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微笑の儀式

松本清張の小説 ウィキペディアから

微笑の儀式
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微笑の儀式』(びしょうのぎしき)は、松本清張小説。「黒の様式」第3話として『週刊朝日』に連載され(1967年4月28日号 - 6月30日号)、1967年8月に中短編集「黒の様式」収録の一作として、光文社カッパ・ノベルス)から刊行された。

概要 微笑の儀式, 作者 ...

1995年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

大学で法医学を研究していた鳥沢良一郎は、夏の初め、奈良・法隆寺内の飛鳥仏を鑑賞中、30代半ば過ぎの男に声をかけられる。その男は、自分は止利様式の仏像が持つ「古拙の笑い」にとり憑かれている彫刻家だと云い、その大きな眼は情熱的な光を宿していた。

秋になったある日、新聞掲載の展覧会評で、「微笑」という題の彫刻作品が取り上げられているのを目にした鳥沢は、予感を抱いて展覧会場へとおもむく。その彫刻の顔つきには飛鳥仏の特徴がよく出ていたが、作者はやはりあの時の彫刻家で、名を新井大助といった。新井に祝意を述べた鳥沢だったが、そのあと鳥沢を呼び止めた生命保険会社の調査員の男は、この彫刻の大きさが「人間の実物大」であり、「本当の人間の顔からそっくり取った」ものではないかと指摘、さらに、この彫刻とよく似た顔の宅間添子という女性が、最近死んだ事実を告げる。しかもその遺体はなぜか、「微笑んでいた」というのだった…

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エピソード

  • 当時『週刊朝日』で本作の担当編集者を務めていた重金敦之は、「アルカイックスマイルを残したまま死ぬには、どんな方法があるかという無理難題を仰せつかり、難儀したことを覚えている。しかし、「古拙の笑い」の飛鳥仏や和辻哲郎の世界に遊べたことは、高校時代から関心があっただけに、多忙な週刊誌記者にとって束の間の余裕となった」と述べている[1]

テレビドラマ

概要 松本清張スペシャル 微笑の儀式, ジャンル ...

松本清張スペシャル・微笑の儀式」。1995年3月7日日本テレビ系列の「火曜サスペンス劇場」枠(21:03 - 22:54)にて放映。視聴率18.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]。過去の彫刻家を主人公が思い出すストーリーとなっている。

キャスト

 ほか

スタッフ
  • 脚本:金子成人
  • 監督:長尾啓司
  • 音楽:佐藤允彦
  • 撮影:羽方義昌
  • 技術協力:映広
  • 美術協力:東京工芸大学、西村美術、ベレッツァスタジオ
  • プロデューサー:伊藤祥二(日本テレビ)、小坂一雄(レオナ)、林悦子(霧企画)
  • 制作:レオナ、日本テレビ、霧企画
さらに見る 日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場, 前番組 ...

出典

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