地区」をまたいだ編成も見られた。

さらに見る 地区, 都道府県 ...

新型コロナウイルス感染症の影響で第102回全国高等学校野球選手権大会と全ての地方大会が中止された2020年には、地方大会の代替措置として、都道府県高野連が独自に主催する大会(独自大会)が全ての地区で実施された(各地方大会の記事を参照)。

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テレビ・ラジオ中継

要約
視点

NHKでの中継

総合テレビでは、各地方大会の決勝戦(一部地域では準々決勝・準決勝も含む)を放送している。なお、関東・中京・近畿の各地区では総合テレビ・NHK Eテレ(教育テレビ)で地域を分担して決勝戦を中継している。同日に行われる決勝戦が多い場合一部の試合が録画中継となる。北海道地区では南北海道大会・北北海道大会ともに全道向け放送を行うが、中継試合が同日に重なった場合はローカル放送へ変更。札幌・函館・室蘭の各放送局では南北海道大会を、旭川・帯広・釧路・北見の各放送局では北北海道大会を中継する。なお旭川・帯広・釧路・北見の各放送局では南北海道大会、札幌・函館・室蘭の各放送局では北北海道大会の試合経過速報も随時伝えている。

  • NHKプラス」では2020年は「東東京大会」のみ配信された[12]

ラジオでは、各地の地方大会も生中継している。

  • 多くの地区では原則として決勝戦が行われる球場での試合が中継され、その他の球場からは随時試合結果・経過速報を伝えている。
  • 北海道地区では、ラジオ第1放送とFM放送(ラジオ第1放送が中継できない場合に限る)を使って中継(2013年まで各地の支部予選をブロック代表決定戦のみ道内各局別に放送[注 2]していた、2019年まで南北海道大会・北北海道大会は1回戦から全試合を中継していた)。南北海道大会と北北海道大会の日程が重複しない限り南北海道大会・北北海道大会ともに全道放送している。なお、日程が重複した場合は南北海道大会・北北海道大会で地域別にローカル放送を行う場合もある。
  • 関東地区では東東京大会・西東京大会をラジオ第1放送で決勝戦のみ、その他はFM放送で準決勝・決勝を放送する。2019年から埼玉・千葉・神奈川は決勝のみに変更。2022年から栃木・群馬、2023年から茨城・千葉、2024年は埼玉・東東京・西東京は放送無し、2025年は東東京・西東京のみ放送。
  • 国際放送NHKワールド・ラジオ日本」および「NHKネットラジオ らじる★らじる」では地方大会の中継(春季・秋季も含む)が一切行われず[注 3]、中継のない他地域と同様に通常番組を放送・配信している。

2021年は東京オリンピック中継のため、7月24日以降日程の重複した地域では総合・Eテレのサブチャンネルで放送、テレビ・ラジオどちらかの中継を一切行わないなどの対応をする。

民放での中継

民放ラジオによる地方大会の中継
  • 県域民放テレビ局の無い茨城県ではAM局のLuckyFM茨城放送が中継を行っている。下記「バーチャル高校野球」内での中継配信ではラジオの実況音声そのままのものに独自の映像を付けた上で配信している。
  • 県域民放AM局の無い群馬県ではFM局のFMぐんまが中継を行っている。
  • かつてはテレビ朝日と関係を持っていた文化放送が東西東京・神奈川・千葉・埼玉県大会の決勝戦を中継していた時期がある。
  • BSSラジオは民放テレビ局で放送されない鳥取大会を中継している(テレビは島根大会を担当。本社は鳥取県米子市にある)。
  • 県域民放テレビ局での中継がない佐賀県ではAM局のNBCラジオ佐賀が決勝のみ中継を行っていた。
  • 沖縄県では琉球放送(RBCiラジオ)・ラジオ沖縄のAM2局が平行して決勝戦の中継を行っている。

ケーブルテレビでの中継

一部のケーブルテレビでも、都道府県大会(主に放送エリア内の球場・学校の試合)を中継しており、近年は地域密着を掲げるケーブルテレビのコンテンツのひとつとなっている。また一部の地域では実況に地元民放局のアナウンサーを起用する場合がある。

インターネット中継

  • 2014年は朝日新聞デジタルの高校野球サイト内で、2015年は「バーチャル高校野球」サイト内で一部地域の地方大会決勝戦(民間放送の中継、一部地域で準決勝も含む)を配信する[17]。2017年は地方大会の決勝が全て配信されるようになった[18]。さらに同年から一部地域では1回戦から開催全球場の全試合、テレビ中継が行われる球場の1回戦からの試合を配信する[19]。その一方で試合中継のタイムシフト動画は廃止され、決勝戦のダイジェストと最後の1球の配信のみとなった。その後2022年まではタイムシフト動画は有料配信となり、ダイジェスト動画は準決勝・決勝のみだったが、2023年はタイムシフト動画は無料となり、ダイジェスト動画は準々決勝から決勝までに拡大した。
  • インターネット中継担当局は原則地上波中継の制作局が行うが、地上波では中継がない、またはテレビ朝日系列局以外の局が中継をする県の場合、配信は別途各地域のケーブルテレビ局が行う場合がある。
  • テレビ朝日系列局の一部では中継の同時配信や、中継が中断する時間帯の配信を行う。
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脚注

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